疝痛(せんつう)とは、馬の腹部の痛みを総称する用語です。人間の腹痛と同じと考えればよいでしょう。具体的には、 単純な食べ過ぎ/飼料の与えすぎ、不衛生な飼料や急激な飼料の変化などによる消化不良や腸閉塞、腸捻転など消化器系 の疾患をいいます。馬の腸捻転は生命に関わりますので、早期発見・治療が大変重要です。
疝痛の馬は、下記のような症状が出ます
・神経質で不安な表情を見せる
・食欲が落ちる
・呼吸が荒くなる
・自分の脇腹を見るしぐさや腹を蹴ったり、ゴロ寝する
・寝たり起きたり、前かきするなど落ちつきがなくなる
疝痛らしい症状を見つけたら・・・
クラブスタッフに報告します。上記のように「疝痛」といっても対処は症状や原因によってことなるので、早急に獣医の診断を受ける必要があるのです。
馬も人間と同じようにカゼをひきます。諸症状もほぼ同じです。カゼをひかせないためには、馬体を洗ったらすぐに水気をふき取り、乾かすことです。
●単純な発熱
体温が正常よりも上がります。原因は細菌感染、痛みによる神経反応があります。症状は、ボーっとしていて元気がないほか、呼吸が荒くなり、食欲がなくなります。すぐに獣医の診断、適切な処置を受けます。
●鼻カゼ
症状は人間と同じで、鼻孔(鼻の穴)から黄白色の鼻汁が出ます。風雨にさらされたり、細菌によるものが多いようです。換気の悪い厩舎内や長時間の馬運車による輸送、また放牧からの帰厩等の環境変化が原因となることもあります。発熱があれば獣医に連絡します。発熱がなければ・・・
・他の馬と隔離する
・厩舎内の換気をよくする
・馬衣を着せ、4つの脚に肢巻きをする。
・「ふすまかゆ」を与える
・一日1回鼻孔を脱脂綿で清払する(脱脂綿は使用後焼却)
●せき
一般的な咽頭炎・喉頭炎のほか、ウイルスによるもの、過敏症によるものがあります。せきをする馬を運動させてはいけません。
一般的には鼻カゼと同じ原因です。ウイルスの場合は獣医による診断・ワクチン接種が行われます。過敏症は根ワラ等によるものなので、オガクズに変えたり干草ではなく生草を与えます。過敏症も長引くようなら獣医の診察を受けます。
●馬インフルエンザ
「蹄なくして馬なし」は有名な言葉ですが、それだけ蹄は重要です。蹄の病気は跛行/はこう(歩様の乱れ)となって現れます。ひどいものは立っていられなくなり死んでしまいます。裏掘り、蹄掃除は重要な意味を持つ訳です。
●裂蹄/れってい
●蹄叉腐爛/ていさふらん
●蹄葉炎/ていようえん
●踏創/とうそう
●釘傷/ちょうしょう
●嵌石/かんせき
参考資料:「乗馬教本」 社団法人 日本馬術連盟
非常に高熱の発熱を伴う伝染力・感染力の強いウイルスが原因です。かつて競馬界でも大流行して、競馬開催が長期間できないことがありました。
蹄の病気
蹄の表面(蹄壁)が割けるものです。強い衝撃を受けたり、馬の体質で蹄が脆いことが原因です。
蹄の裏のV字形になった部分(蹄叉/ていさ)が割れる、腐る、化膿するなどの症状で異臭を伴います。原因は不潔な馬房や長期間蹄の裏掘り(蹄掃除)をしないなど、手入れを怠ったことによるケースが多いようです。
治療するには、薬用石けんで蹄全体をよく洗い、乾いたら薬を塗った後蹄に脱脂綿や布を詰めます。これを2−3日おきに完治するまで続けます。
蹄内部の炎症で、蹄骨と蹄の結合が悪くなり、蹄骨が蹄の裏に突き出てしまうこともあります。両前肢に発生することが多いようです。原因は過食による体重増加や脚部の故障でどちらかの脚に体重がかかりすぎることによるもののほか、過度の運動や堅い場所での駆歩などによる脚部への負担増です。
早期に発見できれば直りますが、発見が遅れると予後は絶望的です。騎乗後には蹄に熱を持っていないかをチェックして、もし異状があればスタッフに知らせましょう。通常は人間が触って特に熱を感じない程度ですから、触って熱を感じるようなら疑ったほうがよいでしょう。(馬によって体温の差はあり、また若い馬は体温が高いので一概には言えませんが)
クギやガラス片などが刺さったことによる蹄の裏の痛みです。馬を引く人が前方の路面に注意を払うことが予防対策と言えるでしょう。
蹄鉄を打つ時に、蹄冠に近い部分に釘を打ったことによる痛みです。蹄自体には感覚はありませんが、知覚のある部分が圧迫されると痛みを感じるようです。これは獣医・装蹄師でないと見分けられないそうです。
その名の通り、蹄の裏に石がはまってしまうものです。馬はバランスを崩してしまい、転倒してケガをすることがあります。雪が積もった時や、ドロドロの馬場を歩いた際にも同じような状態になることがあるので注意します。
Let's Enjoy Riding 全国乗馬倶楽部連合会

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