昔のお話現代思想辞書は、もともと関勝成さんの作られたOSAKA.EXEの小判鮫辞書として1990年に作ったもの。OSAKA.EXEは1988年ごろに登場したMS-DOS用の大阪弁変換フィルタで、「という」を「ちう」に変換するなど、辞書のセンスも独特の味わいのあるものだった。 ぼくがOSAKA.EXE知ったのは1990年に「裏モノの本」に紹介されのがきっかけ。ネットワークに山ほどあるテキストが全部大阪弁になっちゃうってところがぐっときた。で、さっそく辞書を現代思想?風に書き換え、関さんに転載許可をとって、あちこちのBBSにばらまいたりした。 この頃からさまざまな大阪弁以外の辞書が登場するようになった。さらにK仲川氏がBun->Bunとして変換フィルタをMacintosh用に移植し、DOSユーザー以外にもこうした変換フィルタが広がることになった。OSAKA.EXEは1993年に「Perl書法(増井俊之/ASCII)」というPerl入門書にもとりあげられているから、少なくともこの頃にはUNIXユーザーにも知られていたはずだ。PerlがCGI言語ということもあって、最近ではCGIとしてもあちこちで作られている。HTMLをまるごと書き換えてしまう強力なものもある。「文書変換遊び」というジャンルがプログラミング言語を越えてネットワーク上で広がっているわけだ。 これら多くの文書変換フィルタはOSAKA.EXEのオリジナル辞書を使っている。 関さんのOSAKA.EXEがフィルタだけでなく、辞書の魅力によって受け入れられてきたことがよくわかる。 ところでこのJavaScript版現代思想辞書は、もともとのものを部分的に改変してある。フィルタ部分についてはKan-chanさんのJavaScript版を参考にした。 当時の口上は以下の通り。「印象批評」という言葉が、当時流行っていた 「文学部唯野教授」をほうふつとさせたりする。気がついたら8年もたってる。もはや現代思想どころか古文書の部類。と書いてるこの文書もそのうち古文書だ。 (1998.07.10) |
口上 :現在ネットワークにもっとも不足しているのは思想です。そこで得られるところの、日常の諸現象を冗長な印象批評でつづったゴミの山に秘かにウンザリしている方は、昨年に比べてなんと10万人も増えているそうです。 そこで奥さん(^_^)。 今回ご紹介するのがこの現代思想文作成辞書です。 これをお使いになれば、お手元の文書を簡単に理論武装することができます。この辞書は「あまたの現代思想書を1日で読破し、思想の可能性の中心をなす術語をあっという間に駆使するに至った高度な読解力を持つ評論家の評論文」という、まるでジェスチャーの出題文のようなコンセプトで制作されておりますので、変換文を人前に出しても馬脚をあらわすこともなく、安心。これでもうポスト構造主義や人工知能批判も恐くありませんね(^_^)。 (1990.11.24) |
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