鳥居のある風景
 祭り好きの江戸っ子にとって、鳥居のある風景は、心の風景でもある。
 江戸の風景画家広重の浮世絵にも鳥居が重要なモチーフになっているものがかなりある。たとえば「名所江戸百景砂むら元八まん」をみると元八まんの社殿は描かれておらず、、鳥居のみを描き、社殿とはまったく逆方向の浮洲が広がる江戸湾を背景として描いている。
 鳥居のある風景を尋ねて東京の街を歩いてみた。

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 品川利田神社の鳥居

 JR品川駅下車、北品川高浜運河の船溜まり近くに利田(かがた)神社がある。
 寛永3年(1626)沢庵和尚が、旧目黒川の河口に出来た大きな洲であったこの地に弁天堂を祀ったのに始まる。
 また利田神社には鯨塚がある。寛政10年1頭の鯨がこのあたりで捕獲され、当時大騒ぎになったそうだ。鯨塚はその骨を埋めた場所である。
 広重の名所江戸百景「品川すさき」にもこの鳥居のある風景が描かれている。
 路地裏で人目につきにくいが、漁師町だった当時の面影を残す小さな神社の鳥居であった。

 15.1.20撮影
 17.8.22更新


 佃島住吉神社の鳥居

吾妻橋乗船場から水上バスに乗って佃島あたりまで来ると左手にリバーシティの高層マンション群を背景に佃島住吉神社の大鳥居が見えてくる。
 佃島の住吉神社は,1644年摂津国の住吉神社から分祀され、江戸時代には船の安全の神様として信仰を集めていた。
  隅田川に良く似合う風景である。

15.1.19撮影
 17.8.22更新


 三囲神社の鳥居

 三囲稲荷は江戸時代から向島にある行楽地として大変有名な場所であった
 特に隅田の土手沿いにある石の鳥居は三囲稲荷のランドマークで、浮世絵にもよく描かれまた川柳の題材にもなっている。
 ーせり出しのやうに鳥居が土手に見え(江戸川柳)ー
 ー通ウなこと堅い鳥居を少し見せ(江戸川柳)ー

 また三囲稲荷の土堤下は対岸山谷堀との間を渡す船着場、竹屋の渡しがあり、吉原への水上交通の中継地点でもあった。

所在地 墨田区向島2−5−17 隅田川の土手沿い言問橋と桜橋のあいだにある。

 16.12.13撮影
 17.8.22更新


 石浜神社(真洲崎稲荷)隅田川眺望

 隅田川に架かる白髭橋の西側のたもとに、石浜神社(真崎稲荷)がある。
 かってはこのあたりは武蔵野国から下総・常陸・奥州方面への交通の要衝でもあった。
江戸の名所でもあり広重、北斎など多くの絵師がこの辺りの風景を描いている。亜欧堂田善もその1人で真崎稲荷の鳥居と隅田川の眺望を描いている。
 真崎稲荷は、大正15年(1926)、石浜神社に併合された。

 現在の風景は、白髭橋が鳥居越しに見えるのがいい。

 17.2.11撮影
 17.8.22更新


 洗足池八幡神社

洗足池には、病気治療のため身延山を下りた日蓮が、 池上宗仲の屋敷に向かう途中でこの池に立ち寄り、足を洗ったという伝説がある。 この 日蓮にまつわる伝説によって、洗足池(せんぞくいけ)” と呼ばれるようになったという。
池の西岸に千束八幡神社があり、 1184年(元暦元年)の宇治川の合戦で磨墨に乗ずる梶原景季と 先陣争いをした佐々木高綱の愛馬”池月”(いけづき)の伝説が残っていて、 境内に大きな絵馬が置いてある。
鳥居の背景にある橋は、愛馬「池月」の名にちなんで池月橋となずけられている。

16.12.21撮影
17.8.22更新


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