えげれす通信 vol.18
街中、イースター一色なんだけど、 我々には、「イースター」が何なのか、 実のところよくわかってないのであった。 何だか、卵グッズとひよこグッズが 色んな店で売ってたりするのを見たところで、 一体、何がどうなるのか、 いまいちわからないですな。 そういや、こっちに独特の 各種行事類は、 その都度気にする様にして、 なるべく目の当たりにしようと 頑張っていたつもりなんだけど、 結局、ハロウィンも この前の「Red Nose Day」も 恐らく今回のイースターも、 やっぱりわからないままに終わる気がするな。 大体この国は、 一応国教会があるとは言え、 あまりキリスト教が盛んだとは思えないのだ。 特に、倫敦。 例えば、倫敦人がこぞって外国へ行くクリスマスには、 「今日、珍しく、英語をしゃべってる人がいた」 などというジョークがあるくらい。 まぁ、兎に角、英語以外の言語を話す人間が多いんだけど、 生粋のイングランド人は本当にに少ないのがこの街。 だから、必然的に、 宗教も、多種多様になる。 唯でさえ、国教会がそんなに力をもってるのかどうか 結構微妙なところに、 アラブから仏教まで、一杯混じってるので、 何だか、影が薄いように見える。 だから、そういうキリスト教の行事も、 一応盛りあがりは見せるけれども、 熱狂的にはならない。 よって、我々にはわかりにくい。 という構図になってるのでは?と思うね。 アイルランドとか、フランスとか、 カソリックの国に行けば、 また事情は違う様に思うけど。 然し、この国も、倫敦を一歩出ると、 正しいイングランドの景色が広がるのは 矢張り素敵なところである。 土曜日は、Bathという街に行って来ました。 ここは、数ある「何かのルーツ」町の一つ、 そのままやけど、風呂(bath)の語源となった町です。 発音はバースと伸ばすんだが。 大体倫敦から170km。一時間半くらいで到着。 この日は、めちゃめちゃ快晴で、 めちゃめちゃ暖かく、 兎に角気持ちの良い日であった。 ここの目玉は、ローマ人が紀元1世紀だかに 築いた浴場。 未だに湯が沸いてるのは驚きだったけど、 はっきりいって、入浴するためのものではない。 水は、相当汚いのだ。 でも、そんな昔からのものが、 さくっと残ってる辺りは、 流石にえげれすだと言うべきか。 コースの友人が、前に、 「温泉に浸かろう」 と思って、やってきたらしい(笑)。 とてもじゃないけど、入れるシロモノでは なかったって言ってたけど、本当にそうやね。 しかも、めちゃめちゃ観光地やから、 見物人もいるし。 ご丁寧に、浴場を見下ろす回廊まであるので、 ちと、日本の「温泉」とは趣が違うのであった。 この街は、何だかこじんまりとよくまとまって、 天気も良かったので、 とっても好印象だった。 芝生が気持ち良さげに見えたので、 ビールを買って、日光浴しながら飲んだのは、 まさに格別。 近くに桜も咲いていて、 ううむと唸ってしまった。 然し、桜の傍のカフェの外席に座って、 食事をしてる連中の食べてるものは、 相変わらず、 サンドイッチ チップス エール なのであった(笑)。 僕らは、 「桜の下で食べるものは、タコさんのソーセージやろ」 「重箱は必須」 「お稲荷にシーチキンは邪道」 「うさぎの林檎は、意外に美味しくない」 等々、交々語ったのであった。 矢張り、田舎はいい。 というか、倫敦以外のところは、 なかなかいい。 人も良いし、景色も良いし。 毎回、こればっかり言ってるな。 ------------- さて、日曜には、またまた居酒屋に行った。 今回は、「関西弁&英語交換レッスン」のキースに、 「正しい居酒屋のルール」を教えるため。 彼は、既に日本に行ったことも、 大阪に行ったことも、 居酒屋に行ったこともあるんだけど、 ここは一つ、きちんとレクチャーしようと 云うことになった。 彼は、何故か、箸遣いは上手い。 彼に止まらず、 下手な日本人のワカモノよりも、 実は上手いえげれす人が 結構いるのには驚くんだけど、 流石に、箸にまつわるタブーは、 ほとんど知らなかった。 我々は、 「さし箸」 「惑い箸」 「相箸」 「一本箸」 「移り箸」 「せせり箸」 等のタブーと、 持ち方、戻し方、等の基本を教えたのだが、 教えてる我々も、実は驚いた。 何と、「**箸」という単語が多いことか! これを見ても分かるとおり、 矢張り、「箸」ってのは、日本の文化の中枢なのである。 「こうするべき」「こうしちゃいけない」等々、 規範の及ぶ範囲が多いというのは、 それだけの、文化的コードが細分化されているってことで、 文化における「箸」の機能が分化しているという訳である。 素晴らしき哉!箸文化!! キースは、というと、 納豆の難関を易々と超え、 冷奴、コロッケ、焼き鳥、モツ煮、から揚げ、 揚げ茄子、いくらおろし、等々難無く平らげ、 熱燗も、最初こそむせていたものの、 最後のほうは、かなり上機嫌で、 しきりに「旨い。旨い。」と言っていた。 盛況のうちに終わりを迎えた飲み会。 我々の関心は、矢張り、何が一番旨かったか。 「なぁ、どれが一番旨かった?」 彼は暫し考えた後、確信を得た様に呟いた。 「肉じゃが」 うむ。矢張り、イモか。 我々は、大きく頷いて店を出たのであった。 |
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