えげれす通信補遺 ex-10

えげれす通信補遺ex-10 ■愈々フィジー■ Febrary/2002

今日は、フィジーのビザ申請の為、
必要になる色々な書類を集めに仙台の町を奔走。
愈々フィジーである。

中でも、スリル満点だったのが、
「無犯罪証明書」の申請で、
県警本部に行ったこと。

県警本部なんて、普通は用事がないから、
場所さえもうろ覚え。
仙台の場合、そういう官公庁が集まってるエリアがあるので、
その辺だろうと見当をつけて行くと、
県庁の隣のビルだった。

県庁とか、その手の官公庁は、
警備の人も沢山いるし、
黒塗りハイヤーも多いし、
ポリも立ってるし、
とても、ものものしい雰囲気である。

県警本部のビルでは、
受付で、訪問の由を述べ、
台帳に、住所氏名を書き、
許可札を交付され、
やっとビルに入れる。
どうも、「一寸トイレ貸してください」なんて、
軽く言える雰囲気のビルでは無いのは確からしい。

エレベーターで二階へ上がると、
案内板には、

「捜査一課」
「刑事課」
「鑑識課」

とか書いてある。
僕はコーフンしてきた。

うぉぉ!『太陽にほえろ』の世界やないか!

誰にでも、

「うい、シェフ!」

もとい、

「はい、ボス!」

と言ってしまいそうな空気の中、
僕は、その「鑑識課」にある、
「海外渡航係」の部屋に入る。
鑑識っていうと、どうしても、
科学捜査とか、指紋とか、
そんなドラマ的な匂いがするけど、
「海外渡航係」だけは、
非常にソフトな空気(笑)。
まぁ、扱う仕事が、血なまぐさくないからだろうけど。

出てきた職員も、なんだか、サムエルのボーカルみたいに、
とっても柔らかい雰囲気の好青年。
彼も、一応は、「県警のヒト」やねんな・・・。
でも、絶対、ギター持って、弾き語りとかしそうな雰囲気や。

彼は、温和に、一通り説明してくれると、
引き続き、丁重にこう言った。

「では、次に、指紋をとらせていただきます」


やんわり言ってるけど、
それって、よく考えると、凄いことやんなぁ。
遠い将来、僕が、
世界を震撼させるような大犯罪を起こした時、
いや、大阪あたりで、ちゃっちい「ひったくり」とかした場合でさえも、
しっかりと、指紋を照合されて、逮捕されるってことやないか?!

サムエルは、にこやかな表情を崩さぬまま、
僕の疑問を封印するように、
僕の指を一つ一つ、柔らかく、機械にかけていった。
やるな。県警。

なんだか、「やられたような」気持になりつつ、
僕は、県警をあとにした。

・・・あとから思えば、僕が今日着ていったTシャツ。
アムステルダムで買った、アムスお得意の「自虐ギャグTシャツ」だった。
有名な、天使の絵がモチーフになってるんだけど、
天使がマリファナを吸ってるのだ(笑)。
つまり、そのココロは、

「アムスでは、天使もマリファナを吸う」

こんなTシャツを着て、県警本部に乗り込む、
僕もどうかと思うけど(爆)。

こうして、必要書類を全て揃えた僕は、
愈々、フィジー出発に向けて、
最終段階に入ったのである。


 



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