C

  

 

カンポーリ

Campoli

BWV.1004

 

 

 

ピーナ・カルミレッリ

Pina Carmirelli

CHACONNE

 

 

 

ヘレン・チャン

Helen Chang

BWV.1004

2004

 

 

マリナ・シシュ

Marina Chiche

BWV.1004

2006

 

 

ニコラス・チュマチェンコ

Nicolas Chumachenco

BWV.1001-1006

1988

 

 

チョン・キョン・ファ

Kyung-Wha Chung

BWV.1004

1974

 

 

チョン・キョン・ファ

Kyung-Wha Chung

BWV.1004

1983

 live

 

チョン・キョン・ファ

Kyung-Wha Chung

BWV.1004

1998

 live

 

ジル・コリャール

Gilles Colliard

CHACONNE

1993

 

 

ジル・コリャール

Gilles Colliard

BWV.1001-1006

2003

 

 

ヴァルヤン・コジギャン

Varujan Cozighian

CHACONNE

 

 

 

ベネディクト・クラフト

Benedict Cruft

BWV.1001-1006

1998

 


A B D E F G H I J Ka Kr L M N O P Q R Sa Sk T U V W X Y Z &


 

カンポーリ
Campoli


chaconne=
( DECCA LXT-2596  LP-UK )


 アルフレード・カンポーリがフルネームとなるが、この人はセカンドネームだけで活動していたのか、活動していた時期があったのか、単に「カンポーリ」と記しているだけのことが多い。このレコードでも「Alfred」は省略されている。デッカに第2パルティータ全楽章を入れている。このうちシャコンヌだけをTESTAMENTがCD化した。

 イタリア生まれ。5歳時にイギリスへ渡った。不況のためにいっとき、ポピュラー・オーケストラを編成して活動もした。
 彼にはつねに「甘美」という言葉がつきまとう。彼の母親が名歌手で、カルーソーの相手役をつとめるほどの人だった。そこでヴァイオリン教師だった父親が、ベルカントのスタイルをカンポーリのヴァイオリンに採り入れさせた――ということだ(ハルトナック著『二十世紀の名ヴァイオリニスト』白水社刊)。

 この無伴奏も軽くステップを踏むような演奏でひじょうに愉しい。それでいて、随所に風格がかいま見える。さすがという感じだ。

(2007/07/08)



 

ピーナ・カルミレッリ
Pina Carmirelli


chaconne=
( SASTRUPHON SM-007051  LP-W.GERMANY )


 イ・ムジチといえば『四季』。
 なかでもアーヨのステレオ盤がダントツの人気だが、女流のカルミレッリ盤を好む人もいるだろう。そのピーナ・カルミレッリがドイツの廉価メーカー・サストラフォンにシャコンヌを残している。LP。
 ちなみに、初代コンマスのアーヨと2代目ミケルッチ、3代目アッカルドはそれぞれ全曲録音を果たしている。

(2007/07/08)



 

ヘレン・チャン
Helen Chang

2004
chaconne=13:42
( CAVALLI RECORDS CCD 132 )


 ヘレン・チャンの愛らしいパルティータ集。
 全体におとなしく、インパクトに欠けるものの、チャーミングで素直なところに心惹かれる。無意識に手が伸びる演奏ではないが、いったん流れ出せば、最後まで気持ちよく耳をかたむけてしまうだろう。
 なんとなく、大切にしたい一枚である。

 その名、ポートレートのにこやかな笑顔をみても、アジア系のひとと思われるが、略歴上でそれについては触れられていない。
 チャンは、シカゴで育ち、ローマン・トーテンベルクに師事。その後、ポーランドで開催される「リピンスキ-ヴィエニャフスキ・コンクール」(※高名なヴィエニャフスキ国際とは異なる。若手限定コンクール)で入賞したというが、くだんのコンクールのHPに掲載されている過去の入賞者のなかに彼女の名を見つけることはできなかった。上位ではなかったのかもしれない。
 その後、バンベルグ交響楽団の第2ヴァイオリン・セクションを経て、2003年、ミネソタ管弦楽団に入団している(第1ヴァイオリン)。現在は活動の中心を室内楽に置いているらしい。
 レコーディングはすくなく、このバッハのあと、ヴィヴァルディのヴァイオリンとトランペットのための協奏曲を入れたそうだが、そのディスクはまだ店頭に登場していないようだ。

(2008/03/13)



 

マリナ・シシュ
Marina Chiche

Nov 10-12, 2006
chaconne=14:25
( Intrada INTRA034  CD-FRANCE )


 フランスのIntradaといえば、ドゥガンの秀逸なディスクが思い出される。才色兼備型にしぼって採用しているのかどうかは知らないが、まことにけっこうなことであり、このディスクもなかなか魅力にあふれたものとなっている。

 パルティータ第2番は、第1楽章は流れのよいテンポで闊達に進めてゆくが、サラバンド、シャコンヌでは、制動を利かせてしっとりとうたいあげている。とくにサラバンドがすばらしく、このあたりは、女性ならではの気配りと言えるかもしれない。
 音はのびやかで美しい。テクニックも申し分ない。
 きわだったものがあるわけではないが、女性的なていねいさ、優しい響きが魅力だ。
 録音はドゥガン盤とは違って、こちらは残響をそこそこに取り入れた標準的なもの。
 
 マリナ・シシュは1981年、フランスのマルセイユ生まれ。
 3歳からヴァイオリンを始め、Jean Ter Merguerianに師事。イダ・ヘンデルやジョセフ・シルヴァーステイン、ボリス・ベルキンらに学ぶ機会ももった。
 その後、アナ・チュマチェンコと出会い、彼女から指導を受けるべく、パリからミュンヘンへ移り、ミュンヘン音楽大学でマスタークラスを修了。
 2004年、フランス最高峰とされる音楽賞ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジークを受賞している。 

(2009/02/18)



 

ニコラス・チュマチェンコ
Nicolas Chumachenco

1988
chaconne=13:06
( EDELWEISS ED-1003  CD )


 ともかく、安心して聴ける無伴奏だ。スピードがあるが、流れがなめらかで、まったく波立たない。
 ニコラス・チュマチェンコはロシア人の両親をもち、ポーランドで生まれた。育ちはアルゼンチンで、ヴァイオリニストとしてのキャリアはそこから始まっている。ブックレットの写真を見ると、左手で弓を持っている。裏焼きしてしまったらしい。あるいはチャップリンみたいにサウスポーのヴァイオリン弾きなのか……まさかネ。

 デジタル・ステレオだが、拡がりを抑え、音像を中央に固定したモノラルにちかい録音。それが安心の一要因かもわからない。「中庸」という月並みな表現をあえて使ってみたい。いい演奏です。

(2007/07/08)



 

チョン・キョン・ファ
Kyung-Wha Chung

1974
chaconne=14:34
( DECCA 440 031-2  CD )


 第2パルティータ完演。カップリングは第3ソナタ。チョン・キョンファの無伴奏は、現時点でこの2曲のみだ。1974年の録音である。すでに30年以上が経過しているわけであるが、なにをしとるのか。

 第2パルティータを実演で聴いたことがある。よく言われるようにまったく情熱のかたまりのような演奏だった。現在は芸風も変わり、また別のものを見せはじめていると聞く。今こそ全6曲を入れるときではあるまいか。

 ついでながら、小品集「コン・アモーレ」は愛聴盤。また彼女のスペイン交響曲は私的ベスト(デュトワのバックがまたすばらしい)。

(2007/07/08)



 

チョン・キョン・ファ
Kyung-Wha Chung

Nov, 1983
chaconne=13:56
( LUCKY BALL LBCS-1500  CDR )


 第2パルティータ完演ライヴ。
 いわゆる「裏青」。海賊CDRである。つくりもチャチ。インレイもチラシのレヴェル。毒食わばということもある。どうせならもうちょっとマシなのをつくったらどうかネ。

(2007/07/08)



 

チョン・キョン・ファ
Kyung-Wha Chung

Apr 28, 1998
chaconne=14:32
( Badinage BCD-3/4  CDR )


 チョンの東京ライヴ。第2パルティータ全5楽章を弾ききっている。
 これまた海賊CDR。2枚組である。こちらもカスのようなジャケ。

 一夜のリサイタルをまるごと詰めたのか。ステレオ録音であり、気味の悪いほどよく録れている。ええんかいなと思うが、マ、売るアホウに買うアホウであろう。

 チョンのシャコンヌは、ほかに、ずっと前にNHKで放送されたやつをエアチェック(※いにしえの言葉となりつつあるナ……)したのをもっていたと思うが出てこない。

(2007/07/08)



 

ジル・コリャール
Gilles Colliard

Aug, 1933
chaconne=13:47
( DORON DRC-3009  CD )


 ヴィターリ、ジェミニアーニ、ヘンデル、バッハ、バルトーク、それぞれのシャコンヌと、コリャールの自作曲「シャコンヌのエスプリ」を入れたもの。このCDのタイトルもそのまんま「Chaconnes」となっている。

 スイスのヴィルヌーヴ・テンプルにて録音。楽器は1674年製のニコロ・アマティ。

 ジル・コリャールはこの10年後、Nアマティの弟子・ストラディヴァリ製作のヴァイオリンに持ち替えて全曲録音を達成している。

(2007/07/08)



 

ジル・コリャール
Gilles Colliard

Aug 09-11, 2003
chaconne=12:45
( EMEC E-060/1  CD )


 意味のある10年だったらしい。きわめて完成度の高い無伴奏全6曲だ。
 第2パルティータを聴いてみる。メリハリが効いており、テンポがいい。サラバンドでは、じれったいほどじっくりと歌い、ジーグでは一転、鮮やかな快速走行を見せる。そうした芝居がかったお膳立てはほほえましいほどだが、続くシャコンヌはなかなかの迫真度であり、聴き手に緊張を強いるものである。強弱と緩急を活かした躍動の演奏に仕上がっている。

 1732年製ストラディヴァリウス使用。
 残響を存分に取り入れた録音で、響きのなかにヴァイオリニストが浮かんでいるようである。場所は、スペインのナントカカントカと書かれてある。サンタ……エウフェミア・デ……よくわからんが、サンタが付くから教会での録音か。→ Santa Eufemia de Cozollos de Ojeda, Palencia。
 ジャケに使用されている、静物画家・ストスコップフの描いたグラスの美しさも印象的である。

(2007/07/08)



 

ヴァルヤン・コジギャン
Varujan Cozighian

1950s?
chaconne=
( MELODIYA D-4268/9  LP-USSR )


 もとはロシア語表記であり、ローマ字にどう変換してよいのかわからず、あれこれ調べていてこのスペリングがもっとも数多くヒットしたのでこれを採用した。読み方もむずかしい。コ、コジギャン、コジジャン、コチュジャン?……わからんので、コジギャンにしておく。

 一部ネット情報によると、ヴァルヤン・コジギャンは1936年01月07日、ルーマニア生まれ。ブカレスト音楽院で学び、ジョルジュ・エネスコ・フィル、ビルバオ・フィルのコンマスを務めたのち、ブカレストで四重奏団を結成するなどした、という。
 コンクールにおいても多数の入賞歴をお持ちらしい(※しかし、ネットで検索をかけてもそれらを裏づける情報には当たらず)。
 露メロディア10インチ盤。ガスト56(※50s後半プレスの意、とされる)。

(2007/07/08)



 

ベネディクト・クラフト
Benedict Cruft

Sep 28-Oct 03, 1998
chaconne=15:10
( Tononi TON-001 )


 ベネディクト・クラフトはイギリスのヴァイオリニスト。楽器は1715年製のカルロ・トノーニ。
 彼は、1987年からこの曲集を弾きつづけており、さらに2夜に分けて全曲を完演することもやりつづけているという。
 曲順にもこだわっている。彼にとってもっとも満足すべきは、第3パルティータ、第2ソナタ、第2パルティータ、続けて、ソナ1、パル1、ソナ3という順序であり、ライヴで実践しているほか、このCDでもそれにしたがっている。シャコンヌを含んだ第2パルティータ、長大フーガの第3ソナタをそれぞれのラストすえるのはなんとなくわかるような気もする。

 ロケーションはイギリス・ノーフォークのBinham Prioryという歴史的建造物。西暦1090年に建てられたとか。写真で観た感じ、石造りであり、教会のようでもある。
 残響がたいへん美しい。演奏も悪くない。
 クラフトはここを借り、一夜に一曲、六夜連続上記の曲順で録音をおこない、全集を完成させた。

(2007/07/08)



chaconne

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