ついに3日目の夜
アリス達6人は3手に別れて待ち構えていた。
すでにメイド部隊と交戦中である。
「しっかし、メイドも多いがこちらの人形も多いな・・・まるで戦争だぜ。」
「もちろん、これが終わったら弁償してもらうからね」
「おしゃべりする暇があるなら人形達の援護して!」
「それにしても妖夢そっくりな人形ね・・・」
「お嬢様のもそっくりですよ」
と皆が各人の人形で連絡を取れるようにしてある。
最大の脅威であろうレミリア対策の水符、日符も用意してある。
ただし、霊体の2人は日符で弱体化しそうなので水符のみである。
「ふむ、3手に別れているな・・・霊夢は魔理沙、レミリアはパチュリー、咲夜はアリスを相手して。」
自分は後方で高みの見物である。
「みつけた!魔理沙!!」
「お、きやがったな、霊夢!」
と、突然弾幕の嵐である。
がお互い慣れているのか簡単に回避する。
「まったく、挨拶が弾幕っておかしいぜ」
「あなたもね」
「パチュリー・・・じゃない!あなた誰?」
「残念ね、私は西行寺幽々子よ。初めまして、幼き赤い月」
「パチェじゃないなら誰でもいいわ、消えなさい、亡霊の姫」
「あれ、羽が生えてる!?」
「仕方なくよ。そういう貴女は半分幽霊」
「今度こそ貴女を斬るわ!」
「あの、私もいるんですけど・・・」
「あぁ、悩みが無い人ね。(二人相手なら時間が掛かってもおかしくないか・・・)」
「霊符・夢想封印・集!!」「魔符・ミルキーウェイ!!」
お互いに手の内を知り尽くした相手である。
が、今回ばかりは魔理沙の方が分が悪かった。
時は夜、霊夢の体内にはルーミアが仕込んだ夜があり、そこへルーミアの力が供給されているのである。
魔理沙は何とか相手のスペルカードを打ち消している状態である。
「次で最後よ!」
「望むところだぜ!」
力が集まり、お互いの手の中にスペルカードが形成され、それを放つ!
「夢符・二重結界!!」「恋符・マスタースパーク!!」
両者のスペルカードは今度も拮抗し打ち消しあうかに思われた、が、
「(押される!?)」
「(ルーミアの奴、力送りすぎだって!抑えれないじゃないの!)」
魔理沙の放ったマスタースパークが押され始めた時、一つの影が霊夢に接近し、掌低を放つ!!
「ぐっ!?」
一瞬の隙ができ、押していたスペルが拮抗状態に戻り、打ち消しあう。
霊夢に一撃を放った人物は、その掌低に鮮やかなスペルカードを形成する。
「彩符」
「極彩颱風!!」
「その程度の死では私は殺せないわよ。」
レミリアは苛立っていた。
対峙している亡霊の姫は牽制する程度で本格的に弾幕を張ろうとしないのである。
打ち出したこちらの弾幕に対し、避けきれない弾にだけ死蝶を放ってその弾を「殺し」ている。
幽々子はレミリアの意識をこちらに向かせるのと、自分が被弾しないようにするので精一杯であった。
「(まったく、むちゃくちゃな作戦ね・・・相手もだいぶ苛立ってるようだし一応は成功の様ね)」
しかし、相手の力は供給されていて無尽蔵、対する自分は"夜"に拒否され、冥界じゃないので力の供給がまったく無い状態である。
今ではスペルカードの使用すら困難である。
「これで終わりにするわ。」
相手の力が十分でないのを見抜いた彼女は勝負に出る。
魔力が集まり、その手にスペルカードが形成されていく
「紅符・」
とスペルカードを唱えようとした時、
「レミィ!」
「!?」
「水符・プリンセスウンディネ!!」
一瞬声の方向に気が逸れる。
「水符・プリンセスウンディネ!!」
幽々子と声の方向から同時に水符が発動する。
「水!?」
直撃すると思った瞬間、その水流がレミリアを包み込むように広がり、レミリアを閉じ込める。
「ふぅ〜・・・お嬢様、おとなしくしてくださいね」
流水の球体の中でレミリアが口を開く。
「パチェ、ね・・久しぶりにその名前で呼ばれたからビックリしたわ。」
吸血鬼は流れる水を渡れないし、触れれば力を持っていかれる。
そのため、この水の牢獄は吸血鬼にとっては結界と同じである。
これを成功させる為に、パチュリーは今まで隙を窺っていたのである。
「なんでパチュリーにこだわったの?」
とさっきまで戦っていた幽々子は聞く。
「何故って、生きるのが辛くて、死ぬ理由があるのなら・・・
死ぬなら親友の手で死にたいと思ったのよ・・・
でも、生き残った・・・親友のおかげで。」
「お嬢様・・・」
「気をつけてね、パチェあいつは夜そのものと言っていいわ」
ギィィン!
銀のナイフが太刀の一閃を阻む。
「くぅ!!」
剣を振りぬけず、まったく攻撃ができないでいる妖夢。
今の咲夜は吸血鬼化により、人外の身体能力を得た為にできる芸当である。
今回の妨害で妖夢はバランスを崩してしまう。
「しまった・・」
が、そこにすかさず7色の弾幕が張られ、追撃を阻む。
「ちぃ!」
「ふぅ(さっきから受身ばかり・・・何か企んでいる?)」
そこで人形がしゃべりだす。
「アリス、こっちはどうにかなったわ。」
「今それどころじゃなーーい!」
「咲夜は強いから、頑張ってね。」
「(ん?何か喋ってるわね・・・人形?)」
あとがき?
ついに魔女3人+αとルーミア部隊の戦闘です。
美鈴さんようやく登場です。
この戦いでは霊夢、吸血咲夜さんは手を抜いてたりします。
レミィはパチェ以外の相手は蹴散らすつもりでした。
死の理由は、咲夜を噛んだ事、覆せない運命に絶望した為です。