2002年11月号特集

レモン味のノド飴は好んで舐めるのに、自分のお尻は舐めない人間…何て不思議でしょう!驚くことばかりで猫は目が丸くなっちゃうけど、人間は目が点になっちゃいます…何て不気味でしょう!猫とヒトは共に歩んできた長〜い歴史があります。しかし、猫類の叡智をもってしても、未だ解明されない謎多き生物・人間。猫が不思議に思っていることを、‘ナゼ?ナニ?ドウシテ?’っていくら質問しても、返ってくるのは「まだ、ゴハンの時間じゃないでしょ!」ってトンチンカンな返事ばかり。人間学研究がなかなか進まない中、より良い異種文化コミュニケーションを目指して、人間に対する猫達の様々な疑問を、この不定期シリーズで取り上げます。


 
これまでの猫生の大部分を人間と共に過ごしてきたえぼまく幹部達。(否応無しに)異種文化コミュニケーションを追究している日々ですが、まだまだ人間達には驚かされることばかりだそうです。今回はえぼまく倶楽部の幹部達に、それぞれの気になる「人間の不思議」について語ってもらいました:



“エボシは人間の家で生れ育っているので、同じ猫仲間よりも人間に対して親近感を抱いていたりします。しかし、最も身近なネーネにすら「生物種が違うのね…」と、距離を感じてしまうことが今でもあります。それは、人間の行うヘンテコな身繕い(?)の数々を目撃した時です。まずは例の「歯磨き」とやら。何故にせっかくのゴハンの残り味を消し去ってしまうのでしょう?美味なテイストが残っている舌で身体を舐めれば香水効果も期待できるのに(人間はレモンやイチゴとか、食べ物の香水をわざわざ買ってつけるのよね)。そして、何と言っても「お風呂」。エボシもお風呂場は大好きだけど、水浴びなんて信じられません。鳥じゃあるまいし。人間はお風呂で身体をジャバジャバ洗ってキレイになったつもりらしいけど、ハッキリ言ってお風呂に入った後の方がクサイです。シトラスとかフローラルとかの石鹸臭よりも、3日くらい風呂に入ってない人間の自然の香りの方が魅力的。味わいだって塩味や油が効いてて最高なのに…何で洗い流してしまうのでしょう?体毛がほとんどないのだから、防寒面からも垢を積らせる方が効率的じゃないですか?”



“マクズは洞察力が鋭いので、猫はもとより、人間の長所・短所、本音・タテマエ、裏の顔・表の顔…全てお見通しです。しかし、未だに解せないことが一つだけあります。それは、昆虫類に対して奴らが抱いている異常な恐怖感です。普段は「猫ジャラシにもついてこれない猫」などと、マクズをあざ笑っているネーネが、体長わずか1センチの蛾が家に舞い込んで来ただけで、‘マクズ、お願い助けて〜っ!’と悲鳴をあげてすがって来るのには驚かされます。相手はただの蛾、ですよ。蛾に食い殺されたり、呪い殺されたという話など聞いたこともありません。ニーニに至っては、殺虫剤のCMを直視できないほどゴキブリが苦手で、我家では「ゴキブリ」という言葉すら使用が禁じられています(「タロウ」「平次」等の別称で表現)。ま、理解し難いこととは言え、たかが虫一匹で人間が大騒ぎするのを見るのはイイ気分ですけど。ただ、ご要望に応じて蛾やゴキブリを見事に仕留めても、今度は救いの神であるはずのマクズに向って、‘こっち、来ないで〜っ!その口で舐めないで〜っ!その手で触らないで〜っ!’ってギャーギャー喚きたてるのには困ったものです”



“トラッチは人間が潔癖症候群っていう精神的疾患なんじゃないかって心配してるでチュ。トラッチ達のトイレ掃除の時には「オェ〜ッ」って連発するし、布団や枕に怪しげなシミを発見すると洗濯機にダッシュするし、床に猫の塗れた足跡があると気が狂ったように雑巾がけを始めるでチュ。いつだったか、ニーニの膝に乗って心地よくフミフミしてたら、突然‘ウワ〜ッ、トラッチ!このウンコ垂れ〜っ!’ってニーニが騒ぎ出したことがあったでチュ。しかも、、あろうことかその場でストリップを始めては、急に恥ずかしくなったのか、脱いだ服を持って洗面所へ駆け込んで行っちゃったんでチュ。ま、実はその時ポンポンを下してたんで、よく見たらトラッチのお手々とアンヨには下痢ピーがべっとりついてたんでチュ…でも、ニーニの反応ってちょっと過剰だと思わないでチュか?舐めればすぐに取れるでチュよ。ネーネも食卓に転がっていたカリントウ(黒糖)を見て卒倒しそうになったことがあるので、潔癖妄想症の疑いが濃厚でチュ。マクズ姉ちんのゲロを踏んだ時の、薬用石鹸ミューズの減り方も尋常じゃないでチュ。人間だって上からも下からもイロイロ出すのに…変でチュ”






辛い!苦い!酸っぱい!塩っぱい!どうして人間はヘンな味を好むのでしょう?味オンチなのか、ゲテモノ好きなのか…理由は定かでありませんが、マトモな味覚の人間といえば猫缶会社の商品開発スタッフだけでしょう(いつも、ご苦労様だニャッ!)。そんな人間達の信じられない食べ物の数々を、ベスト10形式でまとめてみました!貴猫はいくつ試食しちゃいました?
第1位 ワサビ
得票数:654,889,622票
醤油までは許せるんですけど…
せっかくの刺身に、どうしてあの緑のクリームをつけるのか?味が台無しじゃないか!漁業組合への冒涜だ!(北海道・5才・福助さん)
第2位 ビール
得票数:321,866,792票
成猫しても、飲みません!
「一杯やるか?」って差し出されるあのヘンな液体。断ると、「俺の酒が飲めねぇってのか?」って絡んでくるし…(滋賀県・2才・ナヲさん)
第3位 キムチ・漬物類
得票数:173,265,489票
辛い・しょっぱい・美味しくない
人間のオカズを欲しいって言うと、「食べれるもんなら、コレを食べてみろ」って…イジメってヤツですよね?(神奈川県・1才・シマ次さん)
第4位 大根おろし
得票数:65,458,221票
メレンゲと間違えたら大変!
人間の食事が終るまでジッと待ち、やっともらえた焼魚の残りにコレが付いていて、どんなに悲しかったことか。(新潟県・16才・姫子さん)
第5位 果物類
得票数:40,117,350票
病人にこんなモノ差入れするの?
デザートがあるって言うからプリンとかケーキを期待してたのに、果物だなんて。草食動物に成り下がるもんか!(京都府・6ヶ月・丸さん)
第6位 梅  干 
得票数:39,332,479票
食べると人間も不味そうな顔に
カツオブシがまぶしてあったんで、つい舐めちゃったんです…ええ、もう一気に水飲み場へ猛ダッシュでした。(鳥取県・9才・伝蔵さん)
第7位 カレー
得票数:10,668,133票
肉の部分だけ器用に食べますか?
美味しそうな肉と、不味そうな野菜の香りが下痢ピーソースで混然一体。食べるべきか否か、究極の選択!(青森県・10才・ニャロ吉さん)
第8位 辛子明太子
得票数:5,130,647票
タラコを買えばいいじゃない!
好みの生臭さだったので、思わずガブリ!3秒後に吐いて・咳して・クシャミして、もうちょっとでコロリ!でした。(千葉県・8才・ミーヨさん)
第9位 コーヒー
得票数:3,981,007票
ミルクを入れてもやっぱり不味い
ケーキの甘味をどうして苦い泥水で消しちゃうの?でも、ナゼかエボシおばちゃんは大好きなんだっち…(東京都・3ヶ月・アサリさん)
第10位 納  豆
得票数:1,483,155票
フレーメン現象を誘ってる?
何で、何で?何で納豆が嫌いなの?関西の猫さんが票を入れたのかな。シージは納豆大好物で〜ち!(東京都・3ヶ月・シジミさん)


★ご注意:上記の図中で、サイズ比較用シジミが「デカイ!」と驚いているのは人間の身体全体の大きさ
についてであり、シジミの頭上に位置するモデルの身体の特定の一部分を指しての発言ではありません。


人間経験の浅い仔猫の皆様、アレコレ人間について不思議に思っていませんか?貴猫のそのピンポン球のような脳味噌を悩ませるより、ここは先輩であるオトナ猫の博識に任せなさい!そんなわけで、今回は6名の仔猫ちゃんがジャンジャン質問します。でも、知ったかぶりでウソを教えるオバサンや、頭が悪くて間違ったことを言うオネーチャンもいるから用心してね。なお、解答猫は自分達の発言に一切責任を取りませ〜ん!正しい答えは見つかるかな?



腕と脚の長さが違い過ぎて、上手く4足歩行できないからです。ちなみに、脚が長い割にはジャンプ力がほとんどありません。また、猫から見ると長くても「短足」と呼ばれる人間もいます。
高いところから他の動物を好んで見下す、見下ろすイヤな連中だからです。傲慢な姿勢がそのまま身体にも現れています。悔しかったら、冷蔵庫や食器棚に登って見下ろし返しましょう。
手の平に毛が生えてないんで、4足歩行するとゴミや汚れがベタベタついてしまうからでチュ。その結果、バイ菌に弱くて身繕いもしない人間の手は、すぐに水虫になっちやうんでチュ!





自転車やバイクに乗ったり、椅子やソファに座る時に邪魔だからです。洋式トイレを使う場合もウンチやシーシーがついちゃう危険があります。汚い尻尾なら無いほうがマシでしょう。
スカートやズボンに尻尾用の穴をあけることになると、毛が生えていないヌーディなお尻が冷えて下痢ピーになったり、風邪をひいてしまうからです。毛糸のパンツを履いても無駄でしょう。
人間もオスは尻尾があるじゃないでチュか…えっ、アレは尻尾じゃない?アレは××××だったでチュか!道理で軽く爪をたてただけで、絹を裂くような悲鳴あげてたわけでチュ!





いちいち服を脱ぐのが面倒だからです。怠惰な人間は小マメに舐めるより、1日に一回、3日に一回、週に一回、または月に一回だけのカラスの行水もどきの入浴とやらを好んでます。
人間は生まれながらにして80過ぎの爺さん並に身体が固いため、インドのヨガ行者に弟子入りするか、中国の曲芸団にでも入らない限りは、身繕いをしたくてもできないからです。
舌に殺菌力がないので、おケツに残っているウンチやシーシーを舐めると危険だからでチュ!トラッチがおケツを舐めた口でキスしただけで失神寸前になるので、即死は免れないでチュ。





猫と比べると人間のウンチは巨大で、シーシーの量もハンパじゃありません。そのため、凄まじい悪臭が毒ガスとなり死者を出す危険があります。安全性を考慮して密室でするのです。
人間は身繕いをしないのでお尻にはウンチやシーシーがこびり付いています。自意識が過剰な人間は、そんな汚いお尻を他者に見られたくないから、わざわざ隠れてするのです。
人間は季節を問わずに発情しまくるエロ動物なんでチュ!艶めかしいおケツを人前にさらすと、それを見ていきなり発情するエッチな人間がいるかもしれないので隠れるんでチュ。





猫のゴハンより美味しい、人間専用の食べ物がたくさんあるからです。猫がそれらの人間食を分けて欲しいと頼んでも、「猫缶分けてくれたことないでしょ?」と人間は意地悪を言います。
鼻が悪いので猫ゴハンの生臭い芳香が分からないからです。また、味付けも濃くないと舌で美味しさを感じ取れません。人間の首から上は使えないパーツばかりです(脳味噌含む)。
猫フードは値段がメッチャ高いんでチュ!高級品は可愛い猫達に譲って、人間は安物の不味いゴハンで我慢してるんでチュ!って、ネーネは言ってたけど…何だか、怪しいでチュ!





全ての人間は社会という鎖につながれて生きているからです。社会の中では、働いていない人間はプー太郎という蔑称で呼ばれ、全ての特権を剥奪されてしまいます。人間って可哀想。
もちろん、私達猫に美味しいゴハンと一生楽して暮らせる生活環境を提供するためです。それ以外のお金の遣い道は、全て無駄遣いと定義してよいでしょう。ヒトに小判、猫にゴハンです。
全ての言い訳になるからでチュ!仕事があるから猫ジャラシで遊ぶのも、トラッチ達のゴハン用意するのも後でね…って具合に、何かにつけて仕事を免罪符代わりにしてるんでチュ!





 
(C) Kayou Okaeda 2002 えぼまく倶楽部の全コンテンツ権利は岡枝佳葉とエボシ/マクズ/トラジャに帰属します。無断転載は固く禁じます。