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北総の小江戸、香取市

伊能忠敬旧宅と小野川
伊能忠敬旧宅@E950 江戸期、全国を歩いて測量した伊能忠敬(1745-1818)は、上総小関村(今の九十九里町)の網元の家に生まれた。

18歳で佐原の旧家・伊能家の婿に入り、家業の米穀商・醸造業を建て直した。 名主や村役人として、村の発展に尽力した。
49歳で隠居すると、江戸に出て幕府天文方で暦学や天文学を学んだ。 その技法を測量術に生かし、全国測量という前人未踏の大事業を成し遂げた。

旧宅は、典型的な商家の造りで、母屋は寛政五年(1793)、忠敬自身の設計による。 家の前の河畔に「出し」(舟着場)があり、往時の繁盛を偲ばせる。 伊能家の豊かな財が、忠敬の偉業を支えていたのだろう。

小野川沿いには、中村屋畳店(1855)、正文堂書店(1880)、小堀屋本店(1900)、いかだ焼正上(1832)など、古い建物が残り、江戸の風情を残している。 平成8年、関東で初めて重要伝統的建造物保存地区に指定された。
■房総の祭り「佐原の大祭・秋」「佐原の大祭・夏」
■開館9:00〜16:30/月曜・年末年始は休館
■料金無料/P町並み観光駐車場を利用(有料)
■所在地香取市佐原イ1899
■問合せ0478-54-1118(伊能忠敬記念館

伊能忠敬記念館
伊能忠敬記念館@E950 隠居後、江戸に出た忠敬は、幕府天文方・高橋至時の門下で暦学を学んだ。 遅いスタートだったが、年齢のハンディは好奇心と努力で補ったという。

55歳で東北〜北海道の測量に出発(第一次測量、1800)。 全国津々浦々を測量して歩き、江戸の測量(1815〜16)を終えたときは71歳になっていた。 歩いた距離は地球一周分を超え、旅した日数は16年間で延べ3700余日というから驚く。

晩年、測量結果を地図にまとめる作業に没頭したが、病に倒れ、未完のまま世を去った。 遺志を継いだ弟子たちが、文政四年(1821)、「大日本沿海輿地全図」を完成させ、十一代将軍家斉に献上した。

忠敬翁の足跡は、平成9年に現在地にリニューアルした記念館でつぶさに見ることができる。 225枚の小地図は、衛星写真と比べても正確さに驚嘆する。
翁の残した数々の資料は、貴重な歴史資産として、平成22年、国宝に指定された。
■開館9:00〜16:30/月曜・年末年始は休館
■料金大人\500、小中生\250/P町並み観光駐車場を利用(有料)
■所在地香取市佐原イ1722-1
■問合せ0478-54-1118(伊能忠敬記念館

香取神宮
香取神宮@E950 創建は神武天皇の紀元前642ころと伝えられ、天照大神の命で出雲国(大国主命)を平定した武神・経津主大神(ふつぬしのおおかみ)を祀っている。

古来から、東国鎮護の守護神とされ、武将や歴代天皇の崇敬を集めた。 神無月(10月)でも宮を留守にしないので、香取神宮では10月を「神の月」と呼んでいる。

現在の楼門や社殿は、元禄十三年(1700)、五代将軍綱吉の造営によるもので、いずれも国重要文化財に指定されている。 重厚な本殿は、桃山様式の権現造りで、三間社流れ造りの屋根が風格を感じさせる。
社宝として、唐代の白銅製海獣葡萄鏡(国宝)、平安末期の双竜鏡(国重要文化財)、室町初期の古瀬戸黄釉狛犬(国重要文化財)がある。

毎年4月15日の神幸祭は、皇室から勅使を迎えて厳かに執り行われる。
■房総の祭り「大饗祭」「団碁祭」
■拝観自由/無料(宝物館は有料)/Pあり(無料)
■所在地香取市香取1697
■問合せ0478-57-3211(香取神宮社務所)

大戸のお花祭り
お花祭り@D300 大戸地区(旧佐原市)で行われる五穀豊穣の予祝と年占いの神事で、初日に「お花搗きの儀」が、二日目に「お花祭りと奉射」が行われる。

「お花搗きの儀」
初日の朝、お花搗き役の少年らが、御手洗の池で清水を汲み、御釜前役が湯を沸かして米粉を蒸し、子供らが餅をつく。 つき上がった餅は、神職と世話役が小さく丸めて一つずつ梅花形に整える(お花餅作り)。
四百〜五百個ほど作り、翌日の「お花祭り」で献饌し、縁起物として氏子の家々に配られる。
作業が終わると、御釜前役とお花搗き役を祝う宴が開かれる。もてなしを受けた子供らは、大根に竃の炭(現在は墨汁)を付け、悪病除けとして大人の顔に塗って廻る。

「お花祭りと奉射」
二日目は、拝殿で「お花餅の儀・お俎の儀・献矢の儀・射手の儀」(奉射)が行われる。 お花餅が献饌され、「お俎の儀」では、二人のお俎役が竹の包丁で鯉を調理する所作を繰り返す。
最後に「射手の儀」(奉射)が行われる。二人の射手が、拝殿から10m先の的に向け、二本一組(甲の矢・乙の矢)で交互に3回、計12本の矢を放つ。 的の当たり具合で、その年の豊凶を占う。
的には盗難除けの御利益があるとされ、人々は的を壊して切れ端を持ち帰り、護符として門や玄関に祀る。

かつては神饌田の米をお笑講(お祓講)の婦人たちが研ぐ「米洗いの儀」と、米を搗いて石臼で挽く「粉搗きの儀」があり、粉搗き唄や杵納め唄、粉納め唄が歌われたと云う。
■房総の祭り「大戸のお花祭り」
■公開日毎年1月第二土・日曜
■伝承地大戸神社(香取市大戸521
■保持団体大戸神社氏子中
■備考 

髭撫で祭
髭撫で祭@D300 大津地区(旧佐原市)の側高神社に鎌倉時代から八百年続く神社祠守(しも)り役引継行事で、年始め(旧行1月10日)に行われる。

正式には「七引き合いの杯事」と云い、新旧当番が紋付袴姿で相対し、旧当番が髭を撫でて酒を勧めるので、「髭撫で祭」の名がある。

旧当番が髭を撫でて杯を勧めると、新当番は断れないしきたりで、杯を干すたびに観衆から声援が飛ぶ。
地面に刺した竹串は、飲んだ杯の数を表し、先端に小鮒や鮭の切身が刺してある。
飲んでいる方も見ている方も、楽しい雰囲気で大いに盛り上がる。

側高神社は、一間社流造で向拝に床板を貼った見世棚造の本殿構造が珍しく、県有形文化財に指定されている。
■房総の祭り「髭撫で祭」
■公開日毎年1月第二日曜
■伝承地側高神社(香取市大倉1
■保持団体側高神社氏子中
■備考香取市指定無形民俗文化財

多田の獅子舞
多田の獅子舞@D300 多田地区(旧佐原市)に伝わる三匹獅子舞で、五穀豊穣と無病息災を願い、鎮守・妙見神社の例祭と春祈祷で舞われていた。

例祭(1月22日)では、ヤドから弓持ち、七夕竹持ちの先導で雌獅子・中獅子・雄獅子と道化の猿が神社に練りこみ、境内に敷いた荒筵の上で「四方舞」を奉納し、受番宅で「おかざき舞」を舞った。
春祈祷(4月)では、神社で「四方舞」を奉納し、区長宅で「おかざき舞」を舞ったという。

旧佐原地区では数少ない三匹獅子舞の一つで、香取神宮所蔵の絵巻物に永正年間(1504〜1520)の記録が残っている。
後継者難で平成2年ころを最後に中断している。

現在は、多田の獅子舞保存会が伝統を継承しており、十二年に一度の香取神宮式年神幸祭で供奉芸能として演じている。
■房総の祭り「多田の獅子舞」
■公開日行事中断(旧行1月22日)
■伝承地妙見神社(香取市多田590
■保持団体多田の獅子舞保存会
■備考香取市指定無形民俗文化財

本矢作伊勢神楽
本矢作伊勢神楽@D300 本矢作地区(旧佐原市)の天宮神社と天降神社の春祈祷と御鎮事で、五穀豊穣と天下泰平を祈願して各神社の境内で奉納される。

もとは江戸中期、矢作地区に両神社が造営された際、神楽舞を奉納したのが始まり。
伊勢太神楽の系統で、演目は「布舞・剣の舞・鈴舞・御頭の舞」がある。
初めに天宮(てんのみや)神社で舞い、その後、天降(あまくだり)神社へ移動して舞う。

しばらく中断した後、昭和63年に復活し、現在は本矢作伊勢神楽保存会が継承している。
■房総の祭り「本矢作伊勢神楽」
■公開日春祈祷(3月第一日曜)、御鎮事(12月第一日曜)
■伝承地天宮神社(香取市本矢作511)、天降神社(同918
■保持団体本矢作伊勢神楽保存会
■備考香取市指定無形民俗文化財

与倉の神楽
与倉の神楽@D300 与倉地区(旧佐原市)に江戸期から伝わる獅子神楽で、厄除けと五穀豊穣を願い、毎年4月第一土曜(旧行第一日曜)、鎮守・鹿島神社と三峯神社で奉納される。

当日はお遊びと称し、ヤドで宴が開かれ、夕方ころ神社に神楽を奉納する。
演目は「馬鹿囃子・砂切・布舞・幣束舞・鈴舞・猫じゃ」が伝わる。

初めに鹿島神社で舞い、その後、軽トラで三峯神社へ移動して舞う。
戦前から一度も絶えることなく続いており、現在は与倉郷土芸能保存会が継承し、お囃子は佐原の山車にも乗演している「与倉芸座連」が受け持っている。
■房総の祭り「与倉の神楽」
■公開日毎年4月第一土曜
■伝承地鹿島神社(香取市与倉418
■保持団体与倉郷土芸能保存会
■備考

大崎大和神楽
大崎大和神楽@D300 大崎地区(旧佐原市)の白幡神社の祭礼で、五穀豊穣を祈願して神社境内で奉納される。

江戸中期ころ、伊勢地方から来た神楽の集団が伝承したと云われる伊勢太神楽で、演目は「布舞・幣束舞・鈴舞」を優雅に舞う。
曲は「馬鹿囃子・砂切」など5曲が奏でられる。

地区の区民館から行列で練り込み、白幡神社舞った後、大六天神社へ移動して舞う。
香取神宮の神幸祭(毎年4月15日)でも、新市場神楽や下小野神楽と共に供奉芸能として演じられている。

戦後、一時中断していたが、昭和50年に復活し、現在は大崎大和神楽保存会が継承している。
■房総の祭り「大崎大和神楽」
■公開日毎年4月第一日曜
■伝承地白幡神社(香取市大崎1971)、大六天神社(同185
■保持団体大崎大和神楽保存会
■備考香取市指定無形民俗文化財

牧野大神楽
牧野大神楽@D300 牧野地区(旧佐原市)に二百五十年前から伝わる獅子神楽で、高天神社の春季例祭で奉納される。

かつては地区内を悪魔祓いして回ったが、昭和30年代を最後に長く中断。
平成19年、地元有志がオープンリールのテープからお囃子を復元。 古老の記憶をもとに、平成20年に53年ぶりに神楽舞を復活させた。

演目は「幣束舞」(砂切・布舞・御幣の舞・鈴舞・狂い)、「四方舞」(砂切・布舞・剣の舞・鈴舞・狂い)が舞われている。
平成21年には、余興演目の「鬼・鍾馗・医者と看護婦」も復活し、かつての牧野大神楽が完全に蘇った。
■房総の祭り「牧野大神楽」
■公開日毎年4月第一日曜
■伝承地高天神社(香取市牧野1803
■保持団体牧野神楽保存会
■備考 

おらんだ楽隊
おらんだ楽隊@D300 扇島地区(旧佐原市)に伝わる神楽囃子で、香取神宮の神幸祭(毎年4月15日)と大響祭(11月30日)で演じられる。

もともと扇島地区の人々は、香取神宮の式年神幸祭(12年毎)で御座船を曳く引船隊の音楽を務め、「香取神宮御座船引船隊」として供奉してきた。

赤い陣羽織にぶっさき袴、手甲と脚絆をつけ、頭に鉢巻きという出で立ちで、楽器は大太鼓・小太鼓・篠笛を使う。
曲目は、歩調に合わせて「なみあし・はやあし・かけあし・がいせん」の4曲が伝わる。

由来は不詳だが、幕末〜明治初期、旧来の神楽に洋楽を取り入れて演奏したので「おらんだ楽隊」と呼ばれるようになったと云う。 戊辰戦争で負傷した官軍鼓笛手が当地で療養中に伝えたとする説もある。

地区の農家の長男に受け継がれたが、現在は扇島神楽隊が伝承しており、水郷佐原水生植物園の「あやめ祭り」(6月)でも演じられている。
■房総の祭り「おらんだ楽隊」
■公開日毎年4月15日(神幸祭)、11月30日(大響祭)
■伝承地香取神宮(香取市香取1697
■保持団体扇島神楽隊
■備考千葉県指定無形民俗文化財

新市場神楽
新市場神楽@D300 新市場(にいじば)地区(旧佐原市)の天宮神社に江戸初期から伝わる獅子神楽で、春祈祷とオビシャで奉納される。

獅子神楽は「布舞・幣束の舞・鈴の舞・剣の舞・怒りの舞」の演目が伝わる。

獅子神楽のほかに、余興の芸能が演じられるのが特徴。 余興の芸能には、「鳥刺し・オカメひょっとこ・鬼・鍾馗・医者と看護婦・魔導舞」などの演目がある。
かつては当番家で夕方まで演じられたが、現在は、このうち一つを神社で演じて終える。

写真は、余興芸能の「鳥刺し」。鷹狩りに使う鷹の餌となる小鳥を鳥もち竿で捕らえる役を面白おかしく演じる。
■房総の祭り「新市場神楽」
■公開日春祈祷(5月下旬)、オビシャ(12月23日)
■伝承地天宮神社(香取市新市場332
■保持団体天宮神社神楽保存会
■備考香取市指定無形民俗文化財

返田の獅子舞
返田の獅子舞@D300 返田地区(旧佐原)の返田神社に伝わる風流系の三匹獅子舞で、12年毎の香取神宮式年神幸祭に供奉していたが長く中断。
平成14年の式年神幸祭で復活した。

五色の幣束を立てた結界の中で、最初に三匹一緒に舞い、次に雌(めん)獅子・中獅子・雄(おん)獅子が一匹ずつ舞い、中獅子・雄獅子が幣束舞の後、最後に三匹揃って舞い納める。

腹に付けた羯鼓は、実際に叩くことはなく、囃子方の笛・太鼓に合わせて舞う。

現在は保存会が継承し、返田神社の例祭(毎年11月13日)で奉納している。
壱万燈祭(毎年3月)では、伊勢系の獅子神楽舞や余興舞(鬼と鍾馗、医者と看護婦など)、鳥刺し踊りも奉納される。
■房総の祭り「返田の獅子舞」「返田の壱万燈祭」
■公開日毎年11月13日(例祭)、3月最終土曜(壱万燈祭)
■伝承地返田神社(香取市返田729
■保持団体返田郷土芸能保存会
■備考 

織幡の神楽
織幡の神楽@D300 織幡地区(旧小見川町)の天之宮神社に江戸後期から続くとされる獅子神楽で、五穀豊穣と家内安全を祈願して、神社例祭(旧行3月2日)で奉納される。

正午ころから御奉射行事があり、当番宅から御霊屋が織幡青年館に練り込み、当番渡しが行われる。
その後、青年館前で神楽舞、地区の皆さんの踊り、神輿渡御と続く。

神楽は、昭和59年から長く中断したが、平成15年に若者を中心に舞いが復活。 平成22年にはお囃子も完全復活した。
珍しい5人立ち獅子舞で、演目は「布舞・御幣の舞・鈴舞・水汲み〜狂い」が舞われている。
現在は、織幡好友会が伝承している。
■房総の祭り「織幡の神楽」
■開催日時毎年3月第一日曜
■伝承地織幡青年館(香取市織幡583-1
■保持団体織幡好友会
■備考 

境宮神社十二面神楽
境宮十二面神楽@D300 一之分目地区(旧小見川町)の境宮神社に江戸中期から続く里神楽で、五穀豊穣を祈り、例祭(旧行3月27日)に境内の神楽殿で奉納される。

演目は「猿田彦・三宝荒神・八幡神・天乙女命・天手力男命・天宇受売命・白狐・稲荷・恵比寿火男・建速須佐之男命」など十二座が伝わる。

後継者難で、昭和43年を最後に二十年間中断した後、昭和50年代初めに神楽囃子が、昭和63年に神楽が復活した。
現在は、一之分目神楽保存会が伝承している。
■房総の祭り「境宮神社十二面神楽」
■開催日時毎年3月27日前の日曜
■伝承地境宮神社(香取市一ノ分目532
■保持団体一之分目神楽保存会
■備考 

府馬の大クス
大クス@E950 府馬地区(旧山田町)の宇賀神社の御神木で、タブノキの古木とされる。

樹齢約千三百〜千五百年と推定され、高さ20m、幹回りは12mもある。 元禄年間(1688-1704)に北側の枝が地上に届き、根付いて子クスとなった。 子クスといっても、今では独立した立派な樹に育っている。

一年中緑々とした葉を茂らせる巨大な姿は見る者を圧倒する。 大正15年、国の天然記念物に指定されたが、このときに誤って「クスノキ」と告示されたので、以来、大クスと呼ばれている。

環境省の「かおり風景百選」に選ばれ、地元の「おおくすを守る会」が基金を作って守っている。
平成25年の台風では幹が裂けて大きく損傷し、成育が心配されている。
■見学自由/無料/Pあり(無料)
■所在地香取市府馬2395
■問合せ0478-78-4431(香取市山田区教育事務所)

長岡の神楽
長岡の神楽@D300 長岡地区(旧山田町)の稲葉山神社の例祭で奉納される。

江戸天明期の浅間山大噴火で、この地にも三日間にわたり灰が降り、困った村人らが熊野神社に歌や踊りを奉納して祈ったのが始まり。 大正初期の合祀で稲葉山神社に引き継がれた。

演目は「猿田彦大神・天鈿女命・八幡大神・三宝荒神・天乙女命・天手力雄命・事代主命・春日大神・稲荷大神・種蒔翁附白狐舞・素戔嗚尊」の十一座と、稚児舞が2回演じられる。

後継者難で平成5年に中断したが、平成16年に復活し、現在は長岡神楽保存会が伝承している。
■房総の祭り「長岡の神楽」
■開催日時毎年2月第三土曜
■伝承地稲葉山神社(香取市長岡799
■保持団体長岡神楽保存会
■備考香取市指定無形民俗文化財

府馬の神楽
府馬の神楽@D300 府馬地区(旧山田町)の愛宕神社の例祭(鎮火祭、旧行2月24日)に奉納される。

明治初期に、火難消除と五穀豊穣を祈願して、氏子の若者に神楽を教えたのが始まりと伝わる。

演目は「猿田彦命・天鈿女命・八幡(やはた)大神・三宝荒神・乙女之命・恵比寿大神・稲荷大明神・天種子命(あめのたねこのみこと)・白狐・須佐男命」の十座が伝わる。
神楽の幕間に、稚児舞二座(幣束の舞、扇の舞)が演じられる。

後継者難で昭和40年代初めに中断し、昭和51年の例祭から復活して、現在は愛宕神社神楽稚児舞保存会が伝承している。
■房総の祭り「府馬の神楽」
■開催日時毎年2月第四土曜
■伝承地愛宕神社(香取市府馬1970)
■保持団体愛宕神社神楽稚児舞保存会
■備考香取市指定無形民俗文化財

山倉大神と鮭祭り
山倉の鮭祭り@D200 山倉地区(旧山田町)の山倉大神は、弘仁二年(811)、この地に疫病が流行った際に勧請されたと伝わり、高皇産霊大神・建速須佐男大神・大物主大神を祀っている。

現在の本殿は、安永七年(1778)の建立。 木造銅板葺一間流れ造りで、彫刻や組物等が美しい。

かつては東京や神奈川から代参講が訪れて大いに賑わった。鳥居そばに残る旧講宿の建物が往事の名残を伝えている。

例祭は、旧暦霜月初卯の日に行われていたが、明治末に12月7日に改められ、現在は12月第一日曜になった。
栗山川を遡行した鮭を、「竜宮からの使者」として奉納し、白川流の包丁捌きで奉製して参詣者に頒布することから、「鮭祭り」と呼ばれる。
秘伝の黒焼き鮭は、病気や災いを「サケる」護符・風邪薬として珍重されている。

(山田音頭の一節より)
  陸の松島、黄金の秋が、すぎてもうすぐ鮭祭り
  今年しゃ夫婦で、山倉さまに、明日の幸せ祈りたい
■房総の祭り「山倉の鮭祭り」
■開催日時毎年12月第一日曜
■伝承地山倉大神(香取市山倉2347-1
■保持団体山倉大神氏子中
■備考千葉県指定無形民俗文化財

白川流十二神楽
八重垣神社の神楽@D300 新里地区(旧山田町)の八重垣神社に江戸末期から伝わる十二座神楽で、神社例祭に境内の神楽殿で奉納される。

天下泰平と五穀豊穣を祈り、永代神楽講を起こして奉納したのが始まり。 戦時中は稚児舞だけとなったが、昭和23年に復活した。

演目は「猿田彦・乙女・手力男・八幡・受持之命・田人(稲荷)・三宝荒神・種蒔き・須佐之男尊」など十二座が伝わる。
神楽の幕間に稚児舞(朝日の舞、夕日の舞)が演じられる。

現在は、八重垣神社御神楽保存会が伝承している。
■房総の祭り「白川流十二神楽」
■開催日時毎年3月20日
■伝承地八重垣神社(香取市新里983
■保持団体八重垣神社御神楽保存会
■備考香取市指定無形民俗文化財

山倉大神白川流十二座神楽
山倉大神の神楽@D300 山倉地区(旧山田町)の山倉大神に明治中期から伝わる十二座神楽で、毎年4月第一日曜(旧行4月3日)、境内の神楽殿で奉納される。

天下泰平・万民法楽と五穀豊穣を祈る神楽で、現在の舞は故菅谷新之助氏の指導による。

演目は「猿田彦・乙女・天鈿女之命・手力男之命・八幡・三宝荒神・稚児扇舞・恵比寿火男・榊葉・田神(稲荷)・保食之命・種播・〆切(須佐男之尊)」が伝わる。
神楽の幕間に稚児舞(幣束舞、扇舞)が演じられる。

白川流は、第六十五代花山天皇の皇子清仁親王の子延信王が上祇伯(諸国の官社を総管した神祇官の長)に任じられ、明治維新までその後胤が世襲してきた白川家に伝わる神楽の流れと考えられている。

現在は、山倉芸能保存会が伝承している。
■房総の祭り「山倉白川流十二座神楽」
■開催日時毎年4月第一日曜
■伝承地山倉大神(香取市山倉347-1
■保持団体山倉芸能保存会
■備考香取市指定無形民俗文化財

浅黄の獅子舞
浅黄の獅子舞@D300 岩部の浅黄地区(旧栗源町)に明治末期から伝わる伊勢系の獅子神楽で、祖波鷹神社の村祈祷(毎年4月10日)に、区内安全を祈願して奉納される。

笛なし砂切で始まり、「布舞・幣束の舞・剣の舞・怒り」を舞う。
獅子頭のシャグマは、ヤクの毛を使っている(厄除け)。

もとは若者の娯楽に隣の高萩地区から伝習したと伝わり、戦時中と戦後の一時期は後継者難で中断。
古老から舞とお囃子を習い興し、昭和48年に復活した。

舞と囃子は、浅黄獅子喜楽会が伝統を受け継いでいる。
■房総の祭り「浅黄の獅子舞」
■開催日時毎年4月10日
■伝承地祖波鷹神社(香取市岩部1064
■保持団体浅黄喜楽会
■備考 

もっと知りたい方のために
香取市市観光商工課水郷佐原観光協会市内の指定文化財
広報かとり佐原まちぐるみ博物館さわらWebサイト
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2014年10月12日改訂