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キーワードは37度なのだそうです。
交感神経と副交感神経が、心臓から手足の指先へ向かい、また戻ってくるその循環によって、滞りなく、きもちよくめぐるための酵素の働きを促す温度です。
低体温だと、これがうまく回らない。気が滞り、文字通り病気に見舞われてしまいます。
少なくとも体表温度は36度以上、36度5分を目指せば、体内で37度をキープできて、免疫力が十分に働くというのです。
いま、体温を上げて免疫力を鍛えようという本がいずれもベストセラーです。
冷蔵庫の普及、シャワーの流行、食生活の傾向・・・。確かに、今、私たちのライフスタイルは、体を温めず、冷やす方向に向かっています。
そのうえ、添加物、ストレス・・・。どれも体を冷やすものばかり。
新型インフルエンザにパニックになって、まだ治験も十分ではなく、副作用の可能性が大いにあるといわれるお薬に飛びつく前に、なんとか体温をあげ、免疫力を高めて乗り越えるほうが、現実的で、経済的で、ストレスフリーということでしょうか。
ポエトリーリーディングのワークショップでは、私は最初に呼吸法についてお話します。
ゆっくりと深い呼吸にのせて、気がよく通る素直なまっすぐな姿勢で発音する日本語は、心にもからだにも最高の言葉です。
深い呼吸は、体をあたため、末端まで気が通り、血圧も整えれば、便秘も治るというありがたさです。
ホリスティックヘルスの提唱者、アメリカのアンドリュー・ワイル博士は、もっともすぐれた治療法のひとつに呼吸法をあげていらっしゃいます。なるほど、深い呼吸が体温を上げることに役立つとすれば、それがすなわち免疫力増加ということになるのでしょう。
現代の人々は、呼吸がどんどん浅くなり、免疫力が低下して、病気の人が増えているというお医者さまはたくさんいらっしゃいます。
そして、もうひとつ、、。
あたたかい言葉をかける。あたたかい心をよせる。あたたかい手をさしのべる。
これは単なる比喩ではないのでしょう。
冷たいまなざし、冷たい言葉、冷たい仕打ち・・。
言葉に力があるのは、その思いが、実は物理的に体に影響を与え、あたたかくなったり、冷たくなったりするからなのかも知れません。
思いは現実にということは、エマーソンやカーネギーが言っているというだけではなく、実は絶対の真理。
人を思いやり、人を愛し、すべてにやさしい思いを分かちあうならば、きっと、体はいつもあたたかく、免疫力に優れた穏やかで幸せな生き方ができるということでしょうか。
日本語の言霊の力を信じ、あたたかい言葉をこころがけたいと思います。
堤 江実
2009年11月
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