Vol 13 夏の冷えに
ご用心 その2

2003 JUNE


初夏からじめじめした梅雨、そして太陽ギラギラの真夏へ。植物も動物たちもエネルギーに満ちあふれ、活発に伸び、動き回る時期なのに、なぜか今どきの日本人は元気がありませんね。やはり「冷え」もその大きな一因になっているのでしょう。
さて、ご要望もあり、昨年に引き続き冷えについて、さらに詳しく取り上げてみることにします。
現代は夏に冷え症になる
「冷え症」といえば、むかしは女性特有の体質からなるものと思われていたようですが、今では男性にも、さらには子どもにまで増えてきています。
それだけ今の生活環境が悪化しているということですね。
特に夏は冷房と冷やした飲み物、食べ物の影響で冷え症になりやすく、それがひどくなりやすい季節です。

冷えは体の不調や病気をまねき、病気を悪化させる
冷えは万病のもと。自律神経のバランスを崩し、免疫力を低下させ、さまざまな症状や病気を引き起こします。さらに、持病がある場合はそれを悪化させます。

冷えが引き起こすさまざまな症状
頭痛、肩こり、腰痛、むくみ、月経痛、月経不順、下痢、便秘、腹部膨満感、食欲不振、頻尿、関節の痛み、だるい、疲れやすい、めまい、かぜ、耳鳴り など

症状は全身に及びますね。特に冷房に長時間さらされたことによるものを「冷房病」といいます。これは外との温度変化が大きいほど、自律神経がうまくはたらかなくなり、症状が強く出ます。

日常生活を見直し、冷えをふせぐ、改善させる
冷房をなるべく避ける
使う場合も温度は高めに時間も短くし、冷気が直接当たらないようにしましょう。

職場や乗り物などでは服装で冷房対策
・肌着をつける
吸湿と保温効果で体温を調節しやすくします。きつい下着は血行を悪くするので避けましょう。

・おなか、腰を冷やさない

体の中心温度を下げないことが大切です。つらい冷房には腹巻携帯カイロを活用しましょう。

・首や関節部分を冷やさない

首、肘、足首、膝などは血管が皮膚に近いところにあるので冷えやすいです。スカーフ長袖靴下レッグウォーマーひざ掛けなどでカバーしましょう。

・足元を冷やさない
冷たい空気は下へと移動します。5本指ソックスレッグウォーマーなどを活用し、靴は足の形にあった血管を圧迫しない幅広のものにしましょう。

・気温にあわせて着脱しやすいものを持ち歩く

スカーフ、カーディガンなど

体を温めるものを中心に食事をしっかりとる
毎日の食事の中からエネルギーを吸収し、熱を発生させます。食事制限によるダイエットは冷えを悪化させ、かえって太りやすい体になるおそれもあります。
体を冷やすものはなるべく避け、温めるもの中心に毎日の食事をしっかりとりましょう。
具体的なことについては体の中から温めようを参照してください。

こまめに体を動かし、筋肉に刺激を与え、血行をよくする
車より自転車や徒歩、エスカレーターより階段を使うなど、日常生活の中で体を動かすことを心がけましょう。
職場ではデスクワークの合間に、また家では家事をしながらこまめに体を動かす工夫を。

規則正しい生活で、自律神経をうまくはたらかせる
不規則な生活は自律神経のバランスを崩し、体が冷えやすくなります。

夏場もシャワーだけで済ませず、しっかりお湯につかる
冷えてしまった体を温めるには入浴が最適です。ぬるめのお湯に長くつかり、体の芯から温めましょう。半身浴がおすすめです。体調が悪い時は足湯にしましょう。

夏は汗をかくことが大切な季節

夏はエネルギーを外に発散させる季節です。そして汗とともに体内の毒や停滞している水も外に出します。(余分な水分は冷えをひどくします)
冷房で汗をかくことがない場合は、意識して体を動かしたり、半身浴をしたりすることで、1日1回は汗を出すようにしましょう。

そのほか、さらに積極的な体づくりとして、足もみ、ストレッチ、筋力トレーニング、呼吸法なども効果的です。

夏が旬のトマトやスイカ、メロンなど体を冷やす食べものは、暑い中で汗をかいたときにこそおいしいものです。むかしからの生活の知恵を生かして、自然に沿った生活をしながら夏を楽しみましょうね。


このページについての感想、質問など、掲示板またはこちらまでお寄せください。
みんなの保健室目次へ戻る
トップページへ戻る
Copyright (c) 2002-2003 Fumiko Watabe,All rights reserved.