その102
 
現役社員インタビュー(その2)

2001年某月某日、とある居酒屋にそのメンバーは集結した。

俺「え〜、本日は皆様、お忙しいところどうもです。とりあえず簡単に自己紹介をお願いできますでしょうか」

V「ギョーカイ離脱者のVと申します。SCと営業を経験してます」
W「現役営業社員のWです。地方巡り実践中ってところです」
X「国内損保から外資系へ転職したXっていいます。今は内勤です」
Z「国内損保勤務のZです。営業泥沼中です」

俺「皆様有難うございます。今回は純粋に社員ネタというところで盛り上がれればいいかな、と思っておりますので。よろしくなのです」
X「東洋経済の特集本に対抗するんでしょ?」
Z「あれにAGとか生保外交員の座談会が載ってるけど、社員のは無い。ってところから集まったんでしたっけ?」
俺「まぁ、んなことはどーでもいいですわ」
 

●コンプラ

俺「とりあえずコンプラの話からいきましょうか」

V「私は離脱者だからこう考えるのかもしれませんけど、どうもコンプラって社内的な部分に力を入れすぎているような感じですよね」
俺「というと?」
V「対外的な、つまり当局対応にだけ力を入れればいいと思うんですよ」

W「社内的な部分というと、つまり会社内の検査部による検査ってこと?」
V「そうです。検査部の冴えないオヤジが偉そうにふるまうのが嫌でした」

Z「そうかなぁ、でも最近は社内検査も厳しくなってて、外部検査に耐えるだけの効果があると思うんですけど」
V「でも検査部のオヤジって、社内的評価では、一般的に使えねー奴でしょ」
Z「そんな人から説教たれられるのは、確かに良い気持はしませんねぇ」
 

●コンプラ研修

俺「コンプライアンス研修ってのは、最近も多いんですか?」
W「しまくりですよ」
俺「内容は参考になるんですか?」
W「イマイチですね。まぁ、結局はポーズですよ、ポーズ」
俺「とりあえず研修したよ〜、社員が不祥事起こしても会社は責任無いよ〜、っていう言い訳を作るための研修ですか」
W「そうです」

W「そういや最近の研修ってですね」
俺「はぁ」
W「参加者の出席確認方法が変わってるんです」
俺「というと?」

W「以前は研修名簿があらかじめ準備されていて、受付でただ確認するだけだったんですね」
俺「まぁ、研修っていったらそんなもんでしょうね」
W「ところが最近は、参加者は名簿に署名しなけりゃいけません」
俺「え、自署で?そりゃスゴイ」

W「そうです。どうして自署しなけりゃいけないんだ!マルつけるだけで十分じゃないか!と詰め寄ってみたこともあるんですが」
俺「理由については何か言ってました?」
W「いや〜、しどろもどろですね」

Z「うちもそうですよ。もう会社側の責任転嫁まるだしですね」
W「そうそう。何かあっても会社は言い訳できますわ。ははは」
Z「コンプラ会議ってのは、会社の言い訳を成立させるためのものですね」
 

●外資系ってどうよ

W「ところでXさんって外資系に転職したんですよね」
X「そうです」
W「転職の理由は?」
X「国内損保での仕事がアホくさくなったからです」

W「・・・具体的には?」
X「生保ですよね。営業以外の人間にもノルマ設けるなっちゅーの」
俺「まぁでも、非営業部門でも営業に協力しようってのはありますよね」
X「そらそうですが、見込み客リストなんて出せって言われてたんですよ」
俺「誰にですか?」
X「課長から」
俺「ははは」

W「それはさておき、転職後の仕事はどうですか?」
X「いや〜、やっぱりドライですよ」
W「日本社とは違いますか?」
X「そうですね、うちの会社ってのは数ヶ月の試用期間があるんですが」
W「はい」

X「試用期間でチョンって人に対してかけるコトバってのが・・・「君、もう明日からこなくていいよ。今日中に荷物まとめてね!」です」
W「それだけですか?」
X「そうです。でも試用期間どころじゃない人もいます」
W「というと?」
X「朝に入社、夕方に退社ってのがありましたね、一度」
W「すげぇ、そんなのがあるんですね」
 

●最近は楽?

俺「それはさておき、国内社のほうは最近どうなんですか?」
W「忙しいか、ってことですか?」
俺「それも含めてもろもろ・・・」

W「なんかこの1〜2年は、仕事は少々楽になってきましたねぇ」
俺「ほう」
W「4〜5年くらい前に比べての相対的評価ですけど」

俺「楽になりましたか。そりゃまた何故ですか?」
W「うーん、時間的拘束はあまり変わってないですけど」
俺「精神的に楽、ってこと?」
W「そうですねぇ、代理店の整理が進んできたのが一因ですかね」
俺「なるほど」
W「無茶やる代理店に対しては、こっちも三行半つけることができるようになりましたから。余計な労力はかけなくていいですよ」

俺「とはいっても、他にやることは多いんでしょ?」
W「です。最近多いのは、上への報告業務」
Z「あ〜、うちもそうですね。課長部長への報告書類が多くて大変」
W「上はそのまた上に報告しないといけなくて、その資料集めが・・・」
俺「そのために部下の報告業務が増える、と」

Z「そうですね、最近は会社や組織の再編が活発になってるからでしょうか、上もいろいろと資料を揃えたがるようです」
W「しかも中間管理職が、部署の状況を把握していないから大変です」
Z「アレについて報告せい、って命令がバラバラに出てくるのもヤです」
W「そうそう」
 

Z「ちなみに私は忙しいですよ」
俺「ふむ」
Z「ボロボロです。最近転勤があったのですが、転勤して数字が減った上、勤務時間だけは強烈に増えました」
俺「それはツライですねぃ」
Z「昨日なんて退社時刻は2時ですよ、もちろん夜中の」
俺「周りに人は?」
Z「いません。というか、支社の飲み会をぶっちしてその状態・・・」

俺「純粋な仕事で午前様、ってのはツライっすね」
Z「まぁ、日付が変わるのは当たり前〜って感じになりました」
俺「飲み会に行く気にもならない、ですかね」

W「といっても上司は、下の状況は把握していないんですよね」
Z「そうそう。くだらねぇ仕事ばっかり押し付けやがるから、他社プロ・研修生・生保・フリート・初回口振、全然手につかねぇ〜」
俺「ということは、数字が出ないじゃないですか」
Z「支社長から「成果あがってないねぇ〜」なんていわれた日にゃあ、デスクひっくり返してやろうかと思いますよ、けっ」
 

●生保やってます

俺「損保生保の提携で、生保の営業所に出入することも多いかと・・・」

Z「ははは、私のことですか?」
W「いや〜私もそうです」
俺「どんな状況なんでしょ?」

Z「もう笑っちゃいますわ」
W「・・・同じく」
俺「へ、そうなんですか?具体的に何かあります?」

Z「曜日を決めて、担当の営業所に行ってるんですけどね」
俺「朝礼から?」
Z「です。で、その後は昼まで質問攻め〜ってのがいつものパターン」
俺「大人気じゃないですか」
Z「そうですよ。整理券でも配ったろうか、ってくらいです」
俺「でも勉強熱心なのはいいことじゃないですか?」

Z「その質問内容がアレなんですよ」
俺「はぁ。例えば?」
Z「自賠は対物OKですよね、とか」
W「炎天下のクルマの中でヘアスプレーが爆発して、車内がグチャグチャ。これってPAPで出ますよね?なんてのもありました」
俺「・・・それを大真面目に聞いてくるんですか?」
W「です。損保資格とって数年たってるオバチャンが」

Z「まだありまっせ」
俺「はい」
Z「突然、携帯に連絡があって・・・アパートの入居者向けの家財の火災保険の引き合いがある!!日曜に同行してください!!!!!とか」
俺「プ。で行ったんですか?」
Z「丁寧にお断りしておきました」

Z「申込書の書き方が分からないから教えてくれ、ってのも多いですね」
俺「マニュアルとか記載例集とかは見ないんですか?彼女らは」
Z「まぁ、我々に聞く方が間違い無いから、って感覚なんでしょう」
俺「んでわざわざ教えに行く、と」
Z「です。クソ忙しい中、アポとって行くわけです」
俺「・・・不備が出たら、責任押し付けられません?」
Z「クレームの嵐です。研修生(以下のやつら)相手の出前営業ですなぁ」

俺「ストレス溜まりませんか?」
Z「そうですね、お姉さま相手の営業ですよね。でも・・・・最近尽くすのが快感だったりするかもしれません。怖い怖い」
俺「う〜む」

Z「まぁ要するにですね、国内大手生保って、損保業務丸投げ文化なんですわ」
W「ああ、何となく分かるような気がします」

俺「・・・まぁ、すべてのオバチャンがそーいうわけではないってことでここら辺の話は終わりにしときましょうか」
Z「ですね」
 

というようなたわいもない話で盛り上がりながら、我々の話は夜遅くまで続くのであった。

 


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