奈良 (JR西日本 関西本線・桜井線)
〜 祝!! 駅舎保存決定 〜

文化財的価値がある建物として駅が語られる場合、奈良駅は常に西の横綱級としてあげられてきた。
その奈良駅の駅舎が、駅周辺の立体化事業に伴い解体されるという報道を目にした。歴史があり厳粛な
雰囲気をもった駅がまたひとつ消えるのかと残念に思った。
その後一転、駅舎の移動、保存が決定した。事の経緯の詳細はよくわからないが、県民、市民や建築学
会から強い働きかけがあり、保存が決まったようだ。世界遺産に登録され、昭和9年完成の奈良駅より
はるかに古い飛鳥時代や奈良時代の遺跡、寺院を有しながら、いやそれだからこそたとえ数十年前のもの
でも価値ある建築物は残さないといけないという意識が根付いているのだろう。また、多くの観光客を
迎える都市奈良としては、いくら多くの観光資源を有しているとは言え、その入り口と出口である駅が
立派なものでなければ観光都市として完結しないという思いもあるだろう。そして田園調布同様、住民
として愛すべき風景のひとつとなっていたということだ。


駅の移動は建物全体をジャッキでもちあげ、ころの上にのせて動かすという曵家工法という方法で現在
地から北東に約30メートル移動させるんだそうだ。
保存が決まってまずは一安心というところだが、現役最後の姿を記録したいという思いで「駅物語」と
して作品化してみた。作品も後世まで見てもらえればよいと願っている。

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