夏日山中・・・・ 李白

嬾揺白羽扇
裸袒青林中
脱巾掛石壁
露頂灑松風

「書き下し文」
白羽扇(はくうせん)を揺るがすに嬾(ものう)し
裸袒(らたん)す青林(せいりん)の中(うち)
巾(きん)を脱して石壁に掛け
頂(いただき)を露(あらわ)して松風に灑(そそ)がしむ

「語釈」
白羽扇 ・・・白い鳥の羽で作ったうちわ

「通解」
軽い白羽扇を動かすのもものうい暑さだ。裸になっても構うことのない青い林の中だ。頭巾もとって岩壁にひっかける。こうして頭のてっぺんまであらわにして、松風にさらして洗うとしよう。

「作者」
李白(701〜762)、盛唐の詩人、字は太白、詩仙といわれる。
中央アジアのキルギスタンに生まれたといわれる。若い頃から各地を放浪、42才の時長安に出た。玄宗皇帝に拝謁し任官したが、楊貴妃を侮辱したなどの讒言で追放された。安禄山の変で粛宗の弟永王の軍に加わったが、やがて反逆者に味方した対比されることが多い。酒が大好きで、一説に酒に酔って川に映る月影を捕まえようとして落ちて死んだという伝説がある。

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