その98
 
名刺

「名刺」といわれての最近のトピックは、やはり長野県庁だな。
社会人にとって名刺とは「第2の顔」であるから、どーいう考えがあるにしろ、名刺を折り曲げるという行為は、「顔を殴る」のと同様であるといえる。

名刺を折り曲げた当人が処分を受けなかった、ということを聞いて、さすが公務員!ヌルイねぇ〜・・・と思ったのは俺だけではあるまい。
まぁそんなことはどうでもイイんだが。

ところで「名刺」という単語から、連想されることがいろいろあるわけでして。
今回はそこら辺から思うままに述べてみることにする。
 

◆名刺手裏剣

名刺手裏剣とは、手裏剣のごとく名刺をビシビシ配りまくることをいう。
保険会社に入った新入社員が、大企業の社名が入った名刺を手にしたことに、この上ない喜びとプライドを得てしまうことにより生じてしまう。

そーいう変なプライドを持った奴は、合コンとかでとにかく名刺を配りたがる傾向にあるが、あまり大袈裟にはやらないほうがイイぞ。
もらった人はそんなに「すげぇ」とか思わないもんだしな。

それにもらった名刺を変なことに使うタワケも多いし。
 

◆配りまくり

とはいっても名刺というのは、社員の必須アイテムである。特に営業の。
初対面の相手と名刺交換する時に必要なのは当然であるが、その外にも、「来たよ〜」ということを示すためにも使われる。

外回りに行ったところ、訪問先で目指す人が外出していて不在だった・・・ということがあるが、その場合に営業社員は机の上に名刺を置いていったりドアに名刺を挟んだりして、「来ましたよ」というアピールをするわけ。

損保営業では代理店訪問が不可欠だが、特にアポを取らずに訪問した場合は、先方が不在ということが多い。
ということで消費される名刺の枚数は、かなり多くなるのが普通だ。1週間で 100枚消費、ということも結構ある。
あまりにも早く無くなるため、「ホントにきちんと使ってるの??」と疑われることも多かったが、ホントーに使ってるんですよ。いやマジで。

まぁ俺の元上司(某課長)なんか、「もし先方が不在でさ、事務所に他に誰もいなかったら、君の名刺と一緒にこれも置いといてよ」とかいって、
俺に自分(課長)の名刺を数十枚あらかじめ渡しておく・・・なんてことをしてたしな。
頭がいいのか単にズルイのか微妙なところだ。
 

◆社名が入った名刺を使っている人は、社員なのか?

一般ピーポーたる契約者の中には、保険会社の社名(というかロゴ)が入った名刺をもらったことがある人も多いだろう。
ケースとしては、保険契約に加入する時とか、事故を起こしてしまった時とか。

ところで、そのような会社のロゴが入った名刺を使っている人が、実際は「社員ではない」こともある・・・ということはご存知であろうか。
どういうことかというと、保険代理店の中には、そんなロゴが入った名刺を使っているところがあるということなのである。

保険会社とそれに関連する組織についての説明は、後日行うとするが、
例えば事故の場合、保険代理店には一般的に、支払保険金額を決定する権利は存在しない。しかし代理店は、事故の場に出向いたり、契約者と話をしたりすることはよくある。

この場合、契約者が代理店から名刺をもらった場合、その名刺に社名+ロゴが印刷されていたら、その契約者はその人(名刺をくれた人)をどーいう立場の人と思うか。
何も言われなかったら、「社員で、保険金の支払の決定権者」と思ってしまう可能性が大きいよな。

ということで本来なら、「私は、支払金額の最終決定権者ではありません。ただしスムーズに保険金が支払われるように、お手伝いさせて頂きます」という旨を補足説明しなければならない。

ところがいい加減な代理店などは、「すべて私に任せなさいって。この事故なら過失は8:2で、 100万くらいは支払われますよ」なんて感じで安易に話してしまったりするのである。
んでその通りに事が進めばイイのだが、うまくいかなかった場合などは、一般契約者は「なんで?」と思ってしまうわな。

俺は「代理店は、独自のブランドを確立すべき」と考えているので、代理店が(社員が使うのと同じカラーリンクレイアウトの)保険会社のロゴが入った名刺を使うのは反対である。
まぁ代理店研修生(プロ代理店のタマゴ)の場合は別だが。
 

◆名刺のチカラ

飲み屋とかでよく、「請求書はここに」とかいって名刺を渡すことがある。懇意にしているスナックとかがあればなおさらだ。
まぁこんなやり方ができるのは、それなりの会社名が入ったものじゃないと出来ないもんなんでしょうかねー。

上で、「名刺の威力はそんなに無いよ」と書いたが、そうともいえないケースも無いことはない。
経験上「へぇ」と思ったのは、地方都市に勤務した時である。

一見客として入ったスナックでママと話をしていて、「どちらにお勤め?」という話になって名刺を渡したところ、明らかに態度が変わったとこもあったし。
やっぱ、「東証一部上場企業」の名刺はステイタスがあるんだろうな。ま、ここでいう「ステイタス有り」とは、「ツケ踏み倒しの心配なし」ということなんだろうが。

こんな感じだから、地方の営業支社長とかには勘違い野郎が多かったりするのだ。
下手すりゃ「名士」扱いされることもあるしな。
 

◆整理方法

名刺をたくさんもらうと、なんか「俺って社会人〜」というような感想を持ってしまうんだよな。え、俺だけ?・・・それは失礼しました。

まぁそう思ったのは社会人なり立ての頃の話であり、今現在はそうは思わん。
この名刺をどう活用していくか、ってことの方が重要だしな。

ところでたくさんもらう名刺の整理方法は、いつになっても頭を悩ませる。
営業の場合、普段携帯している名刺入れなんかはすぐパンパンになるから、机の上もしくは引き出しにまとめておくためのツールってのが必要だ。

でそのツールには、箱型の名刺ケース(ボックスティッシュを2周りくらい小さくしたようなサイズのもの。上部に透明プラスチックの蓋)とか、ファイル(ルーズリーフ形式)とか、まさにいろいろあるのだが。
どれがベストかってのは結論は出ないわな。好みの問題だ。

ただ俺が「おお、欲しー」と思った名刺収納グッズがある。それは卓上に置く、回転式のやつだ。
文章で表現するのが難しいが、水車のようなキャタピラのような感じで、横についてるダイヤルを回すと、パラパラとそのキャタピラが回転し、
探したい名刺が一発検索可能!!!・・・というものなんだが・・・。

普通の文房具屋には置いてなくて、ショッピングカタログの「特選品!」なんてところに載っていたりしたもんだ。値段も 5000円前後でイイ値段だったので、結局実際に手に入れることはなかったんだが。
 

ちなみにこーいう風に収納方法に頭を悩ませるのは、営業だけである。
普段あまり人と会うことがないSCや内勤の人の場合は、他人からもらった名刺は、輪ゴムでくくって机の引き出しにでも入れておけば十分だ。もしくは、自分の名刺が100枚単位とかで入っていた名刺ケースにとか。

余談だが、名刺ケースの類は、三文判を収納するのになかなか良いサイズである。
ということで一昔前は、営業の机の引き出しをおもむろにガラッと開けると「箱の中に整理されたいろんな名字のソレ」が出てきたりしたものである。最近は収納場所は違うところだろうが・・・
 

◆ハガキ名刺

新しくAGを開業した人なんかが、「開業しました」という挨拶ハガキを送ることがあるが、その際のハガキには名刺を同時印刷すると良い。
どういうことかというと、ハガキの下部に名刺サイズで「キリトリセン」を入れ、その枠内に名刺と同じ内容のことを書くのである。住所とか連絡先とか。

で、そのハガキには「ここの線で切り取って保存下さい」なんてメッセージを載せておく。
こうすると単にハガキを送る場合に比べ、送られた側は保管しやすい。

ちょっとしたことだが、活用してみてはいかがだろうか。

 


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