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◇中学生が簡易耐震診断をして早見まわりマップを作成

 現在の中学3年生が2年生の時、2年生全員(約150名、4クラス)が町の耐震診断士を招
いて簡易耐震診断を学んだ。教員も当初は中学生には無理だろうと考えていたが、やってみ
たら中学生にも簡易耐震診断が出来ることがわかった。

 町を災害から守ろうと柔道部の部員8人で結成した「きんとうん」、町と協力して耐震診断をし
て欲しい住宅を探した。耐震診断を希望するお宅に行き、中学生が懐中電灯などを持って簡
易耐震診断を実施した。この取組みは授業の一環として実施しているのではなく、夏休みや1
0月の連休を使ってボランティアでやっている。ジャージを着た中学生が町を走り回って行って
いった。

 耐震診断の結果と危険箇所の点検などをもとに、地震のときに倒壊する危険性のある家を
いかに効率よく早く、被災状況をチェックできるように『早見まわりマップ』(資料1)を作成した。
完成したマップを町の人たちにプレゼントした。
 早見まわりには、「きんとうん」だけではなく、テニス部や生徒会長なども参加した。
 現在は2代目「きんとうん」を育成している。

 取組みを考えてから約2年で防災マップを作成するところまでこぎつけた。
 地元の大学生、高校の先生とはつながりがあるが、高校生とはつながりがない。これからの
課題としてつながりを作っていきたいとのこと。

 その他の活動として、町の住民を対象として行っている耐震診断講習会でも、受講している
高齢者の横で中学生が高齢者に計算方法を教えたりもしている。

 高齢者だけの世帯のお宅に中学生が行くと大変喜ぶそうだ。

 耐震診断を通じて中学生と高齢者が交流し、顔の見える関係を築いていくことは、地域防災
力向上につながっている。

◇簡易耐震診断だけでない防災の取組み

 総合学習の授業だけではなく、各教科にも防災学習を取り入れている。国語の授業では、防
災標語を作る。社会科では阪神・淡路大震災の歴史について学ぶ。技術では筋交いなどの建
物構造について学ぶ。松島町は日本でも有数の観光地であることから、外国の方が多く訪れ
る。地震が起きたときに外国の観光客に「あぶない!!」の一言が言えるように、英語で「あぶ
ない!」を一言でどう言えばいいのかを学んだりもしている。

 校長先生が防災に関心があり、自ら生徒にもサバイバル術を教えている。

 避難訓練では、通常のただ避難するだけの訓練ではない。漁港に行って、カキの殻をもらっ
て来て、廊下にばら撒く(ガラスが割れたと想定)。その上を避難させる。
 テレビを降ろして廊下に置いて障害物を作る、避難通路に煙をばんばんたく、防火シャッター
を閉めるなど本番さながらの避難訓練をやっている。授業のない先生方が、訓練10分前に生
徒に気づかれないように準備している。生徒は大変驚いたようだ。
 防火シャッターが閉まっても、防火シャッターは人が通れるようになっているので、それを避
難誘導する先生がちゃんと理解しているかどうか試した。避難誘導する先生はちゃんと防火シ
ャッターの扉を開放して、生徒を避難誘導することができた。(了)

(防災とボランティアのつどいで松島中学校の先生と話していたときのメモや記憶+資料より)


【資料1】 中学生から大人への防災マップのプレゼント(pdf、約2M)

【資料2】 「子どもぼうさい甲子園」授賞式発表記事(pdf、約1M)

【資料3】 防災対策 中学生が提案(pdf、約2M)

※資料は希望する方にメールで送付します。