「墜落車」
あとがき
私の書く小説について。
まず小説というものは、四百字詰めの原稿用紙に書くのが基本である。
その用紙において、五枚程度なら掌編、三十枚程度なら短編、百枚程度で中編。長編になると三百枚以上になる。
という観点から見れば、この「墜落車」は原稿用紙七十二枚、つまり短編ということになるか。さて、他のサイトに見る多くのSSにある短編(上の定義で言うなら掌編クラスということになるが、実はこの定義そのものは筆者に委ねられることが多いので、そう問題はない)に関して、私は短い物語を書くのが苦手であることが判明した。
特に掌編。
短い文章の中で物語の起承転結を補う。
無理だ、私には。
「墜落車」の後に書いた「Peach&Cherry」に関しても(このあとがきを書いたのが同時期であるためにいえることだが)同様で、原稿用紙五十八枚と、意外に費やしている。これが文庫ならなんの問題もないのだが、ネットという独自の世界において、私の中の短編という定義は、すでに中編のように取られることが多い気がしてならない。
掌編は書くのが難しいというのは、要するに短い文章の中で、言いたいことを簡潔に伝えるのに技術がいるからだ。
であるから、とらハのようにすでに原作があり、その二次創作という点に関しては設定の補足が必要ないという利点を利用して初めて掌編が可能になる。
そこで困ったこと。
私は、基本的にとらハを知らない人、とまではいかないにしても、それほど詳しくない人にも読めるようなものを目指している。
現実には、ゲームをやったからといって、あれを骨の髄までしゃぶり尽くした者ばかりではないのだ。
なので、登場人物などに関してもある程度補足したいと考えてしまう。その点については、この「墜落車」はまだ未完なのだ。
リスティ以外のさざなみ寮の住人に関してのフォローがない、というのが私の技術が甘いことを示唆している。
小説を書いたあと、この人はこういう設定なんですよ、というやり方は基本的に嫌い、というか邪道だと考えているので、設定を読まなくともわかる小説というのが私の理想である。
読者が読む前に設定を知るのは原作に出ているキャラだけでいいし、オリジナルキャラに関しては知らせる必要性はない。読み終わったあとでも、それは同じだろう。
であるから、HP的に格好のつく設定資料集など作ってみてはいるが、あれは本当は不必要。だって、「能力者」にしろ、本編読めばみんな書いてあるしね。
なんだかあとがきでなく、私の小説論法になってしまった気がするけれど。
上記の理由から、「墜落車」はまた書き直すかもしれないので、そのときはよろしくお願いします。
っていうか、読み返してみると本気で偉そうな口調で書いてるね、私ってば。
すみません。はい(←いきなり低姿勢)
また読んでくださることを切実に祈りつつ、今回はこの辺にて。
ではでは。
実は「Peach&Cherry」の後にあとがきを書いている八月── ef-V