観戦記



■マカオ観戦記
2000年に観戦したマカオGP観戦記です。ずいぶん前のことなので、記憶の糸をたどりながら書いてます。

〜観戦準備〜
2000年と言えば、英独仏の欧州のメジャーF3で日本人ドライバーがチャンピオンを獲得し、ランキング上位に名前を連ねた年。F3と言えば、毎年、シーズンオフに行われるマカオGPが有名。日本人ポディウムを夢見て、いてもたってもいられなくなり、マカオGP観戦を決意。まずは、チケット購入。国内で有名なのはJALワールドプレイガイド。ということで、さっそく電話で問い合わせ。対応は丁寧で、レースのことを知らないであろう電話担当者がおそらくパンフレットでも見ながら、手探りで答えてくれました。スタンドは、華やかなグランドスタンドもよいのですが、F-3らしい泥臭いレースが観戦できるリスボアコーナーのスタンドをオーダー。航空券はHISで香港経由の安チケットを購入。ホテルはさすがにマカオはとれないということで、観光を兼ねて、香港で宿泊することに。

旅費
あくまで参考までに・・・

チケット料金
リスボアスタンド
2日間通し券1万円ぐらい(700HK$)

ホテル
香港で
1泊6000円前後

航空券
HISにて購入。
3万円〜4万円くらい


旅費(小遣い除く)は合計で7〜8万ぐらいだった気がします。


〜出発。機内にて〜
さぁいよいよ海外観戦とテンションも上がる。出発は関西空港。はるかに乗り、空港で手続きを済ませる。当時搭乗の勝手が知らなかったため、国内にいながら、手振り身振りで会話していた気がする。先が思いやられる・・・。航空機はエアインディア。出発の数日前にこの航空機がテロにあったかなんかで、少々びくついたが、いざ乗ってみると現地への思いのほうが勝る。客席はやはりインド人らしき人が多く、なんかのツアーらしき謎の日本人の年配集団もいた。悟りでも開きに行くのだろうか・・・。いよいよ、テイクオフ。飛行機に乗り慣れていないのか、年配集団はそろって感嘆と恐怖で、一様に声にならない声を上げていた。その一方で隣のインド人が片言の日本語&英語でしゃべりかけてくる。とにかくにぎやかなテイクオフだった。隣のインド人はどうやら、難波でインド料理屋のコックをやっていて里帰りらしい。今度うちの店に来てくれというが店の名前をよく聞き取れなかった。とりあえず、今度行くと答える。そのインド人はとにかく喋り続け、ドリンクの際も、ジュースにしようとしたら、飲めない酒を薦められ、食事中もこうして食べるんだ、とフォークがあるのに手で食べ始めてインド流の食事をレクチャーされた。その頃には酒が入っていた私もなんだか楽しくなり、まったく通じない互いの言語で打ち解けていた。



〜まずは香港観光〜
香港に着きインド人に別れを告げて、香港の宿泊のホテルに向かう。この頃には香港の空港は移転しており以前のような街中を着陸するような場所にはなく。ダウンタウンにはエアポートトレインに乗って行く。ホテルはヤウマテイの近くにあるということで、地球の歩き方を片手にまさに海外旅行ビギナーといった趣でホテルに向かう。まったく通じない英語でチェックインを済ませ、さっそく街にくりだす。やはり、喧騒がウリの香港。ネイザンロードに立ち並ぶネオンと人の熱気に包み込まれながら、さっそく近くの食堂で粥を食す。まったく字がわからないので指を差して注文。出てきたのは海産物ベースのお粥と、米の春巻きみたいな食べ物。臭いにくせがあったが普通に食す。席がカウンター席だったので、隣で日本語の勉強をしていた現地人に日本語で話しかけてみる。向こうも日本語はこちらの英語並に片言らしく、まったく会話は成立していなかったが、相手はどうやら日本メーカーの香港法人に勤めているらしい。だから日本語を勉強しているということみたいだった。ここらへんで一番にぎやかな所を教えはどこ?と聞くと、親切にも信和中心という建物まで案内してくれた。お礼を言ってその現時の人と別れる。お互いぎこちなかったが、それなりに楽しかったやりとりだった。信和中心は、オタク的秋葉原を凝縮したような所らしく、日本の雑誌やプロマイド、レコードなどが売られていた。ぶら〜とした後、女人街と呼ばれる、マーケットを歩く。ホテルの帰り際に小腹がすいてきたので、路上の屋台で串を2、3本程買う。魚ベースの団子とシュウマイのを串にさしたもので、食べてみるとこれがうまい。その様子を見て、屋台の親方はうれしそうにしていた。ただ、あまり清潔感はなかったので、お腹が弱い人はさけたほうがよいかも・・・。

ビクトリアピークからのぞむ香港島

騒がしくなければ香港じゃない?
次の日は香港島へ繰り出す。その前に、マカオGPのチケットを受け取りに、JTBの支局へ。その後、スターフェリーに乗って香港島へ。もはや香港の定番、フェリーからのぞむ香港島の風景にはやはり感動。沢木耕太郎氏の深夜特急でも大絶賛。香港島といえば、ビクトリアピーク。ピークトラムに乗って頂上へ行くのが普通だが、何を血迷ったかピーク直行のバスに乗る。勾配のきつい山道を登る。山道に立ち並ぶ住宅地の中を走り抜けて、ピークに到着。もうここからはただの観光客状態で、もうただただひたすら写ルンですで写真をとる。本来は行きも乗るはずだったトラムで下に降りて、路面電車でコーズウェイベイに向かう。ここで、昼ごはんとばかりに、麺がうまそうなところに行き当たりばったりで入ってみる。何をいってよいか分らないので、いつものみたいな感じで、適当にメニューに指をさすと、店主はうなずく。かなり観光客慣れしているらしい。でてきたのはイカのような団子が入った麺。これがいつものか(笑)。食べてみるとあっさりしてうまい。お腹もふくれてちょっと幸せな気分になって、しばらく街を散策。甘いものが食べたくなったので、許留山と書かれた看板(どこにでもあります)の甘味処でデザートを食べる。マンゴープリンに舌鼓を打ちながら、日も暮れてきたので、九龍半島に戻る。夕焼け時のスターフェリーからの眺めも絶景。晩は、海老のワンタンが入った、麺を食べる。海老のぜいたくなプリプリ感と歯ごたえのある麺の絶妙なマッチング。これははずせませんね。(なんか食べてばっかりだな・・・)。HMVでCDを数枚購入。やはり安い。日本円で1500円前後でCDが買える。過去の名作なんかは1000円切ってたりする。ユーライラヒープのCDが900円ぐらいだった。(というか日本で見つからなかったCDが見つからなかったのでラッキーだった)さぁ、明日はマカオへ。




〜いざマカオへ〜

現地の観戦スタイルの基本は立見でした。



2000年マカオGPエントリーリスト
1
ロベルト・レヒナー
AUT
2
黒澤 治樹
JPN
3
福田 良
JPN
5
Mathieu Zangarelli
FRA
6
Jonathan Cochet
FRA
7
Lei Kit Meng
MAC
8
Andy Priaulx
GBR
9
Patrick Friesacher
AUT
10
Andre Couto
MAC
11
アレックス・ユーン
MAS
12
Tomas Scheckter
RSA
15
井出 有治
JPN
16
荒 聖治
JPN
17
Pierre Kaffer
GER
18
Jo Merszei
MAC
19
セバスチャン・フィリップ
FRA
20
Tiago Monteiro
POR
21
Narain Karthikeyan
IND
22
佐藤 琢磨
JPN
23
Paulo Montin
ITA
25
Gianmaria Bruni
ITA
26
Lee Ying Kin
CHN
27
Enrico Toccacelo
ITA
28
Peter Sundberg
SWE
29
Ben Collins
GBR
30
Milos Pavlovic
YUG
31
Zsolt Baumgartner
HUN
32
金石 年弘
JPN
36
Michael Ho
MAC
38
高木 真一
JPN

出発当日。簡単な出国審査を済ませ、ジェットホイールでマカオに向かう。マカオに到着し、目の前にはグランドスタンドが広がる。さすがに船着場からはサーキットは見えないので、リスボアコーナーへ向かう。歩くのはさすがに距離があるのでバスに乗り、コーナー近くの停留所で下車。コーナー入り口でチケットを見せスタンドへ。市街地サーキットだけあって警備は厳重。スタンドはこの年から改修されたらしく思った以上にきれいで、しかも屋根つき。鈴鹿の中堅価格の指定席より快適(だけどここの人達は立って観戦するんだな・・・)。この年の注目株は佐藤琢磨、福田良、金石年弘の海外組の他にも、前年度フランスF-3チャンプのJ・コシェ、佐藤琢磨のチームメイト、N・カーティケヤン、T・シェクターや全日本F-3を席巻したR・レヒナーやS・フィリップ、日本人の井出有治や荒聖治にも期待がかかる。レース観戦するからにはプログラムをまず購入。スタンドで売り子がプログラムを持って売り歩いているので、指差しで購入。1000円程度で買えた気がする。さすがに紙や印刷の質は少々粗雑だったが・・・。予選はシーズンの勢いそのままにカーティケヤン、佐藤琢磨のイギリスのカーリンがフロントロー独占。期待通りに福田良も3番手につける。金石年弘は無念の22番手。他の日本人勢と共に決勝での巻き返しを図る。オープニングラップも終わり、緊迫した空気の中、決勝スタート!フロントロー2台は順調にスタートを切り、ロングストレートからリスボアコーナーでサイドバイサイド。佐藤琢磨がアウトからオーバーテイクしようとしたその刹那、琢磨のマシンはオーバースピードでリスボアコーナーの壁にクラッシュ。琢磨の切れっぷりはこのころから有名でしたが、まさかここまでとは・・・。現場ではっきり見てしまいました。その後、カーティケヤンの独走体制かと思われたがそのカーティケヤンもリタイヤ。カーリンまさかの全滅。そしてその後、大きなアクシデントはなく第一レグ終了。上位は、P・カッファー、A・コート、M・ザンガレッリ、福田良の順。福田の表彰台に期待しつつ第二レグへ、第二レグの決勝結果で最終順位が決まる。琢磨と、カーティケヤンは出走はできるが完走扱いの権利なし。第二レグの上位争いは結局第一レグの上位陣で争われ、ダークホース地元マカオのA・コートが優勝。二位にはP・モンティン、そして三位表彰台に奮闘した福田が立つ。日本人初のマカオ表彰台。日本人ポディウムを見るという当初の目的は達成。そして、もう一つの見せ場であるギアレースでは、織戸学選手が大奮闘。序盤のクラッシュで順位を落とすが、その後の追い上げは圧巻。リスボアコーナーに突入するたびにオーバーテイクを見せ、観客は大喜び。レース展開はもちろん、おそらく現地の人間はフォーミュラーカーより市販車ベースのレースのほうが親しみやすいのか?
なにはともあれ大興奮のレースが終わる。船着場に向かうバスに乗って帰りの心配などどこ吹く風で、暮れゆく異国の風景を眺めながらレースの余韻に浸る。(完)










ギアレースも大荒れ。多重クラッシュでレースは
一時
中断。織戸学選手の走りに観客は大喜び