仕事に上下なし専業主婦だって!



「○○さんの奥さんは働いておられるから昼間は留守ですよ」「いいわね、私は働いてないの。能がないから専業主婦よ」
 主婦たちにとって「働く」ということは外に出て賃金を得ることであり、賃金のない家事は働く範疇(はんちゅう)はんちゅうに入らぬらしい。こんな考え方をする人が増えつつある。
 外に出て一つの組織に管理され、与えられた仕事に従うのと、主婦として一家を管理し、自らの責任において家庭経営・家庭教育など家事万般をこなすのと、仕事に上下はないはず。それよりも、どちらが自分をより生かし、より価値があるかを考えるべきだ。
 九十年は女性が社会人として大きく飛躍した年である。社会に出ていきいきと活躍している人も多いが、だからといって「能がないから専業主婦」という自己卑下は大まちがい。
 紀子様の父、川島辰彦教授が嫁ぐ娘にはなむけされた言葉。
「熟慮の末にたどりついた結論を尊重するように。加えて、その帰結は甘受するように」と。
 どんな時も、自分が選んだ道ならば、かくありたいものである。
(90年12月)

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