感事 于濆(うふん)
花開蝶満枝
花謝蝶還稀
惟有旧巣燕
主人貧亦帰
「書き下し文」
事(こと)に感(かん)ず
花開けば蝶枝(えだ)に満ち
花謝(しゃ)すれば蝶また稀(まれ)なり
ただ旧巣(きゅうそう)の燕(つばめ)あり
主人貧(まず)しきも亦(また)帰る
「語釈」
満枝:花を慕って枝に集ってくるのをいう。
謝:落ちる。あいさつを述べて去ることをあらわす。
旧巣:去年の巣。つばめは毎年春になると同じ巣に帰ってくる。
「通解」
花が咲いているときには、蝶が枝に集まるが、花が散ると蝶はやってこなくなってしまう。ただ燕だけは去年の旧巣を忘れずに、例え主人が貧乏であっても今年も帰ってきてくれるのは何より嬉しい。
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