りぼん2003年10月号の感想

作品の感想 満月をさがして 種村有菜
永田町ストロベリィ 酒井まゆ
愛してるぜベイベ★★ 槙ようこ
おじぞークエスト ユーキあきら
ウルトラマニアック 吉住渉
みなみのジュエル 瀬戸優菜
MAXラブリー! 倉橋えりか
13日は金曜日? 榎本ちづる
ラブわん! 亜月亮
+−ジャンキー(最終回) 朝比奈ゆうや
友達からよろしくです!(読みきり) 原田妙子
作品以外の感想 次号予告
オリジナル予告
その他 今回のなんでもベスト10
 ※注目した事柄についてひとことずつ。





満月をさがして 種村有菜

わかってくれる人だけわかってくれればそれでいい。それを「逃げ」だというフルムーンの姿勢は、決して若さじゃなくて。ただの傲慢であり、甘えじゃないかと。
怒鳴りつける大重さんの想いがぴしっと効いてるだけに、なんだか釈然としないものが残りました。それで引っ張る狙いだとしたら、見事に落とし穴にハマりまくってるわけなんですが。ずいぶん後味の悪いヤなハマり方だ(笑)。

ワカマツマドカさんはあまりの可愛らしい面立ちに小学生かと思いました。えらく童顔な。いずみくんしかり若王子先生しかり、登場から時間を経るとどんどん若くなるの法則。

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永田町ストロベリィ 酒井まゆ

あいかわらずフィクションにも程があるというか(笑)ツッコミ処満載なんだけど、最近はすっかり慣れてしまったというか。これはこれで読んでしまってるというのが正直なところ。

社会とか組織とかいうめちゃめちゃ大きなくくりの話を、ごくごく同年代の視点の狭い子供達だけで展開してるというか。しいていうならマスコミのダメダメさ加減も首相のボンクラぶりも、当人達が大人の皮をかぶった子供レベルの精神&知能の持ち主なのだ、と解釈すればわりと合点がいく話なんであります。

それはさておき、今回は妃芽のきっぱりした態度がちょっとすっきりしたかもしれません。
相変わらず性格ねじ曲がってるぜ妃芽、とか、その程度で引き下がるのかよ水貴、とか、お前に訂正記事出させるほどの力あんのか、とか思っちゃったらキリがないわけですが。
雰囲気というか、その人から発せられるエネルギーみたいなものに魅かれましたかね。けっこう気持ちよかったです。

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愛してるぜベイベ★★ 槙ようこ

新たな事件は、さわやか野球小僧の横恋慕っすかー!
一度去ったにも関わらず、思い余って戻ってくるところとか。絶妙にリアルな青春模様が炸裂してます。あまりのストレートな真っ直ぐさにクラクラしつつ、「心、こっちにしとけ!!」とついつい血迷った発言をしてしまいそうになりますが。かなり余計なお世話。

雨降って地固まる、みたいなほのぼのエピソードだったらいいんですけど。野球小僧が下手に清々しい奴なだけに、当て馬みたいな可哀想な仕打ちはちょっと歓迎せざるかなぁ、と。
ともあれせっかく良さげなキャラが出てきただけに、ここはぜひとも単純に恋愛に特化した物語が読みたいです。

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おじぞークエスト ユーキあきら

無茶な増築とか、思いっきりキラキラ回想される三郎とか。終始タイミング良くギャグが散りばめられた賑やかな雰囲気。だからといってまるっきり軽さだけでもなく。姫乃の可愛い女心とか、一郎のぶっきらぼうなところとか、キャラが上手くはまってるあたりで、読み応えみたいな部分もしっかりフォローされてる気がします。

そして帯をくるくるほどかれる姫乃とか食虫植物に宙吊りにされる姫乃とか、あんなやらこんなやらのマニア心そそるシーンもさりげなく健在。

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ウルトラマニアック 吉住渉

アイスドールのとんちんかん発言は、辻合と仁菜に波風立てるためだけじゃなかったわけだね・・・。
由多ときちんとカップリングする根拠を引き出すためだったわけで。同情じゃなく好きだよ、という説得に持っていくための計算の上での布石。
そっちまでは正直、勘が及びませんでした。いつもの緻密さに比べるとめずらしくちょっと唐突だったな、という感じは否めませんが。しかしこうなると、全てのエピソードがカップル成立のために集約されているような。魔法は一体何処へ。(笑)

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みなみのジュエル 瀬戸優菜

読み返すと結構、ダイナミックで派手なエピソードが積み重ねられてるんですよね。なのにこのあまりの印象に残らなさは・・・なにゆえ。
展開が早すぎる、と言うのもちょっと違うかもしれないけど。そのエピソードを味わうより早く、次々と違う場面に変わってしまう感じ。ひとつひとつが起伏なく、同じ調子で流れていってるような感じがしてるのかもしれません。絵的にはそこそこ印象に残ってる場面があるんだけど、主人公なり周囲の気持ちに入るにはもうちょっと丁寧に追っていってもらえたら嬉しいかなと。

ところでラストの告白シーン。「俺も・・・好きだよ」の後、それを聞いて走り去るひすい、さらに湊のセリフが「けどそれは幼なじみとして云々」とか続くのかと。そこまで一気に想像してしまいました。いや、その通りだったらあまりにお約束すぎて笑いますがっ。

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MAXラブリー! 倉橋えりか

伊勢谷さんがピンチの時にラブモード突入してる場合じゃないだろ、あんたら(笑)。

羽鳥さんの立ち位置もよくわからんし。裏表使い分けられるほど人格が出来上がってるとも思えないから。なんか一貫してない感じがするんだな。むー。

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13日は金曜日? 榎本ちづる

ススムのほんわかエピソードは嵐の前の静けさのようでいて。小休止な雰囲気の中、可愛らしかったです。
今までのパターンを崩すラストの引き具合から言って。次回最終回っぽいなー、とか思ったのは私だけ?

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ラブわん! 亜月亮

先生グッジョブ。真面目にやってるだけに、より可笑しい・・・。

新之介さんにカキ氷喰わせてる先輩の性根の悪さとか、アロハにネクタイの先生とか、無駄に大ゴマでやっぱり画面をかっさらっていく犬男爵とか。細かい部分まで味わえるのがお得感たっぷりで相変わらず嬉しい。
贅沢を言えば今回みたいな犬メインな話より、前回みたいな人間中心の話の方がハマれるんですが。それでも面白いツボがたくさんあって、充分楽しかったです。

スタンプを増やすという明確な目標があらためて提示されたことで、当面の方向性が定まった感じ。
しばらくはゲスト犬が登場しては、そのお助けエピソードでスタンプが積み重なっていくという感じでしょうか。

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+−ジャンキー 朝比奈ゆうや

結婚が白紙に戻る展開から、プラマイ兄弟が正面からぶつかるあたりのやりとりは、骨があってかなり面白かったです。
が、そこから十哉の語りになだれこむ終盤に至っては、これまでがゆっくりだった分、さすがにちょっと詰め込みすぎかなと。全4話という構成からいうと、「もうれんと一緒にいられない」あたりまでが先月分に組み込まれるべき分量だったかもな、ぐらいに感じたわけで。明かされる経緯もただ言葉を並べるだけではなく、尺をとって効果的に読ませてほしかった。一気に雪崩れて終わってしまったこと、ちょっと惜しい気はしてます。

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友達からよろしくです! 原田妙子

超ご都合!ありえねェ!!
とか思いながらも、女子の妄想大爆裂な所は大いに堪能させて頂きました。少なからず楽しんでる自分に思わず苦笑も混じりつつ。

結局は、主人公がタナボタな経験を利用して想い人とお近づきになるというだけの話。ご都合、という印象が出てくるのもそのあたりからでしょうか。本人の身に降りかかる出来事のほとんどが、決して意志を持って何かをした結果、というわけじゃない感じがしてしまって。それゆえ今いち共感できないというか、読んでても応援しようという気持ちがそれほど起こらなかったかもしれません。

まぁ、作品の主題を上手くりぼんに合わせてきたというか、意図的に単純化したあたりが功を奏したか。器用にりぼん風の外皮でくるんだというか。懸念してたほどの反発も、さほど持たずに読むことができました。

少女まんがとして普通に楽しく読んでしまった一方で、生粋のりぼん生まれりぼん育ちの作品とはやはり微妙に似て非なるものという感じもあって。何が違うって、根底を流れる感覚みたいなもの、としか言いようがないんですけど。今回の反響如何で外様が続々流入してくるような事態になるとしたら、やっぱりかなりダメージは大きいんだろうなと。

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次号予告

ミキマキ先生、『PARA★ダイス』にて新連載。
デビュー当初から、本誌に進出してくるとしたら20Pぐらいのショートになるのかな、と思っておりましたが。なかなかどうして、堂々の40Pです。ギャグの瞬発力もさることながら、全体を読ませる構成力も期待したいところ。

どうでも良いがこの報を受けて、シリーズの新作読みきり50ページをびっくり増刊で読むという夢を見てしまいました。・・・そんなに楽しみか自分。
ライの野望を阻止しようとする者の策略で英に伝説のモテ期が到来してしまい、2人の関係が微妙に変化してあらピンチ。みたいな話でした。結局はいつものオチになるわけですが。
背景がお城とか、やたら中世ヨーロッパでした。(でも力の抜けた描線がミキマキ風味。)

存在しないまんがを夢で読むなんざ、想像力の賜物というよりはすでに末期症状かと(笑)。自分にあきれつつも、やはりそれほどまでにインパクトのある出来事だというのも再認識。

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オリジナル予告

永田町ストロベリィの番外編予告。・・・主役は衣理ちゃん!だそうですが。
何故。つーか、誰。(笑)

たいして深い人物描写がされてない、つまり現状ではほとんど思い入れのありようがないキャラなだけに脱力してしまうわけで。今までの描かれ方からすると要するに、あくまで衣理の視線を媒介として展開される夏野の話、になる気はしますけど。大々的にそんなキャラを売り文句にされても・・・ねぇ。みたいな。

個人的には長谷瑠依先生、岩清水わさび先生の初カラーあたりに注目してます。

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今回のなんでもベスト10

1.鈴子(槙ようこ)
  姉ちゃんの名前、ようやく判明!!
2.カラーでアニ横(前川涼)
  
人間バージョン、ラブリー。しかし広告ページすらネタに巻き込むとは。
3.十哉くんあたしのこと好きでしょう?(朝比奈ゆうや)
  
2人を結びつけるもの、結局はこの気持ち。
4.友達から卒業ってカンジ おれとおまえ(倉橋えりか)
  
いちゃつきすぎで今さらって感じもしますが。
5.びっくり箱だったら?(酒井まゆ)
  
妃芽の性悪、いかんなく発揮。
6.以上太平洋沖から中継でした(瀬戸優菜)
  
泳ぎ好きにも程がある。
7.意外とフツーの男の子−(原田妙子)
  
それほどまでに男の上半身裸を描きたいか。
8.ナイスクリスチーヌ(ユーキあきら)
  
いろんな意味でナイスクリスチーヌ。
9.いざという時のためにジェットスキーの免許をとっておいてよかった。(亜月亮)
  いざという時ってどういう時ですか先生〜!
10.ミキマキ新連載(次号予告)
  堂々のシリーズ連載化。このところのギャグ強化の編集方針と関連があるのか?とも思ったり。

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