夏意     蘇舜欽

別院深深夏箪清  
石榴開遍透簾明  
樹陰満地日当午  
夢覚流鶯時一声  

「書き下し文」
別院は深深として夏箪(かたん)清く、
石榴(せきりゅう)開くこと遍(あまね)く簾を透して明らかなり
樹陰は地に満ちて日は午(みなみ)に当たる、
夢覚むれば流鶯時に一声

「語釈」
夏箪:夏用の竹の皮や葦などで編んだ茣蓙
石榴:ざくろ


「通解」
離れ座敷の奥行きは大変に深く、敷かれた寝茣蓙はさらりとして涼しい。
ザクロの花が一面に開いているのが簾越しに見える。
木陰は庭いっぱいに広がり、おりしも太陽は真南にかかっている。
昼寝の夢から覚めた時、うぐいすが飛んで一声あげた。

「作者」
蘇舜欽(1008〜1048)・・北宋時代の人。字は子美、開封(河南省)の人。進士及第後、県令、大理評事等となる。梅堯臣と並び称せられ「蘇梅」といわれる。

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