|
●不妊の増加に思う
昨日の新聞に「坂口厚生労働大臣が記者会見で、不妊治療について少子化対策の観点から、公的支援の対象としていくという考えを明らかにした。」とあった。
ああ、またもや、と思ってしまった。不妊に関しても重要なのは予防なのに…と。
虚血性心疾患や脳血管障害、糖尿病など、かつて成人病、現在生活習慣病といわれるものに関しては国や地方もその予防に力を入れ始めている。しかし、不妊やアレルギー、自己免疫疾患(慢性関節リュウマチ、SLEなど)など、その原因が特定されず、さまざまな要素が絡み合っているものについては、予防しようという声があまり聞こえてこない。
東洋医学を学んだ私にとってこれらの増加は、周りを見渡してみれば当然であり、納得のいく結果と思える。つまり、自然との調和(天人合一)が崩れた生活をしていくことでしだいに自分自身もバランスを崩し、ある日、症状となって現れるのだと考える。
いまや不妊に悩むカップルは10組に1組、9組に1組ともいわれる。動物の一員としてこの事態は極めて非常であり、深刻に受け止めなければならないと思う。先天的な要因によるものももちろんあるが、このまま何らかの予防の手立てを講じなければ、この先不妊は増え続けるだろう。
不妊治療には大きな肉体的、精神的、経済的な苦痛や負担が伴う。その前に、私たちを取り巻く環境を見直し、子供の頃からの生活の仕方に注意を払うことが必須であり、国や地方は化学物質汚染から自然環境を護り、そして健康教育を推進していくべきである。
以下、私が考える不妊を防ぐ(子宮筋腫や子宮内膜症などの生殖器疾患の予防も含めて)ポイントを挙げてみる。なんのことはない。数十年前にはあたりまえであったことを取り戻し、バランスの取れた健康な体になるということにつきる。
○化学物質や電磁波との接触をできるだけ避ける
(化学物質の中には、いわゆる環境ホルモン様作用のあるものがたくさん存在する可能性があり、男女ともに不妊の要因になりうる)
○食事は身土不二を心がける
(牛乳、乳製品、肉類、白砂糖は体のバランスを崩しやすいので、摂取を控えめに また、家畜にはホルモン剤が残留している可能性もある)
○冷房をできるだけ避け、暖房も過剰にならないようにし、冷えに注意する
○昼活動的に過ごし、夜休息するという基本的な生活リズムをまもる
(生活リズムが崩れるとホルモンの分泌も乱れる)
○STD(性行為感染症)の予防や人工妊娠中絶の回避
(女子の不妊の原因となりうるクラミジアなどの感染症や望まない妊娠を防ぐには、性教育の充実と徹底が肝要)
○やせすぎに注意
(やせ願望から、やせる必要もないのに過度のダイエットにはしり、バランスを崩す女子がなんと多いことか)
養護教諭や保健師、助産師のみなさんと連携しながら、取り組んでいけたらと思う。02/7/15
|