アンダルシアンホース、スペイン産純血種馬について


ミリアム・フレンク/Miriam Frenk
数百年間にわたり、スペイン産純血種馬は、世界中の数多く国々に輸出されてきた。ヨーロッパの王族たち には、戦時においても王宮内の娯楽においても、高等な馬術における運動能力の高さがよく知られていた。 多くの王侯貴族や軍人たちは、スペイン産の馬で古典馬術の訓練を行ったのである。他の多くのヨーロッパ 諸国の馬産は、スペイン産馬によって改良されたのである。


スペインの征服者達は、スペイン産馬を伴って旅に出た。そしてその馬たちは、アメリカ産馬の祖先となっ た。現在では、素直さと気品と動きの機敏さを兼ね備えた美しく器用で優雅な馬てして、世界中で見直され ている。

スペイン産馬の歩様は、経験の少ないライダーでもスムーズかつ高い安定感である。世界でも数少ない純粋 な温血種のひとつである、これらの歴史的な馬たちは、今日では乗用馬、古典馬場馬術馬、競技馬として使 われている。

アンダルシア馬(P.R.E.)は、表現力のある頭、低い尾の位置、適度な高さで小柄な体といった特徴を持って いる。彼らの膝の高い運動能力は、現代の機能的な血統によって改良され続けた成果であり、彼らの子孫た ちの実力は馬場馬術のグランプリ級・オリンピックに通用するレベルである。

6歳までに完全に発育していない、種馬としての素質をみせたアンダルシアンの馬たちは、去勢されること なく、すべての馬術的な運動の訓練を受ける。

エニーオ号とフェルデナンド・サラソラ選手


アンダルシア馬を乗用又は繁殖用に購入する場合、どういうタイプの馬を求めるのかが大変重要である。 すなわち「バロック/古典」的な馬なのか、現代的「機能的」な馬なのか。これらは馬の目的や新しいオー ナーがその馬をどんな馬にしたいのかによる。もし郊外で乗用に用いるための、美しくて乗りやすくかつ良 く動く、昔のスペインの画家が絵に描いたような馬を望むなら、古典血統の馬を選ぶべきである。もしオリ ンピック馬場馬術競技のエベントのような、高いレベルで成功する馬を求めるならば、現代的な血統である。 個人の楽しみと、商業的な事業の2つの面を持つアンダルシアン馬の生産は、優れた経験と血統の専門家に よって選ばれた純血の種馬・繁殖牝馬を使って行われる。


スペイン産馬の動きの優美さ、穏やかな気性、肉体的・精神的な強さと驚異的な従順さは、国際レベルでの 馬車競技でよく知られている。

スペイン産馬の毛色を考察すると、伝統的な毛色は芦毛(生まれた時は黒い毛色)、最近では鹿毛や黒鹿毛 ・青毛の馬が非常に多いので、それゆえに高価である。栗毛の馬は、公式のスタッドブック(血統録)には 載せられない。スペイン産馬は、流れるようなたてがみと尻尾が有名だが、繁殖牝馬は衛生上の理由から短 く刈っていることをお知らせしておかねばなるまい。

多くの国のアンダルシア馬協会は、スペイン軍馬生産協会(Jefatura de Crma Caballar)の会員として 登録されており、相互にスペイン産馬の血統登録や個体識別のためのマイクロチップの埋め込み、後継種牡 馬や繁殖牝馬の選択を行っている。

すべての純血スペイン産馬(P.R.E.)は、スペイン軍馬生産協会による登録と血統証明を持っている。3歳 になると、牝馬も牡馬も公式な判定委員会(Comisisn de Valoracisn)による検査を受け、生産への適正 を宣告されることができる。

エベント号とイグナチオ・ランブラ選手


最後にイベリア馬について語らなければなるまい。アンダルシア馬の端正な顔立ちを持つこの馬は、雑種と され生産向きとしては認められず、血統はアラブ馬やサラブレッドに混ざっていった。イベリア馬はたいへ んに乗用馬向きで、パロミノ、ピントなどの青斑毛、斑毛といったウエスタン乗馬に適した馬たちを生み出 したのである。


この記事と写真は、スペイン在住のミリアム・フレンクさんから翻訳と転載の許可を頂きました。
ミリアム・フレンクさんは、ヨーロッパ各国の乗用馬を扱う会社を経営しています。
CENTRO DE COORDINACION ECUESTRE S.L. 馬場馬術向きスペイン産アルダルシアンホースを扱う馬商社

スペイン基礎情報
人口3927万人
面積50.6万平方キロ
首都マドリード
人種スペイン人
言語スペイン語


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