生き残ったものたちの放浪記





 その4 恭也のお昼♪





 今日はアルバートさんがクリステラの方に来ていた
 だから、家の家族も全員揃っての昼食になった
 父さんが涙を流している
「やっとまともなご飯だ〜」
「まだかな〜♪」
 美由希も同類か?
 ま、僕に被害が来なければいいか……
 美沙斗さんの微笑みが怖いけど
 ティオレさんはフィアッセとアルバートさんと一緒に食べれるのが嬉しいみたいだ
 僕はそんな光景を見ながら今日のお昼を待っていた
 今日はみんなが揃ったってことで持ってきてくれるみたいだ
 粋な計らいだなぁ……

「お待たせしました〜♪」
 桃子お姉さんが持ってきてくれる
 そして、置いていく数々の料理
 父さん、よだれよだれ……
 美由希、口をあけたままだとはしたないよ
「まだか?」
「まだですよ、兄さん
 先に食べたら鋼糸でしばりますから」
 父さんはその言葉に固まる
 美沙斗さんの鋼糸の腕は父さんの上だと聞いたからなぁ
 この空間内でも使えるのだろうなぁ
「では、揃ったみたいなので頂きましょうか?」
「そうだな……では、頂きます」
 ティオレさんとアルバートさんがそう言って食事の合図を取る
 そして、壮絶な昼食が始まった


「うまい♪」
「うん♪」
 父さんと美由希は分けて大盛りに置いてあるのを置いてもらっている
 このあたりは多分、美沙斗さんの手腕によるものだろう
 桃子お姉さんも一緒にご飯を食べている
 何故か僕の隣に美沙斗さんと桃子お姉さんがいたりするのだけど
 僕はお箸で食べている……フォーク苦手なんだもん
 がつがつと食べていく父さんと美由希
 従兄妹として一言言わせてくれ……美由希、口の周りの物くらい拭こうな
 僕らのところにある食べ物に被害が及ぶことなく昼食を食べていく
 そんな中で桃子さんが立ち上がると
「では、私はもう一品取ってきますね」
「ええ……後、飲み物もお願いね」
「はい」
 ティオレさんに一言二言交わして歩いて行ってしまう
 僕は美沙斗さんを見ると美沙斗さんは父さんと美由希を見ている
 見てみると……周りをまた喰い散らかしていた
 はぁ〜後片付けは父さんと美由希の役目だな
 そんなことを思っていると後ろから気配が来る
 そして……
「はぁい、今日の昼のデザートだよ♪」
 桃子さんがテーブルの上にケーキを置く
 プチケーキのようだ……可愛いものである
「桃子、これは?」
「モンブランケーキなんですけども、私のアレンジで
 スポンジの間にフルーツを挟んであります
 だから小さいのですけどね」
 苦笑いを浮かべながらみんなの分を小皿に取り分けていく
 上手いなぁ……フォークとナイフで取っていくのだから
 僕はまだできないんだよね〜難しいし……
「はい、どうぞ♪」
 手渡されたものを受け取って前に置く
 そして、配り終えて紅茶を片手にお昼ご飯後の休憩といくのだった


「美沙斗さん、アルバートさん、仕事は?」
 僕は気になったので聞いてみた
 すると……
「ティオレと夕飯も頂きたいのでね……一生懸命終わらしたんだ」
「パパ凄いね」
 アルバートさんの答えにフィアッセが嬉しそうに言う
 フィアッセはアルバートさんの仕事を見たことあるしな
 僕も見に行った時凄いと思ったし
「はははは……少し疲れたけどな」
「もう、あまり無理しないでくださいよ……」
「分かってる」
 ティオレさんとアルバートさんの間にはのんびりとした空気が流れる
 何て言うかいいな……こういうの……
 憧れるという感じかな
 美由希も同じように見ている
「兄さん、何でゆっくり食べないんですか?」
 美沙斗さんの言葉に僕は父さんの方を見ると
 父さんは食べ終えたみたいだ
「いや、小さかったし……それに美味かったから」
「そうですか……いいですけどね
 桃子さんが味の評価をお願いしていたらどうするんですか?」
「いや、美味いとしかいえないし」
 父さんと美沙斗さんが何やら論争をしている
 ま、あまり大きなことではないので気にしないにこした事はないだろう
 桃子さんの顔をうかがうと苦笑いを浮かべていて
 なんともいえない表情だった
「美由希ちゃん、美味しかった?」
「うん♪ 美味しかったよ」
 美由希はにこにことそう答える
 僕は桃子さんの苦笑いの理由がわかった
 味を見てもらいたかったんだ……
 ま、実験的なものもあるんだろうね
「恭也くん、正直にどう思った?」
 む〜、聞かれてしまった
 父さんと美沙斗さんが何やら話している
 その内容は聞かないようにしている
 『お仕置き』とか『訓練』とか『鍛錬』とか言ってるし
 ま、関わらないほうが身のため身のため
「ん〜、クリームか栗か分からないけど甘すぎなような気がする……
 スポンジは美味しかったよ……フルーツとあってて」
 桃子さんは頷いて
「そう、ありがとう……甘すぎかぁ、確かに美由希ちゃんにはいいかもしれないけど
 他のものと食べるにしたら甘すぎか……ん〜」
 創作意欲に駆られているのか桃子さんはメモを取り出す
 そして、サラサラとなにやら書き込んでいく
「それにしても、恭也くんって味とか良く分かるのね……今度試食係りになってくれない」
「いいですよ……でも、時間あるときにですよ」
「もちろんよ♪」
 そうして賑やかでほのぼのとした昼食が終わるのだった





 つづく〜




 あとがき
 次回は午後だな……
 シオン「でも、題名思いつかないの?」
 思いつかないからこうやって
 ゆうひ「本当に……情けない」
 仕方ないだろう、ネーミングセンスの欠片もないんだから
 シオン「本当にこれで読まれている方たちに募集してみたら」
 新しい名前か……?
 ゆうひ「というか、放浪してないし」
 ぐはっ!! それはいっちゃあ駄目だぞ
 シオン「事実だしね」
 げは〜〜〜〜!!
 ゆうひ「駄目駄目やん」
 しくしくしくしく…………
 シオン「でわ、遊び人もからかったのでこれで〜」
 ゆうひ「ほなね〜」

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