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すげ 奥山の 岩本菅(いはもとすげ)を 根深(ねふか)めて 結びし心忘れかねつも (巻3−397笠郎女) 奥山の岩の根元に生えているすげが根深いように深く契り合った心は忘れられない。 |
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やぶかんぞう 萱草(わすれぐさ) わが紐に付く香具山の 故(ふ)りにし里を忘れむがため (巻3−334 大伴旅人) 忘れ草を自分の紐につける。 香具山のあたりの故郷を忘れるために。 *萱草(かんぞう)は憂いを忘れる草とされていた。 |
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まこも 草枕 旅にし居れば刈薦(かりこも)の 乱れて妹に恋ひぬ日は無し (巻12−3176 羇旅発思) 旅に出ているので心乱れて彼女のことを恋しく思わない日はない。 *刈薦・・・「乱れ」にかかる枕詞 |
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しょうぶ 霍公鳥(ほととぎす) いとふ時なし菖蒲草(あやめぐさ) 鬘(かづら)にせむ日 此(こ)ゆ鳴き渡れ (巻18−4035 田辺福麿) ホトトギスよ、お前をいやだと思うことはないが、菖蒲をかずらにする日にここを鳴いて渡ってくれ。 |
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もみじ 黄葉(もみぢば)を 散らす時雨に濡れて来て 君が黄葉(もみぢ)をかざしつるかも (巻8−1583 久米女王) もみじを散らす時雨に濡れて来て、あなたの家のもみじをかざしにさしたのです。 |
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かきつばた 杜若(かきつばた) 衣(きぬ)に摺りつけ大夫(ますらを)の きそひ狩する月は来にけり (巻17−3921 大伴家持) カキツバタのきれいな色を着物にすりつけ、大夫たちが狩の衣を身に着けて薬狩りする月がやってきた。 唐衣(からごろも) きつゝなれにしつましあれば はるばるきぬる旅をしぞ思ふ (古今集410 在原業平) 伊勢物語九段 五・七・五・七・七、それぞれの最初のかなを読むと「かきつはた」となる。 |