「幽々子?お嬢様に変わって!」
妖夢に事情を話し人形を使いレミリアと会話する。
「何、咲夜?」
「そろそろルーミアの強制力が弱まるはずです。
いますぐ私に力の供給をしてください。」
「わ、わかったわ。」
吸血鬼は自分の眷属から力を(この場合は吸血して得た力を)採取できるが、逆に眷属に力を送り込む事もできる。
「(これなら・・・いける!)」
「送っているけど・・・何をする気?」
そして、一気にルーミアの力が減少した。
「この、幻想郷の時間を4日分巻き戻します!!」
蓄えた力を解放し、時間に干渉する。
吸血鬼となり力が増加し、さらにレミリアから力を供給され、できるはずの無い「時間の逆行」すら可能になった咲夜。
しかし、その「時間の逆行」を発現させる前に文字通り「光の制裁」が加えられた。
妖夢はその瞬間、何もできず、ただ
「あっ!!!?」
と一言発するだけだった。
魔女3人の攻撃で夜の力が弱まった瞬間、
皮肉にも増大した咲夜の力を感じ取ったルーミアが咲夜の周囲の夜を消し去ったのだ。
それにより、昼が発現し、陽光により咲夜は灰になった。
「けほっけほっ・・・私の日符でも無理だなんて・・・」
完全に全身を吹き飛ばしたのに、夜が集まり、ルーミアの体は元に戻ってゆく。
「パチュリー、大丈夫か?・・・ん、なんだこの魔力は?」
遥か後方で巨大な魔力を感じ取った。
「あの方角は私がいた場所ね。
となると魔力の主は、メイド長か庭師ね。」
この発言に反応したのは他ならぬ、ルーミアだった。
「裏切りには・・・制裁を!!」
復元が終わったルーミアは片手を頭上に掲げた。
「!!!」
3人は驚愕した。
魔力の発生元に陽の光が現れたのだ。
それと同時に魔力も消え去る。
パチュリーの持っている妖夢人形がしゃべりだす。
「さ、咲夜が灰に・・・」
聞こえていたのかルーミアがつぶやく。
「フフフ・・・当然の結果よ。」
そして、3人を見る。
「火符は牽制程度にしか使えないな・・・
パチュリー、アリス、日符は何回使える?」
「ん、そうね・・・符が持てば4回は撃てるわ。」
「使い慣れない符だから、後3回かな」
「相談はすんだ?」
と問答無用とばかりに漆黒の弾幕を張るルーミア。
「焦げろ!火符・アグニシャイン!!」
弾幕同士が相殺する。
しかし、判っていたのかルーミアは弾幕の後ろからレーザーを放つ。
「つっ・・・」
紙一重でそれを回避し、ルーミアの下側に潜り込もうとする。
「む!」
と後を追うようにレーザーを放とうとしたが、
「日符+操符・日出国の市松人形!!」
いつの間にか左方向に回り込んでいたアリスにスペルカードを撃たれてしまう。
呼び出された人形から、歪曲するレーザーが撃ち出される。
アリス自身からは巨大な魔力弾がばら撒かれる。
必死に回避するが、曲がるレーザーに惑わされて、結局左片腕が消し飛んでしまうが気にしない。
「その人形、邪魔。」
残った右腕を突き出して握る。
ベキィッ
と変な音と共に、人形数体が砕ける。
復元した左腕を突き出して握る。
「ちぃッ」
アリスは突然急上昇する。
夜が伸びてアリスに迫っていた。
人形もこの夜に握り潰されたのだ。
「日符・ロイヤルフレア!!」
「火符・アグニレイディアンス!!」
意識が上に向いた隙を狙って
ルーミアの前方と下方からのスペルカードによる十字砲火である。
「3人いるからって、調子にのるなァ!」
背中の漆黒の揺らめく翼が全身を覆い、全方位に向かって弾けた。
夜を照らす炎も、闇を切り裂く光も、漆黒の衝撃が相殺する。
再び漆黒の翼がルーミアの背中に燈る。
「見せてあげるわ。真に暗き夜を。」
3人と距離をとり、胸の赤いリボンをほどいて右手に持つ。
「暗剣・黄昏!!」
その右手にもったリボンに夜が集まり、一振りの剣を形作る。
背中の4枚の翼と同じく、炎のように揺らめく漆黒の剣である。
動くたびに剣から夜が舞い散る。
「まったく、接近戦だなんて・・・」
魔女3人は接近戦は不得意である。
「アリス、人形は?」
「だめ、さっき破壊されたから・・・」
「きたわ!」
弾幕を張りながらルーミアが接近してくる。
「死になさい!」
と漆黒の剣を振るい、パチュリーに対して弾幕を張る。
「やっかいね」
と言いつつ、月符で弾幕に対抗するパチュリー。
「まったくだぜ」
返事をしつつ、火符で牽制する魔理沙。
「無駄よ」
迫る炎を剣の一振りでかき消し、
「お返し!闇符・ディマーケイション」
と返す刃でスペルカードを放つ。
そこに
「隙あり!」
背後からのスペルカードがルーミアを襲う。
「日符・ロイヤルフレア!!」
人形を失ったアリスの渾身の一撃である。!
しかし、ルーミアに届く前に霧散する。
「!?」
驚愕するアリスの方を振り向き、クスッと笑い、
左手をアリスに突き出して軽く握る。
「ぐッ!?」
夜が伸びてアリスの顔、喉、両腕、胸、腹部、腰、両足に巻きつく。
「バイバイ♪」
とその左手を硬く握った。
「――――ッツ!!!!」
いやな音がして
アリスが地上に落下してゆく。
操り人形の紐を切ったように。
あとがき?
最初に、アリスファンの人ご免なさい_| ̄|○
殺しちゃった(ぉ
咲夜さんの企みも失敗しました。
さて、決着までもう少しです。