「能力者」 第一部あとがき

  

ef-V: 「皆様ご存知でしょうか。富士見ファンタジア文庫より絶賛発売中の秋田禎信先生作『魔術師オーフェンはぐれ旅』。
小説だけでなく、アニメ、CDなどでメディア展開されているのでご存知の方も多いと思います。さて、そのオーフェン小説のあとがきにて、以前『あとがきの対談に出演したら、二度と本編に出られない』という登場キャラにとっては恐怖のシステムが採用されておりました。そこで、別にネタをパクるとかいうような大層なことではないのですが、面白そうだから当サイトでもやってみてはどうかなと思ったのです。いかがなものでしょうかね、槙原耕介君?」

耕介:「ちょっと待てえぇぇぇぇぇっ!」

ef-V:「おろ?」

耕介:「丁寧な説明であとがき始めたと思ったら、そういう展開か! そのシステム採用するなら、何で俺がここにいるんだ!」

ef-V:「何で……って、今言ったとおり、『没キャラ』だから」

耕介:「だから何故だ! 主人公じゃないか。これでも一応」

ef-V:「自分で一応とか言っているあたり、もうそろそろ主役張るの無理っぽいとか思ってんじゃないの?」

耕介:「うぐっ!」

ef-V:「ファン待望のとらハ3OVAが発売。
    恭也の格好よさにこれまで以上に君は埋没するだろうし。はっきり言って、真一郎と並んで地味だよ?」

耕介:「うぅぅっ」

ef-V:「さすがに存在を忘れられてるってことはないだろうけど。ま、目立ってないね。確実に」

耕介:「いいよ。一応、OVAが出てるだけ真一郎君よりはましだと思い込もう」

ef-V:「その分、とらハDVDでの書き下ろしCGはなかったよね。君を除くキャラは全員書きなおされていたというのに」

耕介:「…………それはほら、製作者側の都合とかなんとか……」

ef-V: 「ラブちゃ箱でも専用シナリオカットされたしね。真一郎と比べた場合、確実に君の方が目立ってない。2を舞台としてOVAが出たのは、ひとえに女性陣の影響が強いんじゃないかと私は思ってるんだが」

耕介:「俺は関係なし?」

ef-V:「2巻以降、目立ってないじゃん」

耕介:「くっ!」

ef-V:「むしろマイナス・ファクター?」

耕介:「…………」

ef-V:「ま、そんなこんなで、君、もういらない」

耕介:「ちょ、ちょっと!」

ef-V:「明るい未来のない主人公なんぞ、ネタにもならんし」

耕介:「……い、いや……だから……」

ef-V:「と、ここまで書いて、大体40文字×41行か。
    これもオーフェン小説のあとがきであったんだけど、くだらないことでも行数稼げるって本当だね」

耕介:「くだらない?」

ef-V:「(無視して)これがホントに最後とお勤めか。40行もありがとう。あ、4行増えた」

耕介:「っていうか、なんでそこまでキャラをけなせるかな」

ef-V:「愛があるから」

耕介:「へ?」

 

ef-V: 「分かってないねぇ。
つまり、プロでもない、誰に強制されているわけでもない二次作家がこうして文章を書くのは、ひとえにその作品が、そのキャラが好きだからだ!愛がなければ文章にはならない。結論として、私は君を愛しているからこそ、ここに登場させたのだ。
愛があるからこそ、こうして対談して、ギャグを飛ばせるんじゃないか!」

耕介:「愛?」

ef-V:「そう。愛している!」

耕介:「…………うーん……」

ef-V:「悩むことはない。君は愛されているのだ。だから胸はってくれていいぞ『没キャラ』」

耕介:「ちょっと待ったらんかい!」

ef-V:「何か不服でも?」

耕介:「ありまくりだ! キャラへの愛と『没キャラ』に何のつながりもないじゃないか」

ef-V:「そんなことはないぞ。極めて大雑把かつ、適当な理由だってあるんだ」

耕介:「説得力ないなぁ、そんなもん」

ef-V:「そうか? しかし、理由なんてものはその程度だ。こじ付けだ。言うなればスイカにかける塩だ」

耕介:「何だ、それは?」

ef-V:「あったほうがいいかもしれないが、なくても別に困らない」

耕介:「…………」

ef-V:「そういうわけだ。さぁ、自信を持ってボツってくれ。私は歓迎するぞ」

耕介:「するな!」

ef-V:「冷たいなぁ……」

耕介:「お前が言うか? そういうこと言うか?
    あー、そうか。お前、もしかしてこの路線で俺の話を書くの、もう疲れたんだろう?」

ef-V:「そういうわけじゃないんだけどね。H&Hも含めて、これからも第二部で能力者続けるつもりだし」

耕介:「……んじゃ、どういうつもり?」

ef-V:「いや。この『能力者』のあとがきに際して、書きたいことは山ほどあったんだけど」

耕介:「けど?」

ef-V:「ありすぎて、逆にネタが出てこなかったから」

耕介:「から?」

ef-V:「適当なギャグで場を濁らせようかと……」

耕介:「んじゃ、何か? 今までのこれは全てウソか?」

ef-V:「ウソじゃないほうが良かったのか?」

耕介:「……いや、そういうわけじゃないけど」

ef-V:「心配するな。上記までのことは、暫定する予定の前触れになったら言いなぁとか思っている最中だ」

耕介:「ここまで引っ張っておいてそのオチかよ! って、多分読者の皆様は思っただろうな」

ef-V:「読者様方を愛するが故に、暴挙にでた私をお許しください」

耕介:「……他に何か遺言は?」

ef-V:「ほへ?」

耕介:「言い残したことはないのか?」

ef-V:「あー、あるにはあるんだけど。何? その50口径ライフルは?」

耕介:「これ? いやね、あとがきでボツになるのは、
    何も本編登場キャラじゃなくてもいいと言うことに気づいた俺だったりするんけど……」

ef-V:「あ、確かに。しかも、このあとがきには登場人物は二人いるねぇ」

耕介:「いるな」

ef-V:「……あ、わかった」

耕介:「理解してくれたみたいで嬉しいよ。
    あとがきが『ボツキャラ墓場』になればいいわけだから、何も俺でなくてもいいんだよな?」

ef-V:「するってぇと、残るは私?」

耕介:「ピンポン♪」

 鳴り響く銃声。悲鳴は上がらなかった。

 

  ※注釈: あとがき座談会になると、何故かキャラクターの性格が変わると言うジンクスがあるようですが、気にしないでください。

  

 と、まぁのっけからおバカなことしてしまいましたが。

 そろそろ真面目に書こうと思います。

 

 終わりましたよ。能力者。

 このサイトが発足して一年と三ヶ月の連載。

 まぁ、定期的な掲載とはいえないので、この期間を長いとみるかどうかは別問題ですが、何にせよ、初めての長編小説で、ここまで書こうと思ったのは、無謀もいいところだったんじゃないでしょうか。

 今になって思うのです。

 これって、誰か読んでいるのだろうか。

 確かに、メールでたくさんの感想を頂いているので、読んでくださっている方々はいるでしょう。いつも感想ありがとうございますと、お礼を言っても言い切れないくらい感謝しております。

 ああ、それでも時折そう思うのです。読まれているかどうか。不安になるのです。

 別段、お便り頂戴♪ とか言っているわけでもありません。

 能力者も一区切りついたので、そろそろネット上のお友達を増やそうと思います(笑)。

 

 それはさておき。

 能力者はこれにて完了です。

 第二部を書こうかな、とか思ったりもしたんですが。

 

 …………書くことにしました(笑)

 

 悩んでいた理由は、やはりオリジナルキャラの存在ですね。私の文体、その内容は、とらハの雰囲気とは逆方向に行っている気がしてなりません。

 ここまでオリキャラ色の強いSSを読むのは一苦労だったと思います。いや、本当に。自分でも時折読み返しますが。こんなん書いてたっけ? とか思うことって良くありました。全くもって、ダメダメな作者です。

 お付き合いいただいた方は、大変ご苦労なさったことと思います。ごめんなさい。これにこりず、「Divine Blade」のほうもよろしくお願いします。

 あれもあれで、とらハの「ほのぼの」とは、とことんかけ離れております。そういうのを含めた、長ったらしい設定やら裏話はたくさんあるのですが、ここでは割愛させていただきたいと思います。別の機会に、掲載でもしようかなとは考えてますが。

 気づいた方は数多くいらっしゃるでしょうが、この作品は私個人の妄想によって成り立っております。ですから、機嫌を悪くしたりした方もいらっしゃるでしょうし、読む気が失せた人もいるでしょう。

 ですが、書いた意義はあったと思います。

 どれだけの駄作であれ、一通り完成に持っていけたことを、とりあえず一人でほめてやりたいと思うのです。

 よくやったね、私。ご苦労様、私。

 …………。

 コホン、コホン。

 

 月並みな言葉ですが。

 一年三ヶ月。

 長い間でしたが、読んでくださった皆様。ご愛読ありがとうございました。

 そしてこれからも、よろしくお願いお付き合いいただけたら幸いです。

 

 日焼けで寝不足になりかけた8月──  ef-V

 

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