私の英語学習法
私がこれまでに取り組んだ学習法、現在取り組んでいる学習法を書いてみました。みなさんの参考になれば幸いです。
スピーキング対策
英会話クラス: ネイティブから学べるという点で最もよい。私は大学院時代に随意の英会話クラスを週2コマ取っていた。常に週1回はネイティブと話す機会をもつべきであろう。現在は毎週
水曜日に社内の英会話クラスに参加している。カナダ人の先生で参加者は毎回5〜6人、サロン形式のフリーカンバセーションクラスである。
通訳クラス: 通訳を目指す人はやはり大手の通訳学校に通うのが一番の近道であると思う。残念ながら熊本にはサイマルやインタースクールといった大手の学校がないが、私は某語学学校の通訳者養成クラスに在籍して通訳といった視点から
7年半学習していた。2001年度からは同時通訳者協会との共催となり、かなり本格的なトレーニングが可能になった。先生は現役のプロ通訳者であり、エネルギッシュな方ばかりである。通常の英会話クラスとはアプローチの仕方が全く違い、「通訳技術」を学ぶクラスである。シャドーイング、ワードスイッチ、メモの取り方、日本語訳のコツなど、毎回学ぶことは多い。英語のプロを目指すなら通訳技術も身につけておいた方がよいと考える。
NHKラジオ講座: もっとも安価でもっとも確実に英会話力が身につくのがNHKラジオ講座シリーズである。テキストは一冊350円程度。一流の講師によりつくられたテキストは大変充実している。数年聴取すれば、まず日常会話はできるようになる。人に「どうしたら英会話ができるようになりますか?」と聞かれたら私は必ずこのラジオ講座を奨めている。
私は1993年度〜1999年度までの7年間「ラジオ英会話」を聴取した。現在の会話力の基礎はこのラジオ英会話にあると信じている。大杉先生のユーモアあふれる語り口は英語の勉強をしているというより、まるでDJを聞いているような感覚であった。
大学院2年のときはゲストのAnn
Slaterさんの英作文の授業を取っていたこともあるし、Q&Aコーナーの松本茂先生とは講演会のときにお話ししたこともある。そんなわけでこの番組とは縁が深い。
2002年度からこの「ラジオ英会話」はなくなって、「英会話レッツスピーク」という番組になった。現在は「シニアのためのものしり英語塾」を聴取している。またテレビ講座では「3ヶ月トピック英会話」と「いまから出直し英語塾」を視聴中。
朗読: 声に出して一定量の英文を毎日読むこと(只管朗読)が英会話力向上のための絶対的な方法であるという。今現在、私は『アメリカ口語英語(初級編)』W.L.クラーク著(研究社出版)で只管朗読をしているが、これを行った後は英語がスラスラ出てきて気持ちいい。ずっと続けるつもりである。もちろん将来は上級編まで進むつもりだ。
語学留学: 私には留学の経験はないが、一般的には留学が英会話力向上の最善策と考えられているようだ。確かに英語しか通じない状況で1〜2年を過ごせばそれなりに会話はできるようになるであろう。しかし、留学は英会話力向上に絶対必要というものではないというのが私の考えであり、人に奨めてもいない。むしろ留学せずに英語ペラペラになった方がかっこいいという考えである。英語の達人として知られる人達の多くは留学の経験がないことからも留学は絶対条件ではないことがよく分かる。
ESS: 多くの大学には、ESS(=English Speaking Society、英語研究会)がある。大きな大学では会員数は数百人規模の人気サークルである。通常、ディベート、スピーチ、ドラマ、ディスカッション、ガイドなどのセクションに別れて活動しており、トップクラスの学生の英語力はプロ顔負けだったりする。有名大学ESS主催のスピーチ大会は毎年レベルが高く、商品も豪華である。早稲田大学の大隈杯、慶應義塾大学の福沢杯などが有名で、私もあこがれた一人である。またドラマセクションの英語劇公演もレベルが高く、これが学生かとびっくりするほどである。関東のMP公演、関西のKELU、KTL公演などが有名だ。
私も学生時代はESSに所属しており、周りの学生からは大きな影響を受けた。学生時代にTOEIC900点をとっていた人、大学院で本格的に英語を研究していた外大生、発音ペラペラで今は通訳をしている友人など、彼らとの出会いが私の人生を大きく変えたと言っていい。現役大学生、これから大学に入る人にはESSへの入部を奨めたい。きっといい出会いが待っているはずだ。
リスニング対策
AFN: 以前はFENという名で知られていた米軍ラジオ放送。大学院時代は東京だったのでよく聞いていたが、今は熊本なのでこれは受信できない。音楽番組がメインであるので、今ならCNNの方をおすすめしたい。
CNN: 自宅にケーブルテレビを設置してから受信可能となった。毎日できるだけ視聴するようにしている。 日本のニュースなどバックグラウンドがしっかりしているニュースは理解度も高いが、中東のニュースなどはちんぷんかんぷんである。しかし、生の英語が毎日自宅で聞けるというメリットはとても大きい。私のリスニング対策の現在の主力がこのCNNである。インターネット(CNN.com)で記事も読めるので便利である。
映画、ドラマ: テレビで放映される海外映画やドラマを録画して吹き替えで聞いたり、英語で聞いたりするという方法がおすすめ。日常会話のリスニングには最適。CNNでは出てこないいろいろな表現が学べる。私はNHKの「ビバリーヒルズ青春白書」や「サブリナ」をよく視聴した。 最近は「Foxチャンネル」の番組をよく見ている。「アリーmyラブ」や「フレンズ」などの人気番組を放送しているアメリカドラマ専門のチャンネルだ。
シャドーイング: 同時通訳の基礎練習としてよく行われる方法。スピーカーについてひたすらリピートしていく。リスニングだけでなく、発音の練習にもよい。私は通勤中の車内で毎日行っている。
英語リスニング入門: 2002年度から新設されたNHKラジオ講座のひとつ。リスニング対策にポイントを絞った番組であるが、とにかく内容がすばらしい。前期(4〜9月)は基礎編であり、英語の音のくずれを理論的に学ぶという内容であ る。後期(10〜3月)は応用編で、ニュース英語や英語ドラマなどおもしろい題材を取り上げてある。リスニング入門というが、何度も聴くうちに多くの表現が身に付くので、スピーキング力向上にも役立つであろう。おすすめの番組である。
リーディング対策
The Japan Times: 大学院時代、毎日図書室で読んでいた。現在はインターネットでも記事が読めるので便利である。英語も読みやすく、日本のニュースをどう英語で表現しているかを学ぶにはもってこいだ。
Mainichi Daily News: 毎日デイリーニュースのインターネット版。私はこのページをブラウザのトップページに設定している。そのため、インターネットエクスプローラを開く度に自然と英文に目がいくことになる。写真もあって見やすいのでおすすめである。このホームページのよい点は頻繁に更新しているところである。ブラウザを開くたびに新たな記事に更新されているので飽きることがない。後述する「バビロン」や「ロボワード」を使えば知らない単語があってもすぐに意味をチェックすることができる。
CNN.com: CNNのホームページ。以前はこのページをブラウザのトップページに設定していた。世界のニュースを英語で読みたい時はここがお勧めだ。
Reader's Digest: 英語の雑誌としては『TIME』があまりにも有名だが、これはとにかく難しすぎる。『TIME』をスラスラ読むのはもちろん英語学習者としての夢であるが、私のレベルぐらいではすぐ挫折してしまうので、この『Reader's Digest』がおすすめである。B6版なのでコンパクトであり、カバンに入れて持ち歩くにも便利である。日本で売っているものにはアジア版とアメリカ版があるが、私はいつもアジア版を購入している。(表紙に日本語で定価が書いてあるものがアジア版。)
ペーパーバック: 英語学習者なら一度は挑戦してみるのがペーパーバックである。私もシドニーシェルダンの作品を数冊挑戦したが、いきなり英語で読むのは難しい。やはり最初は内容がわかったものを英語で読むという姿勢がいいだろう。いつの日かペーパーバックの「読解ローラー作戦」(吉ゆうそう氏命名)をやってみたいと思っている。
サイトトランスレーション: 一般に「サイトラ」とも呼ばれる。読みながらの直読直解である。「おすすめ書籍」のコーナーに紹介した『今日からあなたの英語は変わる!』にそのやり方が詳しく書かれている。
ライティング対策
英文添削: ライティングの一番いい学習法は自分で書いた英文をネイティブにチェックしてもらうことである。私もカナダ人の先生に約1年間英文添削をしてもらっていたことがある。
ビジネスレター講座: 会社内のアメリカ人講師によるビジネスレター講座を2回にわたって受講した。ビジネス英語は日常英会話とは全く違うので、別に勉強する必要があると感じている。
海外メル友: 英語の表現力は書いてつけるのが近道。海外にメールフレンドをつくれば日常的に英語を書く機会ができるのでおすすめ。私にもマレーシアのメル友がいたが、2ヶ月弱で終わってしまった。また新たな海外メル友を見つけたいと考えている。
文法対策
文法辞書: 英文法は大学入試でイヤというほど勉強させられるが、入試から解放された今は英会話を意識した観点からもう1度復習する必要があると考えている。といっても英文法書を一から読んでいくのは苦痛である。英文法書は辞書と考えて、必要なときに引くという感じがいいと思う。私は『英文法小辞典』(北星道書店)と『書くための英文法』(北星道書店)の2冊を座右において活用している。
語彙対策
英検1級対策: 英検1級はとにかく語彙が難しい。単語のテストじゃないかと思うほどである。私は『英検合格のための1級 必須単熟語2300』(日本英語教育協会)を使って語彙力強化中である。カセットテープも購入し、耳から覚える方法もとっている。また、この本とは別に『英検1級 語い・イディオム問題ターゲット』(旺文社)も使用している。解説が詳しくて重宝している。
また2003年には日本英語教育協会の通信教育『英検1級対策講座』を受講。7回の課題提出は大変であったが、すべて期限内に提出し、無事修了することができた。
語源から覚える方法: 英検1級レベルの単語は難しすぎて覚えてもすぐ忘れてしまうので、語源から覚えることにした。ひとつの語源を覚えればそこから派生して4、5個の単語はすぐに頭に入る。『奇跡の英会話』の著者・長崎玄弥氏もこの方法を勧めておられた。私は昨年発行された『英単語スーパー“語源”記憶術』小池直己著(宝島社新書)を用いて語源の基礎を暗記中。「急がば回れ」である。
英辞郎: 世界最大級の英和・和英辞書。アルクのホームページに設けてあり無料で使うことができる。通訳者、翻訳者が編集したもので、収録語彙はなんと110万語を超えている。さらに今も毎月1万語のペースで増え続けているというからすごい。辞書で見つからなかった表現はユーザー登録フォームで申請することもできる。「これは英語で何と言うのだろう?」と思ったときにこの英辞郎で検索するとぴったりする表現が見つかる。
今年3月にはCD-ROM付きの本がアルクより発売された。これを使えばハードディスクに英辞郎をダウンロードして使用することもできる。CD-ROM版は単語レベル検索や語源などのラベル検索も使えてさらに便利。しかもこれだけのボリュームでたったの1,800円と驚くべき安さである。英語学習者なら絶対知っておくべき辞書である。
英辞郎は携帯電話からも利用できる。「i-mode」または「EZ-Web」から「http://www.alc.co.jp/m/」のアドレスにアクセスするとアルクのページにつながる。そこから英辞郎を利用することができる。大変重宝する。
バビロン: 瞬間英和翻訳ソフト。英文サイトでニュースを読んでいて分からない単語に出くわした場合、いちいち辞書を引いたり、別の辞書ソフトを立ち上げたりしていたは大変である。しかしこのバビロンというソフトを使えば、分からない単語にマウスをあてて右クリックするだけで、瞬時に単語の意味を表示してくれる。実に便利なソフトである。ホームページからダウンロードすることができる。以前は無料でダウンロードできたが、現在は有料みたいである。トライアル版は無料でダウンロードできるのでまずはそれから試してみるとよいだろう。瞬時翻訳ソフトは他に「ロボワード」がある。英辞郎と姉妹版の「学辞郎」のCD-ROMからインストールできる。
英英辞典: 私はLongmanの『Dictinary of Contemporary English』を使用している。類語の微妙なニュアンスの違いなどは英和辞典より英英辞典の方が分かる場合が多い。
電子辞書: いつも携帯用の電子辞書EX-word(Casio)をかばんに入れている。軽くて検索速度も速いのでとても重宝している。英和、和英辞書はもとより、英語類語辞典までついているので気に入っている。約2万円と高価だがそれに見合うだけの価値は十分にある。Ex-wordの場合、英和が9万項目、和英が8万項目収録されている。通常なら十分な語彙数であるが、通訳で使いたい場合などはこれでももの足りなくなってくる。そこで私は、携帯用辞書として通常はEx-wordを使用し、これで見つからない語彙は上述の英辞郎(携帯電話版)を使用するという具合に使い分けている。常に携帯版英辞郎を使うと利用料金が気になってしまうのだ。目的に応じて使い分けるのがコツである。
発音対策
腹式呼吸について: 「英語の発音は腹式呼吸で行う」…このことは中津燎子さんの著書『なんで英語やるの』(文春文庫)に書かれて以来、一般的に知られるようになった。発音、アクセントが完璧でも日本人の英語というのは何かネイティブとは違うものである。それはこの発声の仕方の違いに他ならない。
30音でマスターする英語の発音: 鵜田豊氏の著書『UDA式30音でマスターする英会話』(SSコミュニケーションズ)に載っていた方法でただ今発音練習中。日本人が苦手な30の英語の音を徹底的に練習しようという趣旨で書かれた本である。「開く音」「狭い音」「共鳴音」「変化する音」など独特の言葉を作り出して解説している。本だけではわかりにくいので、ビデオも併用した方がいい。詳しくはホームページへ。
録音法: 自分でうまく発音しているつもりでも、それを録音して聞いてみると日本人発音でがっかりしたということがよくある。自分の耳から直接聞こえる自分の声と、録音して聞く声は全く違うものである。そこで私は自分の英語をカセットテープに吹き込んでそれを聞いてみて確認するという方法をとっている。やってみると自分の発音がいかに日本語式であるかに驚く。抑揚はないし、子音はぜんぜん弱いし、RとLどころかBとVもうまく発音しわけてないし、がっかりである。今後継続して発音問題には取り組むつもりである。
英語学習への動機づけを高めるもの
著名人の著書
これまでにさまざまな英語の達人の本を読んだ。(「おすすめ書籍」のページ参照。) 共通して書かれていることは、楽して英語が身に付くことは決してあり得ないということである。みんな地道にコツコツと英語を身につけていらっしゃる。留学経験の有無もいっさい関係ないようだ。
著名人の講演会
今までに長崎玄弥氏、松本茂氏、東後勝明氏の講演会に参加したことがある。とても刺激になるので、機会があればどんどん参加したいと思っている。ただそこで聞いたことを実行しないことには意味がないことは言うまでもない。