冷房は、極端な「エネルギー多消費型」となっている
‥ その原因は何か ‥

 

テーマ
車冷房が、「エネルギー多消費型」となっている理由

車の「冷房外部負荷」を分析してみました(下図参照)。
分析の結果、そのほとんどが、「窓から入射する太陽輻射熱」で、かつその熱量の大きいことが分かりました。

ところが、現状の車冷房システムには、この大きな太陽輻射熱を、前もって防いだり、抑制したり、除去するなどしないで、そのまま冷房していると言う問題があります。
このことが、車冷房が「エネルギー多消費型」になっている最大の原因で、結果的に夏期・冷房時の燃費の悪さ(*)、さらには、
CO2排出量の不必要な増大につながっています。 
 注)
(*)‥夏期・車冷房により、燃料消費量は、40%程度も増加する。
        出典:(財)省エネルギーセンター  

本テーマは、この問題の改善策の提案まで行います。
 提案燃費の差別化‥全ての車を省エネ型自動車にする 
     日本国特許第4212636号 車両用内装材
     PCT国際出願番号:PCT/JP2008/071848


1.
車内への日射流入熱量の部位別比率

車冷房負荷となる、外部よりの流入熱量(主に日射)を測定し、流入部位別比率で表しました。(下図)

測定に使用した車:1500ccクラス・セダンタイプ
測定時期:6月 関東地区 晴の日(ダッシュボードに日差しが当たっているとき)

@車全体の外部からの流入熱量:2.5kw(3.4馬力)
Aその内の、窓部からの流入熱量の総計:1.9kw

 

2.窓部からの流入熱量の大きさの問題(上図の説明)

@「前部窓」からの太陽輻射熱が、全体の40%と、最も大きい。
A全ての窓(前部+側面+後部)から流入する太陽輻射熱の合計は、全体の73%もの大きな比率を占める。
B残りは、「天井」、「側面ドア(窓部除く)」、「床」の順。

3.窓からの流入熱量を、ソーラーパネルの容量で表すと、どうなるか

窓からの流入熱総量の1.9kwは、約18m2のソーラーパネル の太陽電池が発電する熱量に相当します。
つまり、現在の冷房システムは、車内に大きな太陽電池を抱えて、車内空気を「暖め」ながら、同時にカーエアコンで「冷やし」ているとも言えるほどの「エネルギー多消費型」なのです。
「太陽と喧嘩しながら」走行している、と言っても良い状況になってしまっているのです。
注)測定に使用した車の、窓から日差しを受ける箇所の水平面総面積(約2.4m2)

4.この問題の改善策‥「逆ソーラーパネル」の提案

この問題の解決策として、「逆ソーラーパネル」の考え方を提案します。
太陽輻射エネルギーを防ぐことが出来る「太陽輻射抑制プレート」を、車内の日差しを受ける箇所に配置することで、冷房負荷を軽減し、冷房に要するエネルギーを節約します。

その「太陽輻射抑制プレート」は、その設置箇所の太陽輻射熱エネルギーのほとんどを減じることが出来ますので、その箇所の面積の約10倍の面積を持つソーラーパネルの能力の太陽電池用いて冷房(熱を除去)するのと、同じ効果が得られます(ソーラーパネルの発電効率は約10%です)。‥ですから、これを「逆ソーラーパネル」と名付けることが、ふさわしいわけです。(実際には、エアコンの効率を考え合わせると、10倍以上の面積のソーラーパネルが必要です。)

 

< 上記の冷房外部負荷の算定方法 >

下記の2種類の方式にて計算。
@「表面温度による方式」‥この計算方法を基本としている。
・車内内装材の表面温度を測定。
・そのときの車内空気温度を測定。
・各内装材の温度に基づく熱伝達率を決める。
・両者の温度差より、内装材の表面から車内空気への熱伝達量(入熱量)を求める。

A「日射能による方式」‥上記の「表面温度による方式」をこの方式で補間。
・太陽輻射能を1kw
/m2とする。
・窓ガラスの熱透過率を決める。
・車内に入射する太陽輻射熱を求める。
・内装材から、窓ガラスを通して車外へ再放射する熱量を求める。
・その差により、車内に留まる熱量(入熱量)を求める。

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