えげれす通信 vol.27
今、サークル時代の先輩が来てます。 僕は、彼を、 「ちとDeepなえげれすツアー」 に誘うべく、 昨日は、海&羊、 今日はバスで適当な街に行き、パブる、 と順調にこなし、 明日は何故か、マンチェスターに行って来ます。 彼もまた、人と同じことを嫌う人なんで、 なかなか楽しいですな。 今回のコンセプトは、 表向きは、 「イギリスの文化に触れる」 しかし、真の目的は、 「えげれすが、どんなに不味いかを、知らしめる」 帰って、周りに、切々と説いて貰わなあかんので、 これは大切なことです。 僕が自分で言うのと、第三者が言うのとでは、 信憑性に差が出る。 で、そのために用意したモノは、三つ。 第1弾。 イングリッシュソーセージ。 これは、昨日のパブ飯だった。 彼曰く、「まぁまぁやな」 −まだ、余裕やん。でも、じき、このジャブが効いてくるはずや。 第2弾。 フィッシュ&チップス。 今日行った、リッチモンドでのパブ飯。 「めっちゃ、旨いやん」 確かに、今日のフィッシュ&チップスは、 小奇麗で、旨かった。 パブで食っちゃいかんのは知ってたけど、 時間もなかったし、妥協したのが良くなかった。 ほんまは、街中のfishbarで、買い食いせなあかんのやけど。 ほんまは、油ベトベトで、紙にくるまった奴を、 どこが魚でどこがイモかわからんくらいの感じで 食わなあかんねんけど。 −しまった。このフィッシュ&チップスは、確かに旨い。 一発目のパンチの衝撃が、薄れてまう。 僕としては、最終手段に、ビーンズをとってあるんだけど、 まだ教えてない。 これで、確実に彼を、マットに沈める自信はあるんだけど、 その前に、一つ、クッションを挟むことにした。 で、考えたのが、寮食。 何度も書いてある通り、うちの寮飯は、凄まじいものがある。 それについては省きますが、 まぁ、それなりのインパクトは与えられるやろうと思った。 今日のメニューで、効き目がありそうなのは、 「ライス」 「スープ」 「茹でブロッコリー」 他の品物は、割と旨そうだったので、 この三つに焦点を絞った。 さりげなく勧めようと思っていると、 彼は、自主的に、これらを全て貰っている。 よっしゃ。 ライス。 「これは、ご飯とは別もんやな。そう思えばええんや」 −うむ。そりゃぁ、そうやな。 スープ。 「うーん」 −お!唸り出した(笑)。 ブロッコリー。 「・・・」 −おお!言葉が消えた(笑)。 暫くして、 「オレは、大概のもんは、食う。大抵残さへん。 でも、これは、不味い!食われへん。」 その後、周りを見まわして、曰く、 「(笑)。何で、みんな、嬉しそうに食ってんのん??」 −どうやら、番外編やけど、かなり、ミゾオチあたりに入ったらしい。 ある程度の満足感を持って、再びパブに行った。 先輩は、これまで、イギリス文化に触れるという意味で、 最もイギリスらしいもの、最も伝統的なものを、食べ、飲む、という 姿勢だったので、基本的に、ビールは、エールかビターだった。 しかも、僕に任されていた。 今回。 自分のを頼んで、さて、彼に何を勧めようかと思って、見ると、 ! −ラガーを頼んでる(笑)。 「オレ、どうやら、ぼちぼちやられて来たらしいわ。辰吉でゆぅたら、 知らん間に、マットに倒れていて、『何で、オレ、倒れてんねん』 っちゅう雰囲気やな」 −そうすか。効いてきましたか。 「今にして思えば、ソーセージ、あれ、あかんわ。魚も、まだ、 腹に溜まってる。なーんや、すっきりしたくてな。ここに、 スーパードライあったら、間違いなく、それ頼んでるわな」 −ジャブも、効いたっちゅうことですね? 「昼食ぅたパブ飯な、あれの横に、ちょこんと付いてた 丸ごとの、酢付け玉葱。『何で丸ごとやねん』と思ったけど、 『きっと、おっちゃん、作るときに、切るのん忘れたんやな』 思って、食ぅたんや。『うぅわ、きっついわぁ』思ったけど、 あんな、雑魚みたいなもんにも、きっとパワーがあったんやろね」 −野菜丸ごとは基本っすからねぇ。 「オレ、既に負けてるかもしれんけど、まだもう一日あるしなぁ。 ここで、悪いけど、一回、リフレッシュさせて(笑)」 どうやら、色々なパワーが、少しずつ蓄積されて、 本人の自覚症状はなかったんだけど、 寮飯の、ブロッコリーで、一気に爆発したらしい。 僕は、トドメを刺すことにした。 しかも、最終手段の、ビーンズはおいといて。 ヤマトで言うたら、波動砲は使わず、 さくっと、相手を倒す、みたいな。 ガンダムで言うたら、ボールとジムに出動させる、みたいな。 僕は、ポテチ(こっちではクリスプと言う)を買って、彼にあげた。 「これ何?」 −ポテチです。但し、これを今食えば、貴方はマットに沈むでしょう(笑)。 「ただのポテチ、ちゃうのん?」 −ただのポテチです。だから、えげれす人は、これが大好きです。 でも、これは、日本に帰ってから、食った方がいいと思います(笑)。 「これ、今食ったら、オレ、沈むか?」 −間違いないでしょう(笑)。 辰吉は、二度と、起き上がれないでしょう。 知ってる人もいるだろうし、 勿論好きな人もいるだろうけど(僕自身は、結構好き)、 最初に食べるインパクトは、かなりのものである、 「Salt&Vinegar」味のポテチ。 僕も、初めて食べた時は、めっちゃ驚いたけど、 実は、これは、えげれす人の、一番人気なのである。 とにかく、めちゃ、酸っぱい。 カルビーの、フレンチサラダ、なんてもんじゃない。 「今晩、開けてしまいそうやな。明日、もし、自らパブで ラガー頼んでるオレがおったら、『あ、開けてもぉたんやな』 と思って」 −思っときます。 「ところで、三大珍味の最後って何?」 僕は、最終手段のことを仄めかした。 −ここにおる、えげれす人全員が好物で、朝飯にそれがなかったら、 『なんで、おかん、今日買ってないねん』って怒るようなもんです。 「日本にあるもん?」 −よく食いますね。ただ、こいつは、『何で、そうするねん』という 料理法ですね。(ここ、大阪弁で強調)↑↑↑ 「野菜?」 −もう、これ以上は、やめときましょ。 僕は、ビーンズの缶詰を、日本に持って帰ってもらうつもりである。 「飛行機ん中で、つまんでもええ?」 −いいけど、韓国上空あたりにして下さい。間違っても、ロシアとかの 上では、食わないように。まだ、先、長いですから(笑)。 「それは、どこで買えんのん?」 −どんなとこでも(笑)。どんな田舎に行っても、それを売る店だけは 必ずあります。ないと、ほら、各家庭のおかんが怒られ、 おかんは暴動を起こし、街が潰れますから。 という訳で、恐らく、先輩は、今晩のソルトビネガーのポテチを 食わなければ、日本で、それとビーンズを食べ、 辰吉引退、という結末を迎えるでしょう。 時限装置付きの、波動砲をセットしたみたいで 実に気持ちがいい(笑)。 これで、日本から、救出隊が結成されるに違いない。 |
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