■耳鼻咽喉科で扱う救急には、まず鼻出血があげられます。しかし、大騒ぎする鼻出血は中年〜老人に多く小児では稀です。そして、殆どは診療所を訪れた時には止血しています。小児の鼻出血は、まず翌日で心配有りません。
■小児で多いのは急性中耳炎による耳の痛みです。夜間、突然耳が痛くて泣き出す。家族の方は心配して、救急外来を訪れますが、耳鼻科の先生に巡り会うことはまずありません。そして、鎮痛剤を処方される事が多いようです。それならば自宅に小児用の鎮痛剤を常備されておいては如何でしょうか。ともかく、その晩は痛みを取って寝かせてあげて下さい。翌日でも十分ですから。 中耳炎の前には必ず鼻風邪の症状がありますが、子供は鼻汁をすすってしまうことが多く、気が付かないことがあります。鼻風邪の時にちゃんと耳鼻科で治療いたしましょう。
■次に心配なのは異物です。小児がのどに魚の骨を刺すこともたまにはありますが、多いのは鼻と耳の異物です。耳の異物は一晩様子を見ても心配ないことが多いですが、耳が痛くてうるさい時は虫が入っているかもしれませんので受診して下さい。鼻の異物は間違って気管に吸い込むと今度は気管支異物となりますので緊急に処置することが必要となります。 気管支異物で多いのは、ピーナッツ。暮れになるとお年寄りが「餅」をのどに詰まらせて亡くなることがありますが、これは餅が気管の入り口の喉頭を塞ぐためです。 食道異物で多いのはお年寄りでは、義歯、子供では硬貨が多くみられます
■近年、小児の夜間救急診療が話題に上りますが、受診する症例は単なる風邪で、しかも数日前から・・という場合が多いです。夜間救急診療の役割は、時間外ではなく、夜間に発症した救急処置を必要とする患者さんのためのものです。風邪の患者さんのために、救急処置が必要な患者さんの時間が割かれては、お互いが困ります。昼間は親の都合で受診出来ず、時間外診療と救急外来を混同していませんか? 全ての病気は早めに時間内に診察を受けましょう。
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