仏ディアパゾン誌で《五つ星》を獲得!
"La Voce nel Violino"
仏、ディアパゾン誌/2008年1月/評価:5つ星
フィリップ・ラミン
この“イマジナリウム”というアンサンブルのメンバーは全く持って注目と、そして驚嘆に値する。
この、ハープ、ピッコロ・ヴァイオリン、スコルダトゥーラを用いたヴィオラそしてオルガン、という編成は、通常の通奏低音とソロというシンプルな編成よりも、より豊かに響く。本CDに収録されている演目は、イタリア初期バロックの著名な楽曲を網羅しているが、エンリコ・オノフリの弓さばきには、このジャンルにありがちな、単調な演奏は全く認められない。彼は、いわゆる「メソッド」とされているアーティキュレーションの規則によってつい、一義的になりがちな演奏習慣を一掃し、彼の演奏するソナタに無限の色彩を描いてゆく。オノフリの想像力溢れる演奏は、大げさな対比や、マンネリなルバートなどを全く必要としない。また、音楽的な「効果」を使いすぎる様な事にも陥らずに、しかしながら夥しい数の表現方法で彼は我々に語りかける。
ロニョーニに於ける第2ヴァイオリンは、美的効果を素晴らしく導き出す。また、フォンタナのソナタの可愛らしい導入部は一聴で我々を魅了し、それは、楽曲の重々しさから解放する。オノフリの演奏による、これほど多彩で素敵な《flattement=装飾的なヴィブラートの一種》は、未だかつて、殆ど聴いた事が無い。マドリガルは我々をわくわくさせ、本来の、二人のテノールに代わり、2丁のヴァイオリンによって演奏される。モンテヴェルディの《Mentre vaga》は、声楽と器楽の間の修辞法についての本当の関係を切り開き、今まで我々が聴いた事の無い色彩を提供する。
大成功である。
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