Vol 8

体の中から
温めよう 
 ‐冷えと食べ物‐

JANUARY 2003


新しい年を迎えました。今年もよろしくお願いします。
さて、この冬はとりわけ寒いですね。冷え症の人にはつらい季節です。7月にも夏の冷えについてまとめましたが、今月は冷え症対策の中でも特に重要な飲食物について学んでいきましょう。

冷えは万病のもと
冷えは全身の気や血、水の巡りを停滞させ、さまざまな症状を引き起こし、免疫力の低下を招き、万病のもととなります。

特に女性は男性より熱を発生させる筋肉が少ないので、冷えやすいです。
その上、子宮や卵巣といった生殖器官(東洋医学では、五臓の腎にあたる)は冷えに弱く、婦人科疾患や不妊の要因となるので要注意です。

体を温める食品、冷やす食品
東洋医学では食材や食品が体を冷やすか、温めるかということを重視します。これを食物の陰陽といいます。
冷やす性質を寒(陰)、温める性質を熱(陽)、どちらでもない場合をといい、その組み合わせで体のバランスを調えます。

冷え症を改善させるには陽性のものを多く取るように心がけることが大切、というわけです。

現代社会には体を冷やす食品がいっぱい!
便利さや利潤を追求した今の社会には、化学的、工業的に精製、加工した食品や食品添加物が多く含まれた食品がたくさん出回っています。
食べ物は精製、加工すればするほど気を失い、体を冷やす作用が強くなります
生命力のあるものを食べることが冷え対策にも重要です。

冷やす食品や食事の注意について具体的に挙げてみる
○冷蔵庫で冷やしたものを控える
冷蔵庫で冷やした飲み物、デザートなどはなるべく控えましょう。

○未精白の穀類を主食に
主食はパンではなくごはん中心にしましょう。お米は白米より胚芽が残ったものを。
キビやアワなどの雑穀を混ぜてもいいです。

日本で普通に売られているパンは輸入、精白した小麦粉を使っており、食品添加物なども使われていることが多いので勧められません。

○白砂糖や、甘い菓子類を控える
砂糖は体を冷やします。特に精製された白砂糖は冷やすはたらきが強いです。
料理には未精白のてんさい糖やキビ砂糖を使い、白砂糖を大量に使った菓子類は控えるようにしましょう。

○牛乳、乳製品を控える
牛乳や乳製品は体を冷やします。
大豆や大豆製品(納豆、豆腐など)を取るようにしましょう。

○清涼飲料水やジュース類を控える
糖分が多く、冷たくして飲む清涼飲料水やジュース類を控え、温かいお茶類を飲むようにしましょう。

○生野菜(特に夏野菜)は体を冷やす
トマト、きゅうり、ナスなどの夏野菜は陰性の食材です。
陽の季節である夏に食べるのは問題ありませんが、季節はずれに、しかも生で食べれば冷え症は悪化します。

冬場に野菜サラダや野菜ジュースを取るのはやめ、旬の野菜を加熱調理して食べましょう。

○果物の取りすぎに注意
果物は体を冷やします。とりわけ南国で取れたもの(バナナ、パイナップル、パパイヤなど)は陰性が強いです。
身土不二をまもり、少量であれば問題ありませんが、取りすぎないよう注意しましょう。

どうでしょう。体を冷やす食品を知らず知らず取ってはいませんか?上記の注意は冷え症の人だけでなく、どんな人にとっても体調を調える上で大切なことです。栄養素のバランスを考えるよりも、陰陽のバランスや生命力を考えて食べ物、飲み物を取り、体の中から温めていきましょう。


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