フィジー通信 vol.02
僕は今、豆腐で飲ってる。 フィジーで豆腐。 これ、どうよ? フィジーに着いて、二日目。 今朝は、快適な朝を迎えた、、、というわけでもなかった。 少々夏バテ気味なのかもしれない。 身体がだるい。 起き上がるのに時間がかかる。 そういえば、朝、ゆっくり寝てられるのは、だいぶ久しぶりかも。 今日の予定は、教授に挨拶に行くことだけ。 というわけで、目覚ましは、9時にセットしたけど、 起きては10時にセットしなおし、 起きては11時にセットしなおし、 起きては12時にセットしなおし、 起きてはもうあきらめてセットせずに自然の摂理にまかせ、 起きたのは14時頃だった。 うんこだって、出るときは出る。 起きるのだって、もういやっちゅうほど寝れば、ちゃんと目が覚める。 神様は偉いのだ。 この部屋は、意外に涼しげで、なかなか快適である。 何って、ロンドン時代の学生寮を想定していたから、 正直、昨日は、驚いた。 スタッフは「Sir」と言っては、恭しく跪き、 部屋にはいる時は赤い絨毯が敷かれ、 足を差し出すと舐めてくれる。 #誰か止めてね。 いやはや、ロンドンの、暗く寂しい寮生活を経験してる僕としては、 「一戸建てのバンガロー」「ベッドは二つ置いてもまだ余る部屋」 「キッチンやシャワー、トイレは勿論、電子レンジまである部屋」 「テレビは当然」「ベランダだってあんねんぞ」 この感覚、驚きました。 まぁ、僕は、夏でも毛布をかぶるくらい、冷房が効いた状態が好きなので、 この、「ファンのみ」の部屋は正直言って辛いけど、 でも、まずまず落ち着ける。 冷房完備なんて、望んじゃいけない状況やし。 だから、上半身は常に裸やけどね。 起きて、シャワーを浴び、初めて大学に行ってみた。 噂には聞いていたけど、このキャンパス。 東京ドーム30個分だかの、広大なもの。 然も、なんというか、川とか流れてるし、 建物も似たような感じだし、 道もまっすぐじゃないし、 とにかく迷う。 樹海とかあるし、迷い込んだら、 生きては帰ってこられないエリアとかもあるし。 木陰に入ると、酋長が雨乞いの儀式とかしてるし。 ほんまに大学か?! 迷うと、なにせ、東京ドーム30個分だから、 えらく大変なことになる。 ウグイス嬢もいてないし、 迷子監督のおねえちゃんもいてない。 そもそも、迷子になったかて、 「○○ちゃんのおかあさん、○○ちゃんが、大きな椰子の木の下で迷子になってます」 みんな「大きな椰子の木」やっちゅうねん。 「あ、それから、○○ちゃんは、笑顔の素敵なフィジアンのお姉さんが保護してまーす」 だから、そこらへん、みんな、「笑顔の素敵な」アフロやねんて。 正直、アフロなねえちゃんは、 全て、顔は同じ。年齢も同じに見える。 いや、ほんまやで。 例えば、逆に、フィジアンに聞いても、 森光子の年齢は、多分わからんやろ。 #日本人でも? でもね、ほんまにフィジアンはいい人たちよ。 あのこぼれんばかりの笑顔、 アジア系にも分けてあげたい。序にチェルシーもあげたい。 大体、東京ドーム30個って、どのくらいの感じよ? 大きさの目安としてよく引き合いに出される東京ドーム。 何個分とか言われても、わからんちゅうねん。 とりあえず、お茶の水とかは余裕で入ってしまうんかな? 自分がどこにいるかわからんし、 周りには、椰子の木と、南国ちっくの建物と、アフロの学生たちのみ。 何処に行っても、同じ光景やっちゅうねん。 目印がない。 あそこは、アジアスタディだから、オリエンタルな雰囲気の学生が多いし、 こっちは理系だから、白衣着てる奴らが多い。。。 などと、予測がつくなんていうことは全くない。 いるのは、半そで短パン雪駄穿き(時には裸足)のアフロな学生ばかり。 おおい、オレは今、何処にいるんじゃい! 迷うことしきり、歩くこと死にかけ、汗は滝のように流れる。 よく、野球選手とかが、 「汗をかききってしまったので、身体は楽です」 とかコメントしてるけど、フィジーで同じことをやってみぃ。 汗はなくなるもんちゃうぞ。 人間の身体の1/3が水分だってことを、 ある意味、相当きっちり認識して、 その上、かなりこわーくなったのは、 昔、サルモネラで入院したときに、脱水症状になりかけたときと、 今回くらいのもんやな。 サルの時は、まぁ、出る出る。 際限なく出る。 何処からって? それは、、、ヒ・ミ・ツ。 ・・・とか言ってられないほどの流量で、 もう、あれは、経験者しかわからんやろというような、 ものすごい勢いで、出る。 ・・・そう。下から。 一時もかかさず、まぁ律儀にでよる。 身体がしぼんでいくんではなかろうかと思うほど、 真面目に、秒速級の凄さで、出た出た。 人間の身体の1/3が水分なんだったら、 まさしく、自分の身体の水分がなくなっていく状態。 これを実感できたのは、サルやったね。 かったいのんがでたときは、神に感謝して、 花とか団子とか飾ったもの<嘘 今回も、汗が収まることがない。 恐るべき熱帯。 「滝のような汗」とはよく言ったもんで、 既に、自分の顔、自分の身体の状態が、 どないなっとんのか、わからんくらい、汗まみれ。 大阪も確かに暑い。暑いで。 然し、冷房効いてる、逃げるエリアは、 なんなんとあるやないの。 ここは、教授でさえ、短パンの世界。 暑いとか、言ってられへん。 そう、教授ね。 教授と、その秘書レシュミは、素晴らしい人だった。 緊張しながらオフィスに行くと、 レシュミは、ちょっと官僚ちっくな雰囲気で対応してくれた。 発声が、落ち着いてる。 表情も「ふふん」ってな感じ。 然し、僕は直感的に、この人はええ人やと思った。 で、教授登場。 教授の部屋といえどもクーラーはなく、 初老の教授は、ファンキーな短パンに矢張り雪駄。 一応、会う時は、スーツがええんかなぁ?と思った僕がアホやった。 教授、めっちゃファンキーやぞ。 とりあえず、僕がこの数日でしなければならないことを、 簡潔に、順序良く、説明してくれる。 この辺の呼吸は、僕も好きなところ。 いい先生だなぁと、第一印象はOK。 教授は、用事があるからと言って、 後事はレシュミに任された。 彼女は、敏腕秘書風。 静かなしゃべり口と、冷静な頭脳をもつ。 僕としては、ちょっといじってみたくなるタイプだ。 然し、今は、神妙に、各手続きを済ます。 e-mail、図書館カード、インターネットの使い方、今後の予定、宿泊、などなど。 物静かな語り口だけど、 時々(ほんまに時々)、ネタをかます。 このときが、恐らく、「ツッコミポイント」なので、 徐々に彼女はいじってみたいと思います。 とりあえず、大学の用事を終わらせて、スバ(首都)の街に出る。 買い物をするのと、スバの雰囲気を知るのが目的。 ナンディ(国際空港がある、フィジー第三の町)よりは流石に都会。 然し、やはり、「都会」というほどのものでもない。 まぁ、しかし、色々なものは揃いそうかな。 僕は、居酒屋で「とりあえずビール」というような感じで、 「とりあえず、マクド」 を試した後、南太平洋をまじまじと見た。 帰り道、スーパーがあったので、思わず立ち寄る。 実は、シドニーに寄った際、 フィジーでは何かと入手困難であろうと、 「世界の調味料」醤油、 「刺身には不可欠」わさび、 そして、その他の、ごちゃごちゃとした、 例えば、味噌汁とかお茶とか干鱈とかは買ってきていた。 しかーし! フィジー、恐るべし。 普通のスーパーで、 「世界の」醤油があるのはわかる。 しかし、わさび、干鱈(なとりの珍味みたいな奴ね)、 その他、カップヌードルとか、お茶とか、 そんなレベルのものは、余裕かまして、 普通のスーパーに売ってることが判明した。 オセアニア。。。 えげれすを始め、欧州各国の食糧事情を考えると、 多分、えげれすの田舎よりは、ここのほうが充実してるぞ。 少なくとも、ダーラムでは、わさびは入手不可能だった。 僕は、軽く打ちひしがれて、 スーパーの冷蔵コーナーに行ってみた。 そこには、「TOFU」がおいてあった。 大体、えげれすでは、この手の豆腐は、 「なんちゃって豆腐」であることが多い。 然し、あろうことか、絹ごしと木綿の二種類があるではないか。 ふうむ。。。 僕は、何となく、フィジーの底力に接したような気分になって、 一応、そのTOFUなるものを買ってみた。 醤油は、シドニーからはるばる持ってきた、 キッコーマンじゃなくて、ヤマサの刺身醤油がある。 いざ! ・・・ というわけで、今、僕は、 ロッジのスタッフに、全身を舐めてもらいながら、 豆腐で一杯を楽しんでるところである。 旨い! この豆腐はなかなかですぞ。 フィジー、恐るべし。 |
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