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POEMS



「希望」



まっかに燃えて
桜は葉を落とします

でも
その後に
梢にしがみつくようにしてのぞいている
無数の芽が用意されています

瞳をこらしてみなければ
ほとんど気付かないほどの
ちいさなちいさな芽

そのひとつひとつが
いっせいに花ひらき
風にゆれ
あたりいちめんを良いにおいのピンクいろに染める日を
夢見ているのです

冬の冷たい風のなかで
ちいさな芽たちが見る夢が
やがて来る春に
満開の桜を花開かせるのです

 

 

 

 

「つながっている」


だれも知らないちいさな島の
ちいさな波は
世界中の海と
つながっている

だれも知らないおおきな山の
いっぽんの木は
世界中の森と
つながっている


私が ここに
いま 生きていることは
宇宙のはじまりからの約束


あなたとつながり
すべてとつながり

過去とつながり
未来とつながり

私は
つながっている


目をとじれば
ただ 光の海

 

 

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「遺言」


流れ星がひとつ 逝きました
南の空で 逝きました

またたく星にもなりきれず
花のような雲にもなりきれず

冷たく暗い宇宙を
ひとりぼっちで旅をして

そうして地球にめぐりあい
どんなにうれしかったことでしょう


それなのに
大気にふれた その一瞬
輝く光に燃えつきて 

燃えつきて


流れ星がひとつ 逝きました



流れ星!

みあげた人々の胸に
流れ星の遺言が
小さな星の形で残ります


みんなみんな 幸せに

みんなみんな 幸せに

 

 

 

 

「もうひとりのあなた」


あなたを愛しつづけていたら
あなたがだんだんよく見えるようになりました

一生懸命話しているあなたの横顔のむこうに
目を閉じておだやかに微笑んでいる
もうひとりのあなた

いそがしげに手を動かしているあなたのすぐ横に
うっとりと夢の中のようにゆれながら踊っている
もうひとりのあなた


そんなもうひとりのあなたを見ている
もうひとりのわたし


この世界に重なるようにして

もうひとつの世界

 

 

 

 

「愛」


いのちは
いのちであるというだけで
すでに
無条件に
尊い


愛とは
その尊さに手を合わせることではないか

 

 

 

 

「光 のち 雨」


春がうまれて
風が吹いて
ひろがる光
みなぎる光

花が咲いて
木々が芽吹いて
かがやく緑
みなぎる緑

時がすぎて
雨が落ちて
ふかまるいのち
みなぎるいのち

たからもののような季節
たからもののような地球


めぐって
めぐって

永遠の輪廻

 

 

 

 

「あなたからはじまる」


あなたがほほえめば
あの人もほほえみます

あなたが泣けば
あの人も涙します

あなたが怒れば
あの人も怒ります

あなたが憎めば
あの人も憎み
あなたが愛すれば
あの人も愛します


すべては
あなたからはじまるのです

 

 

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「朝の食卓」


その小さな部屋には
いっぱいに光があふれていた

東の空のどこかで
細く透き通った声が歌っていた


さあ
テーブルに真っ白い布をかけて
大きなグラスに
たっぷり光をそそぎ

ひといきに飲みほそう

 

 

 

 

「デイヴァイン」


ふりしきる 雪

ふりしきる 雪

アンナプルナのいただきの白い無限に
ふりしきる 雪

夜の海原の果てしない暗黒に
ふりしきる 雪

北極の輝く氷のひろがりに
ふりしきる 雪

世界いちめん 
時を超えて

ただひたすらに
ふりしきる 雪


生き物の気配が
ひそともしないということは
なぜこんなにも神聖なのか


生き物の私の胸に
あたたかくひろがりながら

ふりしきる 雪

 

 

 

 

「坐る」


大地の上に
人と人が

向き合って
坐っている


自分と自分が向き合って
ただ坐っている

なにも見えなくても
ただ坐っている


すっと澄んでくるものがある

 

 

 

 

「輪まわし」


あなたの中に私がいて
私の中にあなたがいる

世界の中に私がいて
私の中に世界がある

うちの中にそとがあって
そとの中にうちがある

いまの中に永遠があって
永遠の中にいまがある


すべての中に

なんにもない


ひらりとひるがえる
輪まわしの輪

 

 

 

 

「今日のわたし」


今日は
よりよい明日のために

より賢く
より尊敬され
より立派な
明日のために

でも

立ち止まって
自分の鼓動を静かに聞いていると

なんだかとても気持ちがいい

今日は すでにこんなにも素晴らしく
今日のわたしは わたしのままでこんなにも素晴らしいと

胸を張って
みんなに告げよう

 

 

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「私という存在」


私の手
私の目
私の足
私の からだのひとつひとつ


私のかなしみ
私のしあわせ
私のおそれ
私の こころのひとつひとつ

かさなりあって
つもっていって

それでも
私という存在は
どうやらその集積だけではなさそうだ


全体と個とのあいだにある

みちみちて
ひびきあう

いのちの海


私という存在

 

 

 

 

「風のゆくえ」


風が私を吹き抜けるとき
いつでも私はうれしかった

光に包まれた
パチパチはじけるなにかが
歌いながら
喜びにみちて私を貫いて 

私もまた
ひと吹きの風になる


誰もまだ聞いたことがないけれど
誰もがもうすでによく知っている歌

風は私に何を伝えていたのだろう
風は私をどこへ連れていこうとしていたのだろう

 

 

 

 

「まなざし」


目を閉じて
しずかにすわっていたら


なにかが近づいてきて

じっと
私をみつめていた

 

 

 

 

「涙」 


泣きたかったら
泣いてもいいのです

ただわけもなく
泣いてもいいのです


あなたの心を
あたたかい涙が
時をかけて
しずかにしずかに
洗い浄め

ありのままのあなたにもどるまで


泣きたいだけ
泣いてもいいのです

 

 

 

 

「静けさ」


深い木立の
その一本一本の木々のあいだにひそむ
静けさ

ふりしきる雨の
そのひとすじひとすじのあいだにひそむ
静けさ

溢れるほどの言葉の
その一言一言のあいだにひそむ
静けさ

夜空を覆う星たちの
その光と光のあいだにひそむ
静けさ


目を閉じる私の
その心とからだのあいだにひそむ


深い静けさ

 

 

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「シンクロニシティ」


梢の先の緑の葉っぱが
キラッと光って

とてもとてもうれしくなった


とてもとてもうれしくなったら

緑の葉っぱが
キラッと光った

 

 

 

 

「角を曲がると」


角を曲がると

また角があって


またその角を曲がると
また角があって

曲がっても曲がっても
また角があって

でも
きっといつか
角を曲がると
まばゆい光に満ちた野原に出るにちがいないと

信じながら

また 角を曲がる

 

 

 

 

「いつもとおなじ午後」


いつもとおなじ午後
いつもとおなじ空
いつもとおなじ風


そんな
なにげない一瞬に

突然
息がとまるかと思うほどに
細胞のすみずみまでがふるえるほどに
涙があふれてとまらないほどに

どうしようもなく
魂がさらわれるときがあります


すれちがいざま私にむけられた
一点のくもりもない赤ちゃんの笑顔

花びらに光る
ひとしずくの露の完璧な球形


ああ、ものみなすべて
すでにこんなにも美しいのだ
という 衝撃

 

 

 

 

「ひとつの愛」


ひとつの谷に
ひとつの泉


ひとつの星に
ひとつのいのち


ひとつの宙(そら)に
ひとつの愛


あふれて
あふれて


みんな
ひとつ

 

 

 

 

「何兆分の一の奇跡」


この星に  わたしがうまれて
この星に  あなたがうまれて


そして

いまここに めぐりあう
何兆分の一の奇跡

たいせつに
たいせつに

 

 

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「夢」


いちばん美しい星

いちばん美しい花

いちばん美しい風

いちばん美しい水

いちばん美しい空


いちばん美しい心


いちばん美しい、私

 

 

 

 

「ふるさとのように」


そらのどこかに
ちいさな泉がひとつ

冷たく澄んだ水が
いつもいつでもあふれていて
私をきよめてくれる


そらのどこかに
大きな手がひとつ

子守唄のように
いつもいつでも暖かく
私を守りつづけてくれる


そらのどこかに
まっすぐな言葉がひとつ

迷い続ける私を
いつもいつでも愛にみちて
そっと導いてくれる


私を愛してくれている
ふるさとの人のように

 

 

 

 

「覚悟」


芒とした部屋の空間を
一身に はっしとうけとめて
一歩もひかず りんとしてゆるぎない

野の花の一輪


美しいという言葉さえなまぬるい

いのちひとつの
覚悟

 

 

 

 

パンを焼く」


心をこめてパンを焼く

ていねいに紅茶を入れる


あなたがいて
私がいて


ただ
それだけの

永遠
 

(エンジェル)

 

 

 

 

「水のような」


握っていた手を
ゆっくり ひらいてみる


そこに
何もないことを
認める 覚悟


ひたひたと
私に満ちてくる

水のような

寂しさ

 

 

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「私が死ぬ日に」


あなたは ただ黙ってお茶をのんでいます。
あなたは ときおり私を見てほほえみます。

私も 黙ってお茶をのんでいます。
私も ときおりあなたを見てほほえみます。

気持ちよく晴れた午後
なにごともなく
風が良い匂いをはこんでいます。


私が死ぬ日に
思い出すとしたら
きっとこんな日のことなのでしょう。


(エンジェル)

 

 

 

 

「美しい本」


どこか深い森の奥に
小さな泉が湧きいでていて

その冷たく澄んだ水を
両手に掬ってすこしづつ飲むように

その水が喉から胸
胸から魂へと
ひとすじにひろがっていくように


そんなふうに
毎日すこしづつ美しい本を読もう

 

 

 

 

「にほんご」


はれやかに
かろやかに
すずやかに

やわらかに
きよらかに
やすらかに


美しいことばたちにたすけられて
今日の私は
どう生きるのか


ただ
うれしい

 

 

 

 

「たいせつなもの」



野原いちめん

空色の星のような
おおいぬのふぐりの花が咲く星の


美しさ

 

 

 

 

「愛しています」


愛しています
愛しています
愛しています


とくになにということもないのだけれど

くりかえし
くりかえし
声に出して言っていると

私の心は
いつのまにかすっかりうれしくなって
ハミングなんかしながら
明るいそらのあたりに浮かんでいる


一緒に歌おう
小鳥たち

 

 

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「あなたをくらべない」


あなたをくらべない

わたしをくらべない

だれとも
なにとも
くらべない

ただ
いま
ここに

わたしのなかの
あなたのなかの
いちばんうつくしいものが
ゆっくりと花ひらくように


光 みちてくる

 

 

 

 

「私は私を愛しているか」


私は私を愛しているか

私は私を十分に愛しているか


私の寂しい時にそっと暖かくよりそい
私の嬉しい時に共に喜び

私のからだと
私のこころを

いつもいつもやさしく見つめながら
その幸せのために
そこにいるか

宇宙が私を愛してくれているように
母が
恋人が
子どもたちが私を愛してくれているように


私は私を
いのちをかけて愛しているか

 

 

 

 

「祈るかたち」


右のてのひらと
左のてのひらを

ていねいにしっかりと合わせて

目をとじる

そうして
しばらく坐っていると

右のてのひらから私自身が
左のてのひらからも私自身が
私の中に分け入っていって

奥へ奥へと
私自身を探しにいく

 

 

 

 

「普通のなかに」


普通のなかに
神様がいて

普通のなかに
天国がある

ただ毎日の普通を
ていねいに生きる


ていねいに
自然に感謝して

ていねいに
人を愛して

普通に 幸せに生きる

   
(ぷくぷく)

 

 

 

 

「ひとはいつでも」


ひとは
ベンチにすわって
海を見る

ひとは
ベンチにすわって
海のはるかむこうを見る


ひとは
ベンチにすわって
空を見る

ひとは
ベンチにすわって
空のはるかむこうを見る


ひとは
いつでも
はるかむこう
どこか見えないあたりに

無意識に
希望をさがしている


〔一年後のレクイエム、そして未来へ〕

 

 

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「上着」


あなたの
その上着
脱いでみませんか?

ええ
あなたが大切にいつも着ている
その上着です


あ!
裸のあなた

なんてみずみずしく
美しいのでしょう

少し不安そうに
やわらかく立っている

ほんとうのあなた

ほら
気持ちが良いでしょう

両手をのばしてみてください

空は
あなたの上に無限にひろがっています

光がつかめましたか?

 

 

 

 

「ギブとアクセプト」


与えるときには
ただただ
心の喜ぶままに与える

ただ与えることの幸せに感謝する


受け取るときには
ただただ
ありがたく嬉しく受けとる

ただ素直に受け入れることの幸せに感謝する
 


与えることと受けとることのあいだには

なんの関連もない

 

 

 

 

「あなたが一緒にいる時は」


あなたが
わたしと一緒にいる時は


いちばん素直な心で
いちばんやさしい気持ちで
いちばんやすらかな想いで

ただ満ち足りて
おだやかに幸せでいられるように


そんなわたしでいられるように

 

 

 

 

「ゆれる」


木のこずえがゆれる

花の影がゆれる

あなたのまなざしがゆれる

私の心がゆれる


ぶらんこのようにゆれる

ダンスのようにゆれる


ただ ゆれているうれしさ


私の奥深くにある
いちばんうつくしいものが
バランスをとろうとして
ただ ゆれているうれしさ

 

 

 

 

「ワクワク」



木たちはとてもとても嬉しいのです

小さな芽が一枚の葉になって
あおあおと空を覆うように
いのちがつぎからつぎへと
燃え上がっていくことが

木のそばに立っていると
木たちのワクワクが伝わってきます

だから
ほら

みんな
春にはこんなに嬉しそうなのです

 

 

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「いのち」


あなたに触れる

なんという
やすらかな暖かさ

この宇宙を
何億年ものあいだ
一瞬もやすむことなく
星がめぐり
月がめぐり
太陽がめぐっているように

あなたの宇宙を
脈打ち 流れ めぐりつづける


いのち

 

 

 

 

「私のなかに」


私の神殿
私の教会
私の聖地

きっと それは
みんな 私自身のなかに


探しに行かなければならない
探しに行かなければならない

私の魂の奥深くへ

残された明日を祈るために

 

 

 

 

「いっぽんの白樺のように」


私の足のうらは
地球のいちばん深いところにつながっています


私のあたまのてっぺんは
宇宙のいちばん遠いところにつながっています


そうして
私は

いっぽんの若い白樺の木のように

宙(そら)と地のあいだに
まっすぐに
ふわりと立って

さやさやと風に葉末をゆらしながら

私のうたを
うたっていよう

 

 

 

 

「声」


無視する
ではなく

あきらめる
でもなく

がまんする
でもなく

戦う
でもなく


ただ あるがままに
ただ ありのままを

おだやかに受けとめ
そして
しずかに手ばなす


目を閉じて 幹を抱いて
木の息づかいに自分をゆだねていると

かすかに
深いところから聞こえてくる

だいじょうぶ

このままでだいじょうぶ

あなたはだいじょうぶ

 

 

 

 

「坐る」


大地の上に
人が二人

人と人が向き合って
ただじっと坐る

自分と自分が向き合って
ただじっと見つめあう

なにも見えなくても
ただじっと坐っている


すっと澄んでくるものがある

 

 

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「ことだま」


祈りの い
癒しの い
いのちの い

いっしょうけんめいの い
いっぱいにの い

いつも
いつでも
いつまでもの い

生きるの い


朝 祈りながら思う

今日一日
こんなふうに 生きていきたい

 

 

 

 

「あなたと歩いていると」


いったい私は
なにをそんなに急いでいたのでしょう
いったい私は
なにをそんなに必死で探していたのでしょう


あなたとならんで
ただだまって歩いていると
私はちっとも急がない
私はなんにも探していない

なにもかも
そこにあるがままに美しいから


空を見ても
海を見ても

あなたを見ても
私を見ても

なにもかも
そのままに美しいから

 

 

 

 

「透きとおる」


透きとおる

透きとおる

お鍋の中で大根が透きとおる
フライパンの上で玉葱が透きとおる
たっぷりのお湯につかってそらまめの緑が透きとおる

透きとおったら
それが
いのちを与える合図


透きとおる

透きとおる

透きとおる笑顔
透きとおる声
透きとおる存在

透きとおる人は
それまでにどれほどの沸騰点をくぐりぬけてきたのだろう

 

 

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「雨」


雨がね りろりろ降っていたんだよ。
透き通った窓ガラスを伝わり落ちて
ひとつぶひとつぶ キラキラ光りながら
りろりろ りろりろ、
りろりろ りろりろ。

いいえ。
雨はね。シトシト。
雨はね。ザーザー。

リロリロなんて降らないのですよ。
と 先生はまじめな顔で子供たちに言います。

そうして
子供たちの中の天使の魂は
ほんとは知っていても知らんぷりをすることを
覚えます。

そして
そのうち
あんまり退屈だから
翼をひろげて
どこかに飛んでいってしまうのです。

 

 

 

 

「井戸」


空は晴れています

花たちは揺れています

蜜蜂たちは
ずいぶん忙しそうです。

ここは私の庭です

向こうのすみのくさむらに
古い井戸が隠れています

そっとのぞいても
あおみがかった真っ黒な穴があるだけ

小石をひとつ
投げ込んでみても

いくら待っても
音は帰ってこない

その彼方に何があるのか

ほんの一瞬
どこからか光が溢れてきて
井戸の底が柔らかく輝くような気がする時があります


ここは私の庭です

 

 

 

 

「愛について」


愛を知っていますか?

あなたは愛を知っていますか?

毎日毎日
世界中は
愛という言葉の洪水です

でも
どれがほんとうの愛なのか
あなたは知っていますか?

もしかしたら
それは
便利や安心や執着やなれあい
時には 恐れやあきらめが
愛のふりをしているだけかも知れません

ほんとうの愛を探しあてるには

辛く難しいことですが
愛についての思い込みや思い違いに気付くことから
出発する他はないのではないでしょうか


あなたは 愛を知っていますか?

 

 

 

 

「脱皮」


蝉が殻を脱ぎ捨てる
海老も殻を脱ぎ捨てる
蛇も皮を脱ぎ捨てる
さなぎも繭を脱ぎ捨てる

柔らかいからだと
柔らかいこころで
まったく新しい世界に生まれるために

いのちをかけて


人もまた
いのちをかけて生まれる

せまく暗い道を
息を詰まらせ
血にまみれながら

柔らかいからだと
柔らかいこころで
この世界に生まれてくる

そんな勇気を
誰もが持って
この世に生まれてきたことを
私たちは
すっかり忘れてしまっている

 

 

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「勇気の理由」

いちばん大切なものはいのちです
と 子どもたちには教え

すべて生きとし生けるもののいのちこそ
いちばん尊いのです
と 言いきり

それでいながら
やっていることといったら


世界中は
うそつきたちで
いっぱいです


それでも

きっと
どこかに

いのちをかけて
このことばを守ろうと
誠実に生きる人々がいることを


私は 知っています

 

 

 

 

「信じる」


すべての本質は
善きものだと

信じる

ちっともそうは見えなくても
それでも

信じる

なにひとつ納得できる理由がなくても
ただ ひたすら

信じる

 

 

 

 

「きっと逢える」


希望をお探しですか?


希望なら 昨日 海の見える丘で夕日を見ていたそうですよ。

ああ それから
りんごの花の満開の下で少女たちと楽しげに踊っていたとも聞きました。

銀色に輝く魚のように泳ぎ続ける少年たちに大声をかけていたのも
あれは 希望だったという噂です。

希望は あちらこちらに ひらりひらりと現れたり 隠れたり・・・。

でも どこかで
きらきら光をふりまく笑い声が聞こえたら
きっとそこに希望はいます。

あきらめてはいけません。
きっと逢えます。

探し続けていさえすれば
きっと逢えます。

きっと きっと・・・。
ほら ね。

あなたの すぐ横に。

 

 

 

 

「大切なことだけを」


あなたとは
ほんとうに大切なことだけを話したい

小さな花の
その内側に宿る朝露の
その神々しい美しさを


樹液を吸っていっせいに芽吹く木々の緑の
いのちに満ちたよろこばしさを

手のひらにすくう
ひとすくいの泉の水の
細胞のすみずみまでをよみがえらせる
きよらかさを

あなたのまなざしのむこうに見えている
ものみなすべてに宿る愛の
なんと貴くありがたいかを

人間が人間であるために
ほんとうに大切なことは何なのかを

 

 

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「ヒーリングエナジー」


ちかごろ
私たちのあの小さな星は
ちょっと元気がないようですね

いやいや
ほんとはだいぶ悪いのだと聞きました

あんなに美しい星なのに
あんなにやさしい星なのに

あれほど美しく輝いていたブルーが
なんだかすこしどんよりしてきたような気がします

それどころか
時折 悲しみに満ちた叫び声をあげているのも聞こえてきます

私たちのなかでもとりわけ美しい星なのに
私たちのなかでもとりわけやさしい星なのに

もういちど 元気になれるでしょうか
もういちど あのいのちに満ちた輝きを取り戻すことができるでしょうか


祈りましょう
祈りましょう
宇宙のみんなで

祈りましょう
祈りましょう
宇宙のきょうだいたちみんなで

 

 

 

 

「風のゆくえ」


風が私を吹き抜けるとき
いつでも私はうれしかった

光に包まれた
パチパチはじけるなにかが
歌いながら
喜びにみちて私を貫いて 

私もまた
ひと吹きの風になる


誰もまだ聞いたことがないけれど
誰もがもうすでによく知っている歌

風は私に何を伝えていたのだろう
風は私をどこへ連れていこうとしていたのだろう

 

 

 

 

「祈り」


私は愛されています

あなたに
たくさんの人々に
私をつつむすべてのものたちに
そして
私自身に

私は愛されています

愛は
与えるだけでなく
自分をいっぱいにひらいて
ただ無心にひたすらに
受け入れ 受けとめることなのです

なんと力強く
なんとやすらかな気分でしょう

怒りからも
悲しみからも
恐れからも
憎しみからも
私は解放されています


もし
世界中の人々がみな
どんなに自分が愛されているかに気付くならば

この美しい星は
きっと救われるにちがいありません

 

 

 

 

「二匹の魚のように」


二匹の魚のように


水のなかを泳いでいこう


光の降りそそぐ源を目指して

もっと遠く
もっと遠く


まっすぐに

清らかな水のなかを泳いでいこう

 

 

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「時の名前」


いま

あなたが私と一緒にいる

その息づかい
そのぬくもり
私を見つめる瞳の色

いま

あなたは私と一緒にいる

鳥はうたい
波はよせ
空はあおい


でも
明日のあなたを私は知らない

明日の地球を私は知らない

だから
いま
このときだけを
深く深く呼吸しよう

深く 深く
深く 深く

それが
永遠と名前を変えるまで

 

 

 

 

「ひとのふしぎ」


晴れやかな朝

おだやかな夕暮れ

炊きあがったご飯の
ふっくらあたたかな匂い

「おいしいね」
「うれしいね」
「今日も無事でありがたいね」


その同じ時間に

どこかで若者が殺され
どこかで少女が強姦され
どこかで子どもが飢えて死に

ピシリとアイロンのきいたユニフォームの青年が
あどけない横顔を見せながら
上空から テレビゲームのように
逃げまどうぼろきれのような老人を狙い撃ちし

地雷を踏んだ人間の手や足や首が散乱し


うすいベールのような現実の向こうに透けて見える
時折のサブリミナルな光景

それでも何事もないかのように
楽しげに笑いあう

ひとの ふしぎ

 

 

 

 

「サークル」


海が青いのは
空が青いからです

空が青いのは
海が青いからです

私が幸せなのは
あなたが幸せだからです

あなたが幸せなのは
世界が幸せだからです


そして
世界が幸せなのは

私が幸せだからです

 

 

 

 

「大いなるもの」


なぜこんなに空は美しいか

なぜこんなに花は美しいか

なぜこんなに
木も草も星も海も美しいか


ただひとすじに
ただひたすらに
美しくありたいと願い
全き調和をめざす
なにか
大いなるものの意志


ただ その前に
手をあわせていたい

 

 

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「未来へ」


火に劫かれ

水に沈み

氷に閉じ込められ

地に呑みこまれ

風に引き裂かれ


そうして いくたび
地球は
浄められ
また 蘇ったことだろう


いま
地球は

愛によって浄められなければならない

光によって浄められなければならない


それが
わたしたちひとりひとりの
魂の使命



(一年後のレクイエム、そして未来へ)

 

 

 

「幸せ」


あなたはだれの幸せですか?

あなたの笑顔
あなたの言葉  

なによりあなたが生きていること


そのことだけで
幸せと思ってくれる人のいる

幸せ


(ぷくぷく)

 

 

 

 

「すべて このままで」


静かに
ただ静かに


からだを横たえる


地球が
私を抱きとめる


その暖かな手
大きな心

私をみつめる
いつくしみに満ちた
宇宙のまなざし


なにもかも理解され
なにもかも許され
なにもかも受け入れられ
なにもかも愛され


すべて
このままで


私は
いま
ここに

 

 

 

 

「不在」


たしかに
ここに何かがあったような気がします


きりとられた形
えぐられた穴


ええ
たしかにそれは
そこにあったのです


くっきりと
あざやかに


いま
ここにいない


不在という名の
不在

 

 

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「海よ」


海よ 海


わたしはあなたの
ひとしずくの涙


この地球を覆いつくす
憎しみと 怒りと 恐怖を
ただ静かに見守り続ける


あなたの
深い悲しみの涙

 

 

 

 

「世界中の息子たちへ」


たとえ
どんな大義があろうとも
私はあなたが殺されるのを見たくはない


それにもまして


たとえ
どんな大義があろうとも
私はあなたが殺すのを見たくない


この世に生きて
守らなければならないのは
魂なのだから

 

 

 

 

「私には名前があります」


私には名前があります


世界中でたったひとつ
誰のためでもない
私だけのための名前があります


すこやかに
しあわせに


きれいな水をのみ
季節の恵みを食べ
のぼる太陽に感謝して
いっしょうけんめいに生きるようにと
いっぱいの愛をこめて
つけられた名前があります


ひとつの名前に家族があり
ひとつの名前にいのちがあり


最小限の犠牲の中のひとつの数字でも
多数の死者の中のひとつの数字でもない


かけがえのないたったひとつの名前


世界中のひとりひとりとおなじように
私には名前があります

 

 

 

 

「ミラクル」


帽子の中から
鳩が飛びたったからといって
なんでそんなに驚くことがあるでしょう


冷たい土の中の
ほんの一粒の硬い種から
柔らかい赤ちゃんの手のような葉があらわれ
さまざまな色の花たちを咲かせ
空を覆うほどの大きな木に育つことにくらべたら


(ミラクル)

 

 

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「見えないものを」



満天の星


昼間も
ほんとうは
満天の星


(エンジェル)

 

 

 

 

「ありがとう」


ありがとう
私と同じ星に生まれてくれて


ありがとう
いまこの時に生きていてくれて


ありがとう
私にこんなにも愛させてくれて


ありがとう
あなた


(ぷくぷく)

 

 

 

 

「ものさし」


どちらが正しいか正しくないか
どちらが善いか悪いか
どちらが優れているか劣っているか


そんなまっすぐなものさしでは
世界を計ることはできません


空のひろさ
空の大きさ
空の深さを計るには


人の美しさ
人のいとしさ
人の尊さを計るには


まあるい愛のものさしが必要です


(一年後のレクイエム、そして未来へ)

 

 

 

 

「存在」


ただ
そこに
花が一輪ある


それだけで
あたりいちめんが
愛につつまれる


人もまた
そのように生きることはできないものか


(一年後のレクイエム、そして未来へ)

 

 

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