鷹乃誕'05SS
「鷹乃、あの、これ…今日誕生日だよね。」
そう言って、彼…伊波くんが私に“それ”を手渡す。
私の誕生日を覚えてくれていたのは嬉しいけれど…でも…
「これ…どこで拾ってきたのかしら?」
「え?何で拾ったって…あ、いや…」
“それ”は深い緑色の透明な“モノ”
「ほら、鷹乃って石とか好きだったじゃない?
でも僕その手の店とか知らないから
嘉神川の(ちょっと)上流まで行って探してきたんだ…け…ど…」
『ダメ?』といった目で訴えてくる。
「ハァ…私が好きなのは鉱石であってタダの石ころじゃないんだけど…
まあ、いいわ。その努力にめんじて許してあげる…
ありがとう…健くん…」
そっと彼の唇に唇を重ねる。
もちろん釘を刺しておくことも忘れない。
「でも、私へのプレゼントはこれからも毎回拾われてくるのかしら?」
「う?あ…イヤ…今年は、ちょっと…その…いろいろと…つ、次こそはちゃんと…」
「じゃあ今度一緒にストーンショップへ行きましょ。い・い・わ・ね!?」
「ハィィ…」
“それ”は石ころでさえない、ガラス瓶の欠片が川の流れに洗われて丸くなっただけの“モノ”だった…
〜終〜

鷹乃といえば“虫好き”が強調されがちですが、
“石好き”(鉱石集め)でもありますよね…
その辺りをふまえて…と、思ったんですが、
今回はあまりに時間が無くてこんなモノになってしまいました…はぅぅ〜
それにしても僕の中の伊波くんはどんどんなさけない男になってきてますw
頑張れ健くん!負けるな健くん!来年はお高い鉱石を買わされるぞ健くん!!