2002年12月号特集

犯罪かどうかは別として、猫はつい人間を怒らせる行為をしてしまいます。ヤバイぞって思いながらも、目の前のお刺身に手を出さずにいられません。マズイよねって思いながらも、障子紙に爪を立てずにいられません。でも、その後は?怒鳴り散らされ、締め出され、最悪の場合はゴハン抜き…厳しい判決が下されることもしばしばです。日々、冤罪事件も絶えません。これまでに、どれほど多くの物言えぬ被告猫達が無実の罪に涙を飲んできたことか。今回は猫を取り巻く罪と罰、そして疑われがちな事件などを取り上げます。身に覚えのない方・ある方、有罪無罪は問いません。この特集でノウハウを学んで、捕まらなければこっちのモノです!



事件を起こしてしまってからでは、どんなんに謝っても猫語を解せない人間は、なかなか許してくれません。深く反省していても生れながらの目ツキの悪さが災いして、「誠意が感じられない」と、どこかのお国のように認めてもらえないケースも多いもの。それならば…最初から目指そう、完全犯罪。容疑猫リストに載ることなく人間の怒りを回避するテクニックを、それぞれの犯罪ジャンルに長けたえぼまく倶楽部の面々がこっそり伝授いたします。3億円は無理でも、刺身一切れくらいなら人間を欺いてゲットできるよ!迷宮入り、時効成立…猫犯罪史に名を残すのは貴猫かもしれません。



“いかに模範猫と言えど、エボシも獲物を見逃すことはできません。さて、人間のメシを奪取する上で大切なのは、人間が家内に二人以上いる時に遂行することと、テーブルに並べられた時でなく、料理が台所で調理途中の段階を狙うことです。調理している以外の人間が台所に入って来たらチャンス!人間のスキを狙って一気に食べましょう。これにより、台所を覗きに来た食いしん坊な人間の摘み食いに見せかけることが可能です。しかし、刺身以外の生魚や生肉だと疑う余地なく犯人にされるので要注意です。また、塩・胡椒などの調味料が使用された後だと咽て自ら犯行を認める結果にも”



“何でマクズがこんな犯罪を担当しなきゃならないのよ?でも、汚れたトイレを人間がいつまでも掃除しないと綺麗好きな猫は耐えられないね。トイレ外排泄は罪と呼ぶには余りに切実な猫の主張。でも、人間の怒りは凄まじいから、他の同居猫に罪をかぶせるしかないのも現実。そのためには、排泄物が発見されて人間が犯人探しを開始したら、再びトイレに直行してできる限りたくさんのウンチやシーシーを目の前でしてやること。こんなに溜まってたなら犯人じゃない、ってことで疑いは晴れるわ。犯行直後は大量に水を飲むのを忘れずに。また、ウンチは死ぬ気で力んで宿便をひねり出すのよ”



“故意にしろ、事故にしろ猫なら家の物を棚やテーブルから落としちゃった経験があるはずでチュ。その結果、人間は何か物が落ちて壊れていると、問答無用で猫の仕業だと決めつけるんでチュ。年下の仔猫と同居している場合はそいつに罪をなすり付けることは容易でチュが、そうでない場合も罪を逃れる取っておきの手があるんでチュ!それは、猫の第六感を駆使して地震が起こる直前に犯行を行うことでチュ。壊れた物を見て人間が怒りだしたら、すかさずテレビをつけて地震速報を見せつけてやれば無罪放免でチュ!さらに、名誉毀損で訴えてオヤツをせしめるのも夢じゃないでチュ!”



“障子破りは猫にとって耐えられない誘惑だっち。真っ白い障子紙に小さな汚れがポツンとあったり、自分の影が映っているだけで手が出ちゃうのは仕方ないんで〜ち。でも、この犯罪はバリバリって紙が破れる大きな音がするから要注意だっち。見つかることなく完全犯罪を遂行するには、人間が熟睡している深夜から早朝にかけてがオススメで〜ち。起きてからじゃ時既に遅しで、人間には犯人を特定することができないっち。でも、運悪く破ってる最中に見つかっちゃった場合は、「ハエがいたから叩こうとしたの」って言い訳してみると良いで〜ち。言ったところで、落雷は回避できないけどね”


























▲Hさん近影(一部処理)



神奈川県横浜市在住の匿名希望・Hさん(♀・3歳・えぼまく倶楽部会員No.31)は、同居しているヤマムラさん一家(人間・仮名)の愛情にも恵まれて平穏な生活を送るホーム・キャット。だが、Hさんには拭い去れない暗い過去があった…

数年前、羽モノに対する狩猟本能を堪えきれなかったHさんは、当時同居していた小鳥のトーマス氏をヤマムラさん一家の留守中に襲ってしまったらしいのである。鳥カゴの中で倒れていたトーマス氏は帰宅したヤマムラさんらによって発見されたが、既に息はなかった。目撃者不在であるにもかかわらず、ヤマムラさん一家が外出していた間は現場が密室状態であり、外部からの侵入形跡も見当たらなかったため、ろくな捜査も行われないままHさんは逮捕されてしまった。

“犯猫は私ということになっていますが、真相は薮の中なのです…(中略)…状況証拠だけで犯猫となった私は、お尻を叩かれた上、「禁固2時間」の判決を受けてケージに服役、そして出所してきたのでございます”と、Hさんは自らの前科について
当サイトのBBSで告白してくれた。

その後、Hさんは被害者の遺族であるヤマムラさん一家とも和解が成立し、心を入れ替えて真猫として同居生活を続けている。今後は仔猫の非行防止に自分の体験を役立てたいと、講演活動も予定されているとか。ちなみに、猫は1日以上前の記憶が保てないため、Hさん自身も今では自分の犯行であったかどうかさだかでないらしい。



▲週刊えぼまく12月5日号によって暴かれた猫権利運動家・マクズの疑惑。疑惑追究のための猫倫理

審査会を緊急に召集することを、えぼまく倶楽部 ・エボシ部長は記者会見を開いて発表。マクズ疑惑の

続報については、随時このサイトでも掲載して行く予定…だっち!by 内部告発猫・アサリ&シジミ





 
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