2002年8月号特集

怨念、呪い、お化けにゴキブリ   どれも猫の十八番です。そんなんじゃ全くビビらない、猫は実に強靭な神経の持ち主。とは言うものの…動物病院、シャンプー、掃除機にブチュ〜   橋の欄干腰おろし、遥か向こうを眺むれば、この世はコワイことばかり。同居人間はテレビの心霊写真特集を観てはビビリまくっていますが、そんなものは猫の恐怖体験と比べれば大笑い海水浴場ってもんです。そんなわけで、暑さ厳しい夏の企画としてゾクゾクっと背筋も凍るホラー・コーナーを御用意しました。意外な恐怖を取り上げた、貴猫の知らない世界へのご招待です。くれぐれも、決して一匹ではお読みにならないでくださいね!



一見のどかなキャットライフですが、猫の日常には多くの危険が潜んでいます。えぼまく倶楽部の幹部達の日常もまた然り。それにしても、優等生なのに不幸の不の字も書けないくらいシアワセ一杯のエボシ、人間や犬も含む自分以外の全生物を圧倒する図太さのマクズ、君のバカさは100万ボルトというウルトラ級能天気なトラジャ…こんな面々をビビらす恐怖とは一体何なのでしょう???



“エボシが最近「コワイ」なって思うのは…実は、他ならないマクズなんです。マクズは私より3ヶ月年下で、ウチに来たばかりの頃は小さくて愛らしい仔猫でした(目つきだけは当時から現在と変わらず怖かったけど)。それが、エボシよりも体長は短いのに、今では何と体重はエボシより重いんです!心当たりはあります。毎晩家族が寝静まった後に、暗闇の中で残飯をカリリカリリ…。一発で台所のカウンターにすら跳び乗れないブヨブヨ体型ですし、皮下脂肪が厚過ぎて噛み付いてやっても何も感じていません。子泣きマクズと化して背中にでも乗られた日には、即死は免れないでしょう”



“何者をも恐れず、ネーネのブチュ〜にさえも果敢に抗議する勇敢な戦士である私ですが…一つだけ「コワイ」ものがあります。ズバリ、2年程前に我家に来たトラジャです。トラジャは(表向きには)可愛い妹分ってことで、マクズも(同居人間が見ている前では)トラジャに優しく接しています。なのに、トラジャは隙を狙っては私を突き出し、押し倒し、上手投げ。マクズの武器は言葉による暴力ですが、トラジャは暴力そのもので襲いかかってくるアブナイ奴です。トラジャのような下賎と違って、私が気高い血統猫であることを妬んでの所業だと思いますが、暴力振るいたいなら人間にヤレってもんです”



“トラッチが一番「コワイ」って思うのはピンピン(同居ウサギ・
こちらを参照)でチュ。トラッチはエボシ姉ちんもマクズ姉ちんも、ネーネやニーニもぜーんぜん怖くないでチュ。どいつもこいつも究極の運動音痴でトラッチの逃げ足には適わないでチュから。でも、ピンピンは日頃から求愛ダンスの自主トレで足腰を鍛えてるんでチュ。ここでのポイントは「足」だけじゃなくて、「腰」も鍛えてるってことでチュ。ピンクという本名が示す通りの異常性欲兎で、トラッチも一度エッチされそうになったんでチュ。種別を問わない「おんなのてき」なんでチュ。世の女性を代表して、いつか食べてやろうと思ってるでチュ”

※私が一番「コワイ」のはマクズ様のウンチです。マクズ様はとーってもおキレイ好きでいらっしゃって、ほんのちびっとでも猫トイレが汚れていると堂々と臆する事無く猫トイレの外で御排泄なさいます。しかも、高級嗜好のあらわれか特選松阪牛並のとろけるような下痢ピーもしばしば猫トイレのお外になさいます。実に恐れ多いウンチです!(ネーネ談)











ヤスさん(仮名・♂・13歳)は2年前までマタタビ売買の組織に所属していたとのことですが…

1歳の時に、ダチに誘われましてな。捨てられてたもんで、たまらなくひもじい生活してたからねぇ…。でも、初めのうちは連絡係しかやらせてもらえんで、実際にブツ(マタタビ)を初めて拝んだんは3歳の時でしたわ

では、マタタビを売るようになったのは3歳からということですね?

兄貴分だったキジトラが引退しよってね。それからは、主に歌舞伎町界隈でさばいてましたわ

誰にでも売っていたんですか?

そうねぇ…払うもん払ってくれれば断る道理はないからねぇ。でも一度、若いミケの母猫が、育児ストレスでリラックスするために欲しいってきましてん。でも、小さい仔のいる母猫がマタタビやると母乳から仔猫の身体に流れ込んでくからね。乳離れしてない仔猫のうちから中毒になってしまうワケよ。だから、そん時ばかりは断りましたわ。お陰で元締には大目玉と猫パンチ数発くらって散々でしたわ

では、マタタビ中毒の危険性は認識してらっしゃるわけですね?

手ぇ出して若死にした連中もようけ見てきましたからなぁ

それでも、なお売り続けていらした?

あんたさんみたいな恵まれた猫には分からん思うけどね…野良で苦しい生活強いられとるモンは、一時でも現実から離れたくなるわけよ。ワシのお得意さんに16歳になる爺猫さんがおってな。7歳で同居人間に捨てられて以来ずっと野良やってんだけど、人間とおった頃にもらってたマタタビだけはやめられんで、物乞いして得た銭を全てマタタビに注ぎ込むんよ。人間に可愛がられてた頃の夢が見れるって…そうまでなっとったら、売らん方が酷というもんでしょ?

しかし、中毒ではない若猫にもマタタビが氾濫しつつあることが、現代の大きな猫社会問題としてクローズアップされていますよね?

ああ、確かにね。でも、ワシは野良の若い奴にはほとんど売っとらんかったよ。あいつら銭もないし、中毒になってしもうたら身体がボロボロになって野良では生きていけんから。ワシんとこに買いに来てた若いのは、みんな人間と同居してる連中さね

人間と同居している、一般家庭の猫がマタタビを闇ルートで買っているんですか?

同居人間に一度もらってから、味が忘れられんてな。でも、人間の間でもマタタビは高く売られとるから、そうなかなかは買ってもらえんわけよ。そんで、シビレ切らしてワシんとこに来よるんですわ…人間と暮らしてる猫が、いきなり家ん中を端から端まで猛ダッシュしたり、気が狂ったように爪砥ぎだしたりすることあるやんけ?アレ、実はフラッシュバックなんよ。当の同居人間は自分ちの猫がジャンキーになってるなんて夢にも思っとらんけど

衝撃ですね。ウチにも頻繁にそうした症状が出る、白眼がちなトラ猫が約1名います。ところで、闇のマタタビ販売ルートに人間も関わっているという噂…あれは本当なんですか?

この取材記事、人間も読むんでしょ?そこらへんの話はちょっと、勘弁してくださいよ

では、質問を変えます。クロさんはどうして組織を抜けられたのですか?

調達係にまわされることになってね。ワシも、もうそんなに若くないから断ったんですわ…

調達係とは?

ワシらが売るマタタビは“とあるルート”から入手するんだけど、注文が間に合わん時もあってな。そういう時は、調達係が近くのフードショップ行ってチョンボせにゃならん。いわゆる泥棒なわけで、体力ないと命取りになる一等危険な仕事なんよ

“とあるルート”とは具体的に…?

だから、そこんとこは勘弁してって!まぁ、マタタビで儲けとるワシらのような悪い猫だけでなく、悪い人間も一部おるということよ。これ以上は、言えませんな!

有難うございました。これからは模範市猫の私を見習って、まっとうな猫生を送ってください


避妊・去勢手術…これらほど私達の恐怖と不安を煽り立てる言葉があるでしょうか?今や避妊・去勢手術は、保健所・三味線屋・動物実験に次いで「私が恐いあの一言」トップテン調査にランクインするまでになりました(国猫勢調査)。しかし、噂ばかりが飛び交う中、避妊・去勢手術の実像は、経験者以外にはあまり知られていません。このコーナーでは、UFOに誘拐されたと主張する人間さながらの、Mさん(♀・当時1歳8ヶ月)の勇気ある避妊手術体験告白をご紹介します。

なお、この記事には未成年猫に不適切な内容が一部含まれております。8ヶ月未満の良い仔猫が読むことは法律によって固く禁じられていますのでご注意ください。


 

 





 
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