(後半に関連文書を追加掲載 2007.12.17、2008.1.7 修正)   

 

高田 and 西村 の 音 楽 解 体 新 書

 西洋の音楽は理詰めでできています。だから理屈さえ呑み込めば東洋人でも一応は演奏できるのです。アマチュアのオーケストラで理工系出身の楽員が結構多いのも、この辺が理由かと思います。

 で、今回は皆様よくご存知の名曲を解剖して、どんな部品で音楽ができているかをお見せしようかと。皆様はすべて技術屋でいらっしゃるので、このあたりの理屈はわけもなくご理解頂けると確信します。
 例えば、旋律はどんな要素を組み合わせると作れるか。旋律と旋律を同時に組み合わせるとどんな音がするか。和音の組み合わせでどんな美しい響きが作れるか、楽器の組み合わせでいかに印象が変わるか、等々。

 大学という最高学府(ちょっと怪しいけどね)の同窓会なれば、ちっとはアカデミックな企画もせにゃと、ない知恵を絞ってお聴かせします。

 あまり期待しないでね。

( 西村 武 )

 

(2007年) 11月20日(火)17:30 〜 19:00  ホテル・京都エミナース 金閣の間

『音楽の仕掛けを楽しむ秘密のコンサート』

解説:西村 武 君(元・宝塚造形芸術大学 教授)

   演奏: 室内管弦楽団 『アンサンブル・クローバー』 (約25名編成)

           関係出演者:西村、坂入、喜利

  数々の名曲を採り上げ、
それらの美しさを構成する音曲要素を、ばらして解剖しながら演奏して、
 音楽の神髄を納得していただく企画。

 曲  目                                                

第1部 −−名曲さわり集  講釈: 西村 武 教授
 1 シュトラウス
   美しく青きドナウ より
 
誰もが知ってるウィンナ・ワルツの名曲。冒頭の旋律ドミソ・ソーは、主和音の分解という単純明快なもの。ブラームスが「残念ながらブラームスの作にあらず」と女性の扇に書いたという伝説がある(褒め言葉だったというのが定説だが、皮肉で言ったのかも)。

 2 ブラームス  ヴァイオリン協奏曲 より

 

そのブラームスもこの曲の冒頭では、ドーミドラソーミソドミソーミドソミレーと、4つ目のラと終わりのレ以外は、全部ドミソの旋律を書いている(やっぱり褒めたのかなぁ)。
 3 ベートーベン
   交響曲 第9番 より
    
ウルトラ名曲「歓喜の歌」の旋律は、ミーファソソファミレドーレミーレレと、こちらはドからソまでの音階を上下になぞっているだけ。 これを名曲にしてしまうベートーヴェンというのは、やっぱり凄い!
 4 ヘンデル
   ラルゴ
旋律を支えるのは和音。和音のつけ方の文法が「和声法」(ポップ系ではコード進行という)。この曲はもともとヘンデルの歌劇「Xerxes」の第1幕で歌われるアリア。誰にでもできそうな簡単な旋律に、極めてオーソドックスな和音がついているのに、実に堂々として気品のある曲になっている。やっぱりヘンデルも凄い!
 5 バッハ
   アリア
複数の旋律を絡み合わせて、縄をなうように音楽を作って行く手法が「対位法」。対位法の奥義を極めた音楽の神様バッハが作った「管弦楽のための組曲第3番」の第2曲。音楽家が死んだときによく追悼曲として演奏される (ここに「音楽家」は一人もいないので安心して弾ける!)。
 6 ヴェルディ
   歌劇 椿姫 序曲
この2曲は、上記の解説をもとに、ご賞味あれ。

 7 マスカーニ
   歌劇カバレリア・ルスチカーナ 間奏曲

 

     < 休 憩 >

(約15分。温かい飲物を提供)
 お遊び: 中国地方の子守唄(西村 武 編曲)     

第2部 −−愛の調べ いろいろ

 1 エルガー    愛のあいさつ
 2 モロイ     懐かしき愛の歌
 3 クライスラー  愛の哀しみ
 4 黒人霊歌    アメージング グレース
 5 カルディロ   カタリ カタリ
 6 ウッズ     サイド バイ サイド
 7 モノー     愛の賛歌

 演奏: 同級生 N, S, K

 編曲と指揮、司会: 高田 逸夫*
          (同志社大学交響楽団OB)

 アンサンブルのレパートリイから、上品にして優雅な旋律の曲々を選抜。

 まずは、弾き手が自己流の演奏を楽しみ、その楽しげな様を、皆さんに眺めて楽しんでいただく趣向。

 

このコンサートの解説がてら、以下のような紹介文を綴ってみました。
ご一読いただければ、幸甚です。

▼ 私見『合奏の醍醐味』(喜利 筆) SSVC・パソコン勉強会・07年刊画文集に掲載したもの)  (→この活動の背景

 演奏: 美しく青きドナウ・導入部+ワルツ1 

 演奏: ブラームス Vn 協奏曲 

 演奏: 主題提示部 

 演奏: 歌謡旋律 

 演奏: 第1変奏 

 演奏: 第2変奏 

 演奏: 第3変奏