居酒屋兆治

 

1983

日本

60

 

いまを生きる

DEAD POETS SOCIETY

1989

アメリカ

55

 

ウォーターボーイズ

 

2001

日本

60

 

宇宙戦争

THE WAR OF THE WORLD

1952

アメリカ 

80

 

海の上のピアニスト

LEGEND OF 1900

1999

イタリア=アメリカ

65

 

麗しのサブリナ

SABRINA

1954

アメリカ

55

 

ウルトラセブン

 

1967

日本

75

 

運動靴と赤い金魚

CHILDREN OF HEAVEN

1997

イラン

60

 

黄金狂時代

THE GOLD RUSH

1925

アメリカ

95

 

大いなる西部

THE BIG COUNTRY

1958

アメリカ

95

 

オーケストラの少女

100men and a girl

1937

アメリカ

75

 

おくりびと

Departures

2008

日本

60

 

男たちの大和 / YAMATO

 

2005

日本

25

 

おもいでの夏

SUMMER OF '42

1971

アメリカ

60

 

オールドルーキー

THE ROOKIE

2002

アメリカ

70

 

俺たちの旅

 

1975-76

日本

75

 

俺たちは天使じゃない

WE'RE NO ANGELS

1989

アメリカ

85

 

 

 

 

 

 



かきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわを


居酒屋兆治
1983 日本


 監督 / 降旗康男
 原作 / 山口瞳 
 脚本 / 佐藤靖子
 出演 / 高倉健  大原麗子  田中邦衛  加藤登紀子  ちあきなおみ  池辺良ほか


 役者はそろっているが、脚本が失敗。ストーリーに必要のない枝葉が多すぎる。原作に遠慮したのだろうか。
 オカマのドラ息子、若い女と再婚した教師、肩をこわした高校球児のエピソードはなくてもまったく困らないものではなかろうか。すくなくともストーリーに融合していない。河原(伊丹十三)の存在も中途半端だ。
 逆に、兆治(高倉健)がもつ焼き屋をやるにあたって弟子入りした松川(東野英治郎)や、兆治を追い出したとされる吉野(佐藤慶)との関係をじっくり描いてほしいところ。そうすれば、自然にさよ(大原麗子)との関係もより鮮明になったろう。
 電話がうまく使われていた。携帯電話の現代ではこの味は出せない。
 些末的なことながら、山藤章二の字体が作品と合っていない気が、私はした。

 役者陣は達者な人ぞろいでこれ以上は望めまい。それだけに惜しまれる。池辺良の存在感も印象に残る。伊丹十三は役に合っていないと感じた。(2009/08)



いまを生きる (DEAD POETS SOCIETY)
1989 アメリカ


 監督 / ピーター・ウィアー
 脚本 / トム・シュルマン
 出演 / ロビン・ウィリアムス


 アメリカ版『飛び出せ!青春』。その連想が的外れでないとすれば、本家日本製のほうがずっといい。
 なかなか評判のいい作品も、私にはさほどとも思えず。制作者らの計算のようなものを感じるからだろうか。ラストの音楽も大げさで、感動を強要されているような気になる。



ウォーターボーイズ
2001 日本


 監督 / 矢口史靖
 脚本 / 矢口史靖
 出演 / 妻夫木聡  玉木宏  竹中直人  杉本哲太ほか


 私は、同じ監督による『スウィング・ガールズ』を先に観ている。製作年はこちらが先となる。
 ストーリー展開がほとんど同じで、まったく、この『ウォーターボーイズ』と『スウィング・ガールズ』は双子の兄妹のようである。
 映画としては、こちら『ウォーターボーイズ』のほうがやや上かと思うが、好き嫌いで言うなら、私的には『スウィング・ガールズ』を採りたい。いずれにしても、どちらか一つあればじゅうぶんという感じだ。

 ここでもユーモア・センスのとぼしさが気になった。おそらく笑いをとろうとしているらしきところでもスベリまくっている。こちらがはずかしくて、観ていられないほどである。たとえば、登場人物たちの唖然とする表情。いったい、何度出てくることやら。あれは、ともすると笑いを強要されているような計算を感じ、愉快ではない。
 今後、脚本の笑わせる部分はだれか別の人にたのんだほうがいいのではないか。
 ただし、選曲のセンスは抜群だ。ここでの『学園天国』、SGでのナット・キング・コールなど、ずるいとすら思わせる。

 あと、生きた魚をぞんざいにあつかっているように見受けられるシーンがあった。ああいうのに私は不快感をおぼえるほうだ。それともあれはニセモノだったのか。それならば、ハリウッド映画でよくやるように、エンディング・ロールで『動物虐待はしていない』と明示してもらいたい。(2008/08)



宇宙戦争 (THE WAR OF THE WORLD)
1952 アメリカ


 監督 / バイロン・ハスキン
 原作 / H.G.ウェルズ
 脚本 / バー・リンドン
 出演 / ジーン・バリー


 昔、テレビでよくやっていたような記憶がある。宇宙人に人情が通用しなかったことがショックだった。その容赦のなさ、非情さ、徹底した破壊ぶりに、強烈なインパクトがあり、怖かった。
 原爆まで使った。しかし歯が立たなかった。もう、やれることはやった。あとは神に祈るしかない。生き残った人々は教会へ集合する。まさに神頼み……。
 思い入れ点として10点上乗せして80点。
 スピルバーグのリメイク版が大失敗に終わったのは、万策尽きていないからである。最終兵器を使うかどうか。そこまで迫らなければならなかった。




海の上のピアニスト (LEGEND OF 1900)
1999 イタリア=アメリカ


 監督 / ジュセッペ・トルナトーレ
 原作 / アレッサンドロ・バリッコ
 脚本 / ジュセッペ・トルナトーレ
 音楽 / エンニオ・モリコーネ
 出演 / ティム・ロス  ブルート・テイラー・ヴィンスほか


 船のなか、すなわち海上で生まれ、一度も土を踏まずに生涯を終えた天才ピアニストの話。
 終盤のシーン――爆破するところなど――が、監督自身がこの10年前に制作した『ニュー・シネマ・パラダイス』と類似しており、二番煎じの印象をぬぐえない。だが、主人公の1900(nineteen-hundred: 1900年生まれということから。なにしろだれの子かもわからないので名前がない)役、ティム・ロスの名演と、モリコーネの音楽のおかげで忘れられない作品となった。

 ピアノの腕前勝負など、いかにも、つくっちゃいましたね、という感じだ。海が大時化で、ピアノがフロアの上を縦横無尽に駆けめぐるシーンもおもしろいのであるが、それもなんとなくハリボテっぽい。
 感動させようというあざとさがかすかににおう。『ニュー・シネマ・パラダイス』も若干そのきらいがあったが、ギリギリで踏みとどまっていた。
 しかし、である。
 やはりここでも、モリコーネがやってくれている。
 1900は船上で見かけた女の子に恋をしていた。ある日、ピアノに向かい、弾きはじめようとしたとき、船窓越しにデッキを散策する彼女を見つける。彼女は立ち止まり、窓からこちらをのぞきこむ。彼はピアノを弾きはじめる。向こうも自分を見ている、と思う。だが実は、彼女は窓ガラスの反射を鏡代わりにして髪型などをチェックしているにすぎない。視線は一方通行なのだ。やがて彼女はゆっくりとその場を離れる。彼はその姿を目で追いつつ、メロディーをつむいでゆく。彼女への想いをこめた即興演奏だった――。
 このときの曲がため息もののすばらしさであり、二人のすれ違いにただよう切なさと相まって、白状すると、私はこのシーンで陥落、そばにほったらかしにしてあったタオルをつかみ、目に押しあてねばならなかった。
 この数分のシーンだけでじゅうぶん「モトはとれた」という気がしたものである。

 あの曲には『愛を奏でて(Playing Love)』というタイトルがついているそうだ。……これは勝手な意見だが、できれば、名もない曲として、そのままにしておきたいという想いが、ちょっとある。
 いろんな人がいろんなかたち――ヴァイオリンとか、オーケストラとか――で演奏しているが、これはぜったいピアノ・ソロで聴きたい。




麗しのサブリナ (SABRINA)
1954 アメリカ


 監督 / ビリー・ワイルダー
 脚本 / ビリー・ワイルダー  サミュエル・テイラー  アーネスト・レーマン
 出演 / オードリー・ヘップバーン  ハンフリー・ボガート  ウィリアム・ホールデン


 豪華な顔ぶれである。3人とも好きな役者だ。だから3倍おもろい映画ができあがって……くれればいいのだが。私はおもしろいと思えなかった。ボギーがもっと若ければ違ったものになったような気がする。




ウルトラセブン
1967 日本


 監督 / 実相寺昭雄ほか
 脚本 / 金城哲夫ほか
 出演 / 森次浩司  菱見ゆり子  中山昭二ほか


 あのころ、熱狂していた。
 Q、マン、そしてこのセブン――ウルトラ・シリーズは今なお続いているようだが、私が熱心に観ていたのはこの3作品である。
 なかでも、セブンはシリーズ中の最高峰と評価されている。異論はない。そして、実相寺作品の質が高いという世評にも賛成だ。『狙われた街』『第四惑星の悪夢』『円盤が来た』などの観たさにDVDの「コレクターズ・ボックス」に手を出した。




運動靴と赤い金魚 (CHILDREN OF HEAVEN)
1997 イラン


 監督 / マジッド・マジディ
 脚本 / マジッド・マジディ 出演 / ミル=ファロク・ハシェミアン  バハレ・セッデキ

 展開がめまぐるしく、せわしない。テンポがよい、というのとは違う。いいストーリーなのにモノにできていない印象だ。マジディ監督は自分でホンも書いてるんだから、もうすこしなんとかならなかったか。
 私の場合、キアロスタミの『友だちのうちはどこ?』を先に観ていたので、見劣り感も加わり、評価できなかった。




黄金狂時代 (THE GOLD RUSH)
1925 アメリカ


 監督 / チャールズ・チャップリン
 脚本 / チャールズ・チャップリン
 音楽 / チャールズ・チャップリン
 出演 / チャールズ・チャップリン


 チャップリンの最高傑作。ただし、ナレーションのない、「サイレント版」のほう。
 チャップリンのファンである。長篇なら『黄金狂』、短篇なら『犬の生活』がとりわけのお気に入りだ。
 浮浪者の成功物語、そして恋愛物語とみるのが妥当なのかもしれない。しかし、私は、男の友情物語とみている。山小屋で餓死寸前にまで追いこまれた二人に芽ばえた連帯感、友情。金鉱を発見した大男は、その気になれば、浮浪者に多少の謝礼を支払っておき、残りを独り占めにすることも可能だっただろう。だが、ちゃんと山分けにするのである。その律儀さがよろしい。
 それにしても、チャップリンがニワトリに変身してしまうシーンなど、笑えると同時に、あまりの達者ぶりに唖然としてしまう。




大いなる西部 (THE BIG COUNTRY)
1958 アメリカ


 監督 / ウィリアム・ワイラー
 脚本 / ジェームズ・R・ウェッブ  サイ・バートレット  ロバート・ワイラー
 音楽 / ジェローム・モロス
 出演 / グレゴリー・ペック  ジーン・シモンズ  チャールトン・ヘストン

 これも小学校のころから、今にいたるまで忘れず観つづけている。
 小中生のころは、ジーン・シモンズよりも、キャロル・ベーカーのほうがいい女だと思っていた。それが、いつの間にか逆転してしまっている。今の自分はシモンズのほうにずっと魅力を感じる。おもしろいものである。
 ペックとヘストンのコントラストも効いており、昧爽の殴り合いは名場面と言われている。
 グレゴリー・ペックがあまりにもオイシイ役どころを得ているために、白けてしまう人もいるかも。

【好きなセリフ】
"There are something that a man has to prove to himself alone not to anyone else."
「自分で納得したいことがある。他人は関係ない」




オーケストラの少女 (100men and a girl)
1937 アメリカ

 監督 / ヘンリー・コスター
 脚本 / ブルース・マニング  チャールズ・ケニヨン  ハンス・クレイリー
 音楽 / チャールズ・プレヴィン
 出演 / ディアナ・ダービン  アドルフ・マンジュー  レオポルド・ストコフスキー


 ガキの時分、初めてこれを観て、とにかくストコフスキーの華麗な指揮ぶりにしびれた。小学校の高学年のときに放送され、そのときはカセットに音声を録音したくらいである。ビデオが普及しはじめたころ、BSだったかで放映され、受信装置とビデオデッキを設置している知人に録画をたのんだ。私んちにデッキが導入されたのは1年以上のちのことで、それまでテープは出番を待ちつづけたのだった。今はDVD、それも廉価版で観ることができる。
 仕事のないオーケストラ。トロンボーン奏者の娘(ダービン)が失業者集団に仕事を、と奔走する。ある日、落とし物の財布を届けた縁で有閑マダムと知己になる。そこでオーケストラのバックアップを要請する。そこからあれがありこれがありするのだが結局、「有名な指揮者が指揮をするなら」と至極当然、かつ不可能にちかい条件を提示されてしまう。事実上断りの口実なのだが、彼女はこれを真に受け、人気絶頂の巨匠ストコフスキーに直談判する……。
 ひじょうにわかりやすい話でおもしろい。今観ると、思わずツッコミを入れそうになる部分もあるがそこはガマンです。マ、映画ですから。役者陣も魅力的で、なかでも、なんでもかんでも歌にしてしまう、情のあるタクシー運転手が私のお気に入り。
 音楽のチャールズ・プレヴィンは、アンドレ・プレヴィンの親父のいとこということだ。
 なおストコフスキーの名演として、ロンドン交響楽団との『シェエラザード』、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団との『幻想交響曲』(BBCによるライヴ盤)を挙げておく。




おくりびと (Departures)
2008 日本

 監督 / 滝田洋二郎
 脚本 / 小山薫堂
 音楽 / 久石譲
 出演 / 本木雅弘  広末涼子  山崎努ほか


 米アカデミー賞外国語映画賞受賞ということで話題になった。
 モックンの淡々とした演技には好感をもったが、広末涼子は平凡で、魅力を感じなかった。私にはミスキャストのように思える。
 前半冗長なのが惜しい。
 ラストについては、くどいよりはうんとマシであるものの、もうすこし余韻を残すものがほしかった気もする。私的体験に照らせば、故人との別れを強く実感するのは火葬炉の扉が閉じられたときであると思うので、個人的にはそこまで描いてもらいたかった。  




男たちの大和 / YAMATO
2005 日本

 監督 / 佐藤純彌
 脚本 / 佐藤純彌
 出演 / 反町隆史  中村獅童ほか


 たいへん話題になっていたようだ。ものすごいカネのかかった映画とも聞いていた。宣伝もすごく、興味のない私の耳にまで、まるで選挙カーのがなり声よろしく届いてきたものである。宣伝力で集客し、興行収入がナンボと大喜びしているが、それと内容とは、当然ながらまったくなんの関係もない。
 そもそも、これほど壮大なテーマの脚本を一人で書くのはムリがあるのでは……。また、現在から始まり、過去をたどり、最後はまた現在にもどってくる、という筋立ててあるが、そんなまだるっこしいことをする必要があったのか。鈴木京香や仲代達矢が出てくることで、作品になにが付加されたというのか。よーわからん。
 主役二人が人気者であることは聞き知っていた。しかし、彼らをスターとみなすほど過剰なべんちゃら感覚は、私にはない。評判の蒼井優の明るさがわずかに救いか。
 男どもの芸のない叫び声だけがいつまでも耳に残る。




おもいでの夏 (SUMMER OF '42)
1971 アメリカ


 監督 / ロバート・マリガン
 原作・脚本 / ハーマン・ローチャー
 出演 / ジェニファー・オニール
 音楽 / ミッシェル・ルグラン


 あだち充の漫画『タッチ』に、この映画がちらりと出てくる。南と和也が映画を観に行く。それが『おもいでの夏』となっている。二人は結局映画館には入らず、草野球の助っ人にかりだされた達也のゲームを観ることにする(……だったはず。マンガは全巻もっていたが、知人の娘にあげてしまった)。
 とにかく、そんな知識があった。そしてある日の昼間、テレビでやるのを知り、留守録して観た。それがこの映画の最初の記憶である。
 少年と大人の女性間でのあれこれであり、うらやましいような切ないような、いわゆる「ひと夏の経験」物語であるが、観ているこちらがはずかしくなってしまうのが最大の難点。クサイもの歓迎派にはいいかも。しかし、ミッシェル・ルグランの音楽があまりにも美しく、捨て去ることができない。それだけでDVDをもっているようなものだ。サントラのCDももっている。
 ジェニファー・オニールの悩ましげなオネーサマ的雰囲気が役柄に合っていて魅力。アッチのことばかり考えている主人公の友人がおかしくて、笑える。コミカルなコンドーム購入のシーンは、スネークマンショーのネタ元か(※『これなんですか』)。
 音楽のよさで15点上乗せ。それでも60点どまり。




オールド・ルーキー (THE ROOKIE)
2002 アメリカ


 監督 / ジョン・リー・ハンコック
 脚本 / マイク・リッチ
 出演 / デニス・クエイド


 実話を基にしている。
 肩の故障で引退した元マイナーリーグの投手。教師として第2の人生を歩み、生徒に野球を教えたりの毎日を送っていた。
 「異変」に気づいたのは、打撃投手をつとめていたときだった。生徒たちが打てない。球が速すぎるのである。平穏な日々が静養につながり、おかげで肩が回復していたのだ。生徒から球界への復帰をすすめられるが取りあわない。執拗な勧めに対し、苦し紛れにトライアウトを受ける交換条件としてチームの地区大会優勝を求める。チームは優勝してしまい、届かなかったメジャーリーグへの再挑戦が始まった。
 そしてトライアウトを受ける。結果、球団側のコメントはこうだった。「150キロを投げる男を落とすわけにはいかない」。彼は35歳にして、ついに夢のマウンドを自分のものにする……。
 いかにも映画関係者が飛びつきそうな話である。しかし残念だが、映画化が成功したとは思えない。いい話なのに惜しい。カムバックものは、観る者に勇気を与える義務がある。その義務をおざなりにしている。
 デニス・クエイドはどうもスマートすぎて、この役と合っていない。淡々と仕事をこなしているという印象だ。もっと熱血してもらいたかった。要するに、「夢」を追う主人公の姿に気魄が感じられないのである。
 これは日本でもリメイクできそうですな……。




俺たちの旅
1975-76 日本


 監督 / 斎藤光正ほか 脚本 / 鎌田敏夫  桃井章  畑嶺明ほか
 出演 / 中村雅俊  田中健  津坂まさあき  岡田奈々ほか


 再放送のたびに観ていた。DVDも一枚ずつ買い、いつのまにかほとんどそろってしまった。やはり中村雅俊が輝いている。エネルギッシュで楽天家、若いときの石原裕次郎を彷彿させるといえばほめすぎか。
 女性陣はそれほど魅力的に描かれていないが、岡田奈々の第22話での可憐さは忘れられない。
 ノリコさんの母堂が、『七人の侍』のしの嬢役・津島惠子さんだったことに、DVDを観て初めて気がついた。脚本の執筆陣も充実している。
 私のなかでは、『飛び出せ!青春』とならぶ愛惜青春ドラマ。




俺たちは天使じゃない (WE'RE NO ANGELS)
1989 アメリカ


 監督 / ニール・ジョーダン
 脚本 / デビッド・マメット
 出演 / ロバート・デ・ニーロ ショーン・ペン


 おもろい。リメイク作品である。オリジナルを負かしてしまったように思うが、あっちを観たのはもう20年以上前なので、もう一度鑑賞しなおす必要がありそうだ。
 この手のコンビ映画でよくある、陳腐なジョークの飛ばし合いもなく、シナリオの周到さと、それを十全に消化した役者二人の力で、テンポよく進行する。また、デミ・ムーアが半端な役どころなのに、それがかえってうまくはまっている感じだ。
 二人は悪巧みを実践しようとするがうまくいかない。善人だからだろう。無意識のうちに神に報いている。そもそも、『俺たちは天使じゃない』なんて、善人にしか言えぬセリフではあるまいか。
 これからもまだまだ長生きしそうな映画である。

【あってソンはない知識】
 convict=囚人 convert=改宗者
 ――と、辞書で調べてみました。ラスト付近で役に立つかも。



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