オランダ旅行記 〜大堤防〜
2004/05/07(金)
インターライナー

「世界は神が作ったが、オランダはオランダ人が作った」という格言があります。
オランダ人は年月をかけ、長い長い堤防で湾をつなげて締め切ってしまいました。

そんなすごい光景がこの目で見られるなら、ぜひとも訪れてみたいと思っていたのです。
そしてそこへ向かう中距離バスは、ちょうどアルクマールのバスターミナルから出ているとのこと。チーズ市は午前中で終わりだし、これはもう、この日に行くしかないでしょう!

バスの路線を調べると、インターライナーという中距離バスが運行されているようでした。
そのバスは30kmの大堤防を渡りきって、2時間かけてレーワールデンまで行くとのこと。しかしそんなに乗ってしまうとさすがに戻るのが大変かなぁと思い、大堤防の途中にあるという記念碑を目的地にすることにしました。
そこまでだいたい1時間。降りて帰りのバスまで1時間。帰りが1時間。往復で3時間ほどのバス旅行になります。

アルクマール駅まで戻ると、その横にあるバス待合所でチケットを買います。
「Afsluitdijk(大堤防) monument(記念碑)」、「retour(往復)」と書いた紙を見てもらい、無事にチケットを入手しました。13.70ユーロです。

バス券

大堤防


「石を積む人」
バスに揺られていると、45分ぐらいで大堤防が見えてきます。
走る道路の左右は、見事に広がる海!景色に圧倒されながら、やがて到着した「Afsluitdijk monument」で降ります。

そのバス停で降りたのは私と、バックパッカーぽい男の人がひとりだけ。しかも降りた場所には人っ子ひとりいません。

それもそのはず、現場はかなりの暴風雨だったのです。
雨はそう強くはないのですが、ものすごい海風。歩道橋の上ではよろけて立っていられないほどの横なぐりの強風です。

わずかに車で訪れる観光客も、あまりの天候の悪さに決して車外に降りることなく、止まりもせずに走り去ってしまいます。
こんな日に大堤防に来るなんて、無謀だったのでしょうか。いやいや、これこそが旅先で味わう自然の醍醐味。オランダの先人たちも、この激しい風雨と戦いながらこの堤防を作り上げていったに違いありません。

濡れた髪の毛はぺったりと顔にまとわりつくし、傘は風にあおられてしまい、とてもさしていられません。
これ以上風が強くなったら、身体ごと海にふっとばされてしまうかも。思わず、「日本人旅行者、オランダ大堤防で海の藻屑と消える」みたいな見出しが頭をよぎります。

いやでも、バスがちゃんと降ろしてくれたってことは、きっと大丈夫ってことだよなぁ〜。そんなことを一応、頭のなかで確認。風にびゅうびゅう吹かれながらも、頑張って少し周りを歩き、設置されている看板を見たり、「石を積む人」の銅像を写真におさめたりしました。

ここにある建物らしいものは、わずかに小さな展望台のみ。おみやげものの売店が併設されています。
展望台はだいたい3階建てぐらいの高さの塔で、らせん階段で上がることができました。そこから外を見まわすと、道路の両側で水面の高さが違っているのをはっきりと見てとることができます。

海をせき止めちゃったなんて、全くすごいスケールです、オランダ人。

感動しつつも、雨風を避けて塔の中に退避。帰りのバスが来るまでの時間、階段途中の窓から海を眺めて過ごしました。

展望台からの眺め

アルベルト・ハイン

大堤防の荒々しい環境ですっかり身体が冷えてしまいました。
定刻の少し前に再び塔を出て、吹きっさらしのバス停でざんざん雨風に煽られながら待っていると、やがて帰りのバスが来てくれました。向こうの方から走ってくるその姿を見つけて、少しほっとします。暖かい車内でようやくひと息。

バスと電車を乗り継ぎ、夕方にはまたアムスに戻ってきました。ホテルへ戻る途中、すっかり御用達となった近くのスーパー、アルベルト・ハインでお買い物をします。


レシート
ちなみにある日のレシートです。1ユーロ(EUR)はこの時、135円ぐらい。

○ STROOPWAFLES (ストループワッフル) EUR 1.09
○ AQUARIUS (アクエリアス) EUR 1.13
○ JONAGOLD (りんご・ジョナゴールド) EUR 0.28
○ G&G SLAMIX (サラダ生野菜) EUR 1.61
○ ROSBIEF (ローストビーフ) EUR 1.68
○ ROOMBROODJES (テーブルロール) EUR 1.89 /TOTAAL(計) 7.68

アクエリアスは日本でも売ってるコカコーラ社製品。コーラやファンタも、よく見慣れたようなデザインのものが売っています。飲み物は500mlのペットボトルを買い、リュックに入れて日中持ち歩いてました。

でももしかしたら、原料や作り方は日本のものとちょっと違うのかもしれません。
特にファンタレモンが思いのほか美味しくて、口にした途端びっくりしました。日本のものよりも果物っぽさが強くて、ネーブルオレンジみたいな風味。
さすがにオランダのファンタは日本に輸入してないと思うので、現地でしかお目にかかれないと思いますが、すごーく持って帰りたかったです。


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