アタシは青春真っ只中の超カワイイ三色キティで〜す!家では、アタシ以外に数匹の猫(ババアがほとんど)と、いつも苦悩してる一匹の犬が飼われてます。で、アタシは一番若い女の子猫として一家のアイドル的存在で....当然、なるべくしてなったからいいんだけどぉ、あんまりにも人気者でちょっと疲れちゃうんです。って言うのも、飼ってくれてる人間達はことあるごとに私に触りまくるしぃ....はっきり言って、セクハラって感じ!チョムカです。それとぉ、私よりもほんの少しだけ年上のトラ猫の兄ちゃんがいるんだけどぉ、これがもう超お節介で心配性でぇ、やたらと世話焼いてアタシを子供扱いするのも許せないの。アタシの姿がちょっと見えないだけで探し回ってさ....彼氏でもないのに、プライバシーの侵害だっつーの!とにかくぅ、いくらアイドルだからって、アタシも繊細な年頃なんだから、もうちょっと人間にも同居猫にも気を遣って欲しいワケ。うちにいる他の雌猫はみんなもうオバサンだからぁ、アタシのこーゆー悩みとかわかってくれないのもムカつくしぃ。同じジェネレーションのエボシさん、まくずさん、アドバイスをください!
うーん、そう言えば私も小さい頃はやたらめったらネーネにチョッカイを出されていた時期がありましたね。もう10秒に一度は「エボシちゅわ〜ん!」って擦り寄って来られて、うんざりでしたっけ。でも、その一方で今のミケさんみたいにアイドル気分を満喫してもいましたね。私って可愛くて、愛されてるんだなって言うあの幸せな気分は、ゴハン以外なら他の何モノにも代え難いでしょう。勿論、それを少し疎ましく感じてしまうのも、若い猫にはよくあることです。でも、猫はすぐに年をとります。花よ蝶よと崇められる時期は短いのです。特に、ミケさん宅のような多頭飼いの家では、いずれミケさんよりも若い新入りが来ることでしょう。そうなったら、今度はミケさんがトラお兄さんのようにその子の世話を焼いて、先輩猫としてアイドル気分ではいられなくなります。同居人間さんもしばらくは小さい子の世話で手一杯となり、今ほどはミケさんにかまっていられなくなるでしょう。「まさか、そんな日が....」とお思いでしょうが、永遠にアイドル路線で売りつづけることは芸能人にも猫にもできないことなのです。無理に貫こうとすれば、貴方の行く末は天知真理か松田聖子で、いずれもオススメできません。なので、ミケさんの現在のお悩みは、それだけ貴方の幸せ度のバロメーターのようなもの。こうした悩みを悩めるうちに思う存分満喫すべきです。今の悩みが解消する頃には、ネコギャルから脱皮して、トラ猫お兄さんのお節介にも感謝できる、素敵で優しいレディ猫になっていることでしょう。
「アイドル」だと自称する飼猫に共通して言えることですが、猫としての尊厳が欠如していると思われますね。若さを言い分けにしてはいけません。ご覧の通り、私自身も類希なるうら若き美猫ですが、ソレはソレ....人間にチヤホヤされていい気になどなったりいたしません。ミケさんの言われる通り、例え同居人間と言えど、人間がやたらと猫に触りまくるのはセクハラに相違ないのです。電車で痴漢行為を働くオヤジと一緒の行為なのです。私などは、触られるだけでなくトイレを使用している姿までジッと覗かれたりします。やめてくれとはっきり意思表示をしても、人間は「だって、可愛いんだもーん!」の一言で済ませては、事もあろうに写真まで撮ったりします。これはれっきとした犯罪行為であり、私やミケさんのような標的にされやすい若い美猫は、こうした人間の行いに中途半端な態度で挑んではいけないのです。つまり、ミケさんはハラスメントは嫌だと訴える反面、「人間に注目されている自分ってイケてる」なんて喜んでもいるわけで....これはいけません。自分は可愛いからアイドルになっていると、低俗な満足感を抱いていては、いざ裁判までこうしたケースを持ち込めても、被害者(ミケさん)が加害者(同居人間)を誘惑したと弁護側は申し立てるでしょう。アイドルである喜びを実感するのは猫仲間の中だけにとどめるべきです。幸いミケさん宅にはトラ猫のお兄さんもいらっしゃるのだから、彼にいろいろと世話を焼かれるだけで充分アイドル気分を味わえるはずです。エボシの言うように、若い時代は「ニャッ!」と鳴く間に過ぎてしまいます。若さで売れなくなった後に、猫は中身が勝負となります。まずは、人間に可愛がられて嬉しいというような自分をおとしめる価値観はお捨てなさい。
(C) Kayou Okaeda 2002 えぼまく倶楽部の全コンテンツ権利は岡枝佳葉とエボシ/マクズ/トラジャに帰属します。無断転載は固く禁じます。