生き残ったものたちの放浪記








 その12 朝露










 朝起きると隣にはエレンさんが居た
 二人で寝起きするのは久々だと思う……
 たまに美由希と一緒に寝ている時はあるけど
 父さんや美沙斗さんに、苦笑いを浮かべられる
 剣士として熟睡もいいけど、ちゃんと起きれるようにしろってことなのだが
 今日はあまり眠れなかった
 服の裾をエレンさんが持っているので、仕方なく服を脱いで起きあがる

「ん〜〜〜!!」

 のびをして、体の間接を重点的に動かす
 今日もハードな日になりそうだなぁ……そういえば、最後同衾もあるけど
 キスシーンもあるんだよなぁ
 エレンさんと最後の過ごす夜に……結ばれて
 最後は……

「さてと、エレンさんも起こさないと……
 エレンさん、起きてください……起きないと怒られますよ」
「う〜ん、後10分〜」
「だめですって、起きましょうよ」
「後、3600分〜」
「さらにのばしてどうするんですか!?
 しかも、えっと……」

 考える……一日が24時間で1時間60分だから……

「後6時間も寝てどうするんですか!?」
「だめ〜?」
「だめです……ほら起きないと」
「うう〜いじめだよ〜」

 エレンさんって寝起き悪いんじゃなくて、起きるのが苦手なだけなんだよね
 寝起きは悪くないし……

「恭也♪おはよう」
「はい、おはようございます……目が覚めましたね
 俺はシャワー浴びてますので」
「うん、コーヒーでも飲もう♪」

 エレンさんも起きあがって、歩く
 バスタオルなどを持って、バスに入ると、体を洗う
 髪の毛もあらって、ぼさぼさな状態になる
 洗っても変わらない髪の毛って微妙だなぁ……

「そういえば、恭也もコーヒー飲む〜?」
「ああ、はい」

 バスまで聞こえてくる声に俺はそう答えておく
 朝は何か飲んでからの行動が一番いいのだ
 でも、時間が無いときなどはこうやって過ごすといいんだそうだ
 それに、もうすぐ朝ご飯も食べないとな

「お先にいただきました」
「うん、じゃあ、次は私はいるね〜のぞいちゃだめだぞ♪」

 エレンさんは笑顔でそういうと入っていった
 からかっているとわかっていても頬があつくなって赤くなってしまった

「そういえば、コーヒーのお礼いえなかったな」

 髪の毛を拭きながら、コーヒーを一口飲む

「あちっ!」

 あつかった……でも、飲める温度にはなっていた
 口がつけてあるのがあったけど、たぶんエレンさんのだろう
 時間を確認するとまだ余裕はあるな……
 起きてるのは準備をするスタッフだ
 こういう風に考えると微妙だけど……
 俺も手伝わなくていいんだろうか?

「恭也〜、あがったのだけど、コーヒーにあついの足しておいて〜」
「了解」

 サーバーには残りが入っていて、ちょうど一杯分くらいが残っていた
 俺はそれをエレンさんのカップに入れる
 エレンさんはバスタオルを体に巻いてでてきていた
 髪の毛から水滴がぽたぽたと落ちている

「エレンさん、髪の毛乾かさないと……」

 俺は持っていたタオルで髪の毛の水気を拭いていく

「ん、ありがとう……なんか悪いね」
「いえ、気にしないでください……でも、どうしたんですか?
 眠たそうですけど」
「あ〜うん、そのね……」

 エレンさんは頬を赤く染めると、俺の耳元で……

「恭也と一緒に寝るのが久々でどきどきしてて、寝付きにくかったんだよ」

 俺は手が止まって、固まってしまった

「さ、恭也、行くよ……がんばって撮っていかないと♪」
「あ、ああ、はい」

 生返事しかできない状態にされてしまった
 骨抜きってこんなことなのかもしれない
 そんなことをのんびりと考えながら食堂に行くと……たくさん人がいた
 もうほとんどが集まっている

「と、そうだった……君たちに紹介しておこう
 今回の制作に関わっているSAEKIレコードのご令嬢さんが
 映画の制作を見たいということで来てくださった
 ただ、邪魔な時などに声を大きくして言ってもわからないだろうから
 日本語を教えておく……」

 へ〜ご令嬢が……SAEKI?
 さえき……佐伯……!?

「まさかね」
「ん、恭也どうしたの?」
「いえ、何でも……たぶん勘違いだと思いますから」

 と、監督の隣に現れる女性……
 決まったな……不幸の星の元に生まれたって思っておこう

「佐伯理恵です……数日間だけですけど、よろしくお願いします」

 頭を下げて、言う
 周囲の人たちには受けているようだ……
 まぁ、日本人特有のものってのがあるからなぁ
 しかし、この人が来るなんて……ちょっと驚きだ

「で、どいてくださいって言うんだぞ」

 日本語を簡単に教えて、みなさんが理恵さんを囲んでいる
 そう、理恵さんとは面識があるのだ……
 日本でちょっとあったときに……

「恭也は会ったことあるんじゃないの?」
「ええ、まぁ……でも、無理に挨拶しても迷惑になりますし、社会見学も兼ねてるでしょうから」
「そっかぁ、恭也……ご飯食べ終えたら少しは話してみなよ」
「ええ、そうします……」

 監督さんがこちらに来るとエレンさんと俺に簡単な指示を出す
 今回は部屋の中での撮るシーンが多いのでどうしようか考えてるようだ
 食事とお菓子、後は休憩シーンでのことなんだが……
 いかんせん、難しいのが実情だったりする
 本職の人の話を元に脚本をしてあるので、意外と俺はしなれていることだったりする
 まぁ、父さんが毎回してるから……

「さてと、だいたいのことはわかっていると思うのだが……今回は
 一つどうしても言っておきたいことがあるんだ……
 恭也くんはボディガードを手伝っていることもあるそうなんで、気づいたら教えてくれ
 何でもいいんだ……その、俺らはこういう経験もない上に
 ふつうはこういうことをしないこと、することってあるんだと思う
 一応、気になる点があれば最初に教えてもらいたい」
「一応、気になってはいるんですが……その、部屋に人が入る際は
 ボディチェックくらいはするかと」
「ふむ、確かに……そういえば、ここに入る時にもしてるんだったな」
「ええ、今はそれくらいですか」

 監督さんはうなずくと脚本を軽く見直していく
 そして、助監督さんたちと何か話し始めていた

「さすが、恭也……すごいね〜」
「まぁ、それなりにお手伝いしてますから」

 エレンさんに言われて少しの気恥ずかしさを覚えながら答える
 にっこりと笑顔な人と目があった
 理恵さん?

「恭く〜ん♪」

 手を振っている……みんなの視線が俺に行く
 はぁ、手を振らないと怒られるだろうし……

「理恵さん、どうかしたのですか?」
「ん、お父様が社会見学だって……沙絵も来ることになってたんだけど
 沙絵ったら、カメラを壊すぞ〜って言ってたから
 お父様に止められてしまったの……」
「あはは……沙絵さんらしいですね」
「でも、恭くんが映画俳優かぁ……驚きだよ」
「俺はその前に今の状況ですら困ってますが……」
「ふふ〜♪」

 理恵さんは楽しそうだ……理恵さんは友達とはこんな感じなのだ
 社交界の時にみせていたものを見たけど
 相当すごかった……なんて言うか理恵さんってと思うくらいに
 まず、理恵さんがドレスアップして、メイクしたら全くの別人だった
 中身はそのまんまなんだけど、いったん会場に出ると別人
 俺から話しかけることは無くとも、周囲がほっておかないのだ……

「でも、恭くんと会えるとはね〜確かに海外ではやってたみたいだけど
 日本では大きくクローズアップされなかったから」

 なるほど、そういうことだったのかぁ
 それはそれで助かったかな……

「今は士郎さんが奪ったジェットが出てきて、調べてるけど
 なんか、逃げ切られたって……」
「あはは……父さんらしいね」
「さ、恭也、そろそろ時間だけど……いいかな?」
「あ、エレンさん、すみません……お待たせしてしまって」
「士郎の関係者なら仕方ないよ……士郎がしたこと知ってるしね〜」
「国際指名手配にならなかっただけましかも」
「全くですね」

 俺はそういいながら移動を開始
 これで、後は撮影を終わらせたらいいんだけど……
 俺がミスったりしたら時間かかるだろうなぁ
 日程的には余裕があるらしいのでいいんだそうだが……

「あ、私エレン・コナーズって言うのよろしくね〜」
「あ、こちらこそ、佐伯理恵です……恭くんとはちょっとした友達かな」
「そうなんだ〜たぶん同じ思いだろうけどね〜」
「そうですね〜」
「同じ思い?」
「「ね〜♪」」

 二人とも意気投合してるし……まぁ、いいか
 俺にはどうこういえるものじゃないかもしれないし
 女性の友好関係なんてよくわからないからな……










 つづく〜












 あとがき
 はい、ども〜理恵嬢がでました
 シオン「ほかにもキャラ出てくるの?」
 今がちょうど2に入って少ししたころだからね〜
 ゆうひ「そんなものなのかな?」
 一応ね
 シオン「それって計算あってるの?」
 さぁ?
 ゆうひ「おいおい」
 シオン「毎回だけど、適当だなぁ」
 たぶん大丈夫だよ
 ゆうひ「遊び人らしいけどね」
 そうなんだよ
 シオン「でわまた〜」
 ゆうひ「ほなね〜」
 でわ、次回で〜次回いつかわかりません〜〜〜遅くなりそうです〜
 シオン「今回も遅くなったけど」
 ゆうひ「そうだね〜」
 うっうっ(涙

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