アート
キリスト教に関係するアートです。イコン、アクセサリー、建築が中心です。単なるアートではなく、真心のこもった作品には、心を打たれます。芸術家は、天国でもますます創作活動に鋭意邁進しており、クリスチャンならみな、天上でその作品を堪能することができます。そのすばらしさは、地上のいかなる美の表現も超絶しています。僭越ながら自作も。
イコン、彫刻、アクセサリ
ビザンツ時代のアイコンは、素朴。
アテネにあるビザンツ期のキリスト教関連のエキジビション。 場所は、シンタグマ広場からヒルトン・ホテルへ進む大通りの途中の右手。 3〜5世紀の初期キリスト教時代のレリーフや13世紀〜近代にかけてのアイコンは、充実しています。 ビザンツ教会に興味のある人は、必見です。
こじんまりとして閑静な庭では、中世の雰囲気を味わえる。 庭の片隅に野ざらしにされる古代の教会建築の一部。 大理石なので、酸性雨に溶けてしまっています。 こんなものでも軽く1億円はします。
アーサー王伝説は、本当?
世界の考古学的発見の半分くらいがありそう。 核攻撃にも耐えうるであろう地下の倉庫には、クフ王のミイラや財宝もあるかもしれません。 エキジビションは、氷山の一角でしょう。 入館料がタダなのはいいが、レストランやカフェが高くてまずいのには閉口します。 しっかり腹ごしらえをしてペットボトルを忘れずに。 ガイドブックを買ったら、ライブラリで見るといいです。
イギリスといえば、アーサー王のレジェンドですが、考古学的な物証は、ありません。 イギリス人は、まずケルト人の文化があり、そこに侵略者として、ローマ人、ゲルマン(アングロ・サクソン)人がやって来て混血したということになります。 四世紀にローマ帝国がキリスト教化すると、キリスト教は、イギリスでもケルト的な信仰(ドルイド教)を駆逐していきます。 アーサー王は、五世紀の末から六世紀の初めごろの人物で、ローマ人と混血したブリトン人ではなかったかというのが、大方のところです。
レジェンドが語り継がれるための不可欠のエッセンスとして、愛、信仰、戦闘、背信、悲劇的結末、和解というのがあります。 アーサー王は、熱心なクリスチャンとして、野蛮な侵略者に抵抗し、勝利しますが、不義を犯してしまったことから、信頼を寄せていた部下と最愛の妻そして息子にまで裏切られて復讐に燃えますが、最後は己の罪を悔い、キリストに赦しを乞いつつ、静かに世を去る、という点で、まさに、典型的なレジェンドです。 六世紀以降、アングロ・サクソン人が覇権を握り、キリスト教に帰依したために、アーサー王の遺物は、消されてしまったのでしょう。
ちなみに、イギリスは、アングリカンを国教とするれっきとしたキリスト教国です。 政教分離は、信仰の自由を保障するのに、必要不可欠な制度ではありません。 七王国(ヘプターキー)時代の馬具には、ケルト特有の文様とキリスト教的なクロスの融合が見られます。
ミロのビーナスは、処女!?
ルーブルは、世界のアートの3割くらいは保有していそう。ダヴィンチのマスターピースに目を奪われがちだが、「モナリザ」に並ぶくらいなら、ほかの作品を見て回ったほうが有意義ではないでしょうか。つまり、ほかにも見るべき作品は、たくさんあります。
ルーブルといえば、モナリザと並んで、ビーナスです。「ビーナス」と呼ばれていますが、むしろ、処女神系であるディアナ(アルテミス)かニンフだった可能性が高いです。ヘレニズム期以降は、ヴェヌス(アフロディテ)よりは、処女神が好まれました。 容貌は、スパルタのヘレネ系(理想化されたヘレネス美人)で、色気よりは、男を寄せつけない威厳と気品が強調されています。後姿は、見ない人が多いようですが、なかなかのバックシャンです。ベッピンは、前からでも、後ろからでも、ベッピンです。 「美に裏表なし」です。
ちなみに、この角度(右斜め下30度)からが、最も美しく見えるように、造られています。これは、像が目線よりやや高い位置に、通常は置かれていたと、考えられるからです。失われた両腕が、なにをしようとしていたのかが、気になります。ディアナ(アルテミス)系の処女神なら、矢を射ろうとする瞬間を表現していたと考えるのが、自然です。ディアナは、山野で狩猟にいそしんでいるとされていました。つまり、左手で弓を構え、右手で矢を支えているわけです。もっとも、その割には、身体がらせん状にねじれているのですが、ヘレニズム期の彫刻では、見た目の優美さを優先させるために、デフォルメが行われたと、考えることも、無理ではありません。
スリーサイズの黄金比
理想的なプロポーションを考えるとき、基準として黄金比を用いるのがルネサンス以来の伝統だ。 人体においては、ダヴィンチがそうだった。 もっとも、黄金比が万能という思想は、バロック期以降に多大に信奉されるようになったようだ。 ルネサンスの芸術家は、かならずしも黄金比ですべてを律しようとはしなかった。
しかし、近代になって宇宙においてエネルギーの保存法則が成立していることが明らかになった。 黄金比は、加法的に連続する項の比の極限であるために、自然界においても、非常に頻繁に現れる。 そのため、今日では、自然な美しさについて、黄金比を理想とするのが物理的にも説得力がある。 したがって、肉体的な美の基準となるスリーサイズも、黄金比を理想とするのが合理的だろう。
ただし、断っておかなければならない。 黄金比を美しいと感じるかどうかは、結局は個人の主観的な問題だ。 客観的に美しくても、主観的にも美しいとはかぎらない。 つまり、人間の感性は、あいまいで十人十色だから、すべてを同じように受け取ることはない。 だからこそ、文化や文明の多様性が生まれる。 つまり、芸術を鑑賞するときは、主観と客観を区別することがいつも重要だ。
理想的なスリーサイズの公式は、
身長:バスト:ウェスト:ヒップ=φ:1:φ−1:1(ただし、φ=(√5+1)/2)
である。
これを具合的に数字にすると、次のとおり(単位cm)。
身長:バスト:ウェスト:ヒップ=
140.0 : 86.5 : 53.5 : 86.5
145.0 : 89.6 : 55.4 : 89.6
150.0 : 92.7 : 57.3 : 92.7
155.0 : 95.8 : 59.2 : 95.8
160.0 : 98.9 : 61.1 : 98.9
165.0 : 102.0 : 63.0 : 102.0
170.0 : 105.1 : 64.9 : 105.1
175.0 : 108.2 : 66.8 : 108.2
180.0 : 111.2 : 68.8 : 111.2
185:0 : 114.3 : 70.7 : 114.3
190.0 : 117.4 : 72.6 : 117.4
これは、男性の場合はこのままあてはめて問題ない。
ところが、女性の場合は乳房をどう計測するかが問題となる。
この数字をそのまま適用すると、かなり爆乳だ。
好みが分かれるところだ。
ついでに、身長と脚の長さの関係にも黄金比を適用する。 この場合、脚は、骨盤の先端かヘソで区切るのがいいだろう。 医学的には異なるが、外見的な通念としては、この辺りが適当だろう。 つまり、足の裏からヘソまでの長さが身長に対してバストまたはヒップのサイズに等しければよい。 ヒールをはく場合に参考になるだろう。
この比率は、自然には得がたい。 肉体的な美を追求するのは、容易ではない。 幼少期から成長期にかけて、ヨーグルトやチーズなどの乳製品を多く摂取する必要があるだろう。 また、成人してからも、スポーツやエクササイズで鍛錬しなければ、維持できないだろう。 結局、肉体的な美は、人工的な美になりがちだというのもうなずける。