ごあいさつ

       社団法人 福島県盲人協会会長
                阿曽 幸夫(あそ ゆきお)



 桜の開花を間近に迎える平成21年3月28日に、福島県いわき市湯本温泉で開催された社団法人福島県盲人協会平成20年度定期総会において、私が新会長に選出されましたが、 今日の社会経済は100年に1度の不況とか、景気の悪化とか、それに伴う雇用不安そして地域格差による福祉の低迷など、福祉活動も厳しさを増し、私ども障がい者にとって住みにくい 社会になってまいりました。
 本会は社会福祉法人日本盲人会連合中央団体の下部組織として、視覚障がい者の福祉充実のため全国レベル県レベルの活動をしています。会員260名の福祉厚生と県内在住視覚障がい者6千数百名全体の 生活向上のため活動をしています。

 さて、我が国は長い間、軍国主義下に置かれ私ども障がい者は国民としての存在が無視されていました。敗戦によって民主国家創造のための新憲法が制定され、何人も等しく国民としての権利が保障されました。
 そんな背景の中で福島県盲人協会は、昭和25年戦後の社会混乱の中で障がい者の人権保障を訴えるため、県内(県北・県中・県南・会津・いわき・双相)の6方部によって結成され、県民はもとより国政と国民的支援を求めて、団体活動に取り組んできました。
 間もなく結成60年を迎えようとしています。この間、多くの 皆さんの理解のもと多大なご支援を頂活動成果をあげることができました。誠に感謝に耐えません。
 59年有余の活動の代表的なものを挙げますと次のとおりです。
 全国レベル活動としては身体障がい者の福祉法の制定が最大の運動でありました。身体障がい者が国民として保障され、障がい種別の特性に対応した行政支援の基本が規定されたのです。この 法律によって、私どもは基本的生活と社会参加が可能となったのです。身体障がい者雇用促進法、障がい者自立支援法等々、関連法律および施行令制定に対しては日本盲人会連合を中心に基本的保障について提言して参りました。しかし法制の不備と財政措置の貧しさが 私どもの自立と社会参加を困難にしています。国際障がい者年を契機として視覚障がい者に対する国民的理解が充実し、皆様の ボランティア活動によって、文化、生活、情報、社会参加、行動力の充実向上が計られており、心から感謝申し上げるしだいです。
 県内活動としては視覚障がい者専用老人ホーム「緑光園(ろくこうえん)」建設や福島県視覚障がい者生活支援センター運営、そして平成18年4月1日から福島県点字図書館の管理運営を行っています。その他安全な街づくり等々視覚障がい者に関する福祉全般について活動をしております。
 福島県視覚障がい者生活支援センターでは電話ナビゲーションに よる生活情報の提供・相談事業、視覚障がい者用具の紹介および購入手続きの補助、ボランティア講座、代読サービス、各趣味の講座をしています。
 また、本会は次のような活動方針をひとつの基盤として運営しています。

 1.視覚障がい者の生活・技能の向上を図り自立ならびに社会
  参加のための支援をする。
 2.会員の文化・スポーツ・職業面の充実を図る。
 3.関係機関・団体ならびにボランティア団体との連携を密に
  して共通理解を図る。
 4.受託事業の円滑な運営に努め内容の充実を図る。
 5.生活情報の提供、その他視覚障がい者の福祉向上のための
  活動を行う。

 以上の目的を持って会員一同、一致団結して日々頑張って おります。福祉活動には終点がありません。時代の発展とともに 視覚障がい者が、1公民として自立するためには、常に社会の 動向にタイミングを外さずに、支援していかなくてはなりません。 課題は職業自立・交通安全・行政支援のあり方等々、山積して います。
 今後とも自助努力を怠ることなく、団体活動に尽力して まいります。皆様の変わらぬご支援ご協力をお願い申し上げます。


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