えげれす通信補遺 ex-10
今日は、フィジーのビザ申請の為、 必要になる色々な書類を集めに仙台の町を奔走。 愈々フィジーである。 中でも、スリル満点だったのが、 「無犯罪証明書」の申請で、 県警本部に行ったこと。 県警本部なんて、普通は用事がないから、 場所さえもうろ覚え。 仙台の場合、そういう官公庁が集まってるエリアがあるので、 その辺だろうと見当をつけて行くと、 県庁の隣のビルだった。 県庁とか、その手の官公庁は、 警備の人も沢山いるし、 黒塗りハイヤーも多いし、 ポリも立ってるし、 とても、ものものしい雰囲気である。 県警本部のビルでは、 受付で、訪問の由を述べ、 台帳に、住所氏名を書き、 許可札を交付され、 やっとビルに入れる。 どうも、「一寸トイレ貸してください」なんて、 軽く言える雰囲気のビルでは無いのは確からしい。 エレベーターで二階へ上がると、 案内板には、 「捜査一課」 「刑事課」 「鑑識課」 とか書いてある。 僕はコーフンしてきた。 うぉぉ!『太陽にほえろ』の世界やないか! 誰にでも、 「うい、シェフ!」 もとい、 「はい、ボス!」 と言ってしまいそうな空気の中、 僕は、その「鑑識課」にある、 「海外渡航係」の部屋に入る。 鑑識っていうと、どうしても、 科学捜査とか、指紋とか、 そんなドラマ的な匂いがするけど、 「海外渡航係」だけは、 非常にソフトな空気(笑)。 まぁ、扱う仕事が、血なまぐさくないからだろうけど。 出てきた職員も、なんだか、サムエルのボーカルみたいに、 とっても柔らかい雰囲気の好青年。 彼も、一応は、「県警のヒト」やねんな・・・。 でも、絶対、ギター持って、弾き語りとかしそうな雰囲気や。 彼は、温和に、一通り説明してくれると、 引き続き、丁重にこう言った。 「では、次に、指紋をとらせていただきます」 ! やんわり言ってるけど、 それって、よく考えると、凄いことやんなぁ。 遠い将来、僕が、 世界を震撼させるような大犯罪を起こした時、 いや、大阪あたりで、ちゃっちい「ひったくり」とかした場合でさえも、 しっかりと、指紋を照合されて、逮捕されるってことやないか?! サムエルは、にこやかな表情を崩さぬまま、 僕の疑問を封印するように、 僕の指を一つ一つ、柔らかく、機械にかけていった。 やるな。県警。 なんだか、「やられたような」気持になりつつ、 僕は、県警をあとにした。 ・・・あとから思えば、僕が今日着ていったTシャツ。 アムステルダムで買った、アムスお得意の「自虐ギャグTシャツ」だった。 有名な、天使の絵がモチーフになってるんだけど、 天使がマリファナを吸ってるのだ(笑)。 つまり、そのココロは、 「アムスでは、天使もマリファナを吸う」 こんなTシャツを着て、県警本部に乗り込む、 僕もどうかと思うけど(爆)。 こうして、必要書類を全て揃えた僕は、 愈々、フィジー出発に向けて、 最終段階に入ったのである。 |
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