E

 

 

江藤俊哉

Toshiya Eto

BWV.1001-1006

1976

 

 

ゾフィー-カルメン・エクハルト−グラマッテ

Sophie-Carmen Eckhardt-Gramatte

CHACONNE

1935

 

 

クリスティアーネ・エディンガー

Christiane Edinger

BWV.1001-1006

1970s?

 

 

クリスティアーネ・エディンガー

Christiane Edinger

BWV.1001-1006

1991

 

 

ジェームズ・エーネス

James Ehnes

BWV.1001-1006

2000

 

 

ジョルジュ・エネスコ

Georges Enesco

BWV.1001-1006

1949

 

 

ジョシュア・エプスタイン

Joshua Epstein

BWV.1001-1006

1995

 

 

アイラ・エルドゥラン

Ayla Erduran

CHACONNE

1957

 

 

アイラ・エルドゥラン

Ayla Erduran

BWV.1004

1973

 live

 

ドゥヴィ・エルリ

Devy Erlih

BWV.1001-1006

1969

 

A B C D F G H I J Ka Kr L M N O P Q R Sa Sk T U V W X Y Z &


 

江藤俊哉
Toshiya Eto

1976
chaconne=16:20
( RCA-Japan BVCC-7344/5  CD-JAPAN )


 邦人による3番目の全曲である。
 指導者としても名高い江藤の、おもしろみにはとぼしいが、まさに模範的な演奏といえる。

 LP時代に何度か買いそびれ、CDになったときは、個人的にあまりクラシックを聴かない時期にあたっており、その気になれずにスルー。すれ違うことの多かった演奏だ。すこし前にやっと中古CDを入手。

 1976年、東京・世田谷区民会館にて収録。

(2007/07/08)



 

ゾフィー-カルメン・エクハルト-グラマッテ
Sophie-Carmen Eckhardt-Gramatte

Nov 22&27, 1935
chaconne=15:20
( MASTERS OF THE BOW MB-1031 )


 長い名前をもつEグラマッテは、1901年ロシア生まれ。彼女はヴァイオリニストとしてよりも作曲家として知られているのかもしれない。シンフォニーから小品まで幅広く作品を残しているようだ。

 原盤はSPであり、このMOB盤は世界初復刻されたもの。彼女の残した演奏すべてが刻まれている。ジャケ裏には、彼女の、ヴァイオリン曲に限定した作品リストが掲載されている。それをながめてみると、ヴァイオリンのために書いたものは20ほどで、無伴奏曲が多い。バッハ無伴奏への想いはかなり強かったに違いない。

 1935年の録音。音盤史上初の女流によるシャコンヌは、彼女かイゾルデ・メンゲスかのどちらかだろう。

(2007/07/08)



 

クリスティアーネ・エディンガー
Christiane Edinger


chaconne=16:24
( ORION MASTER RECORDINGS ORS-74151/2  LP-USA )


 クリスティアーネ・エディンガー1回目の全曲録音。
 かなりしんどそうだが、女性ということで私の点数はあまい。
 全6曲を2LPに詰めこみ、それをさらに1枚ジャケにねじこむという合理盤。ジャケットには「PRESENTED BY THE YEHUDI MENUHIN FOUNDATION」なるクレジットがある。

(2007/07/08)



 

クリスティアーネ・エディンガー
Christiane Edinger

Jul 26-29, 1991
chaconne=16:47
( NAXOS 8.550570  CD )


 エディンガー、2回目の全曲録音。
 新興のナクソスが鳴り物入りで登場。名曲から秘曲までじゃんじゃんリリースしはじめたとき、さて無伴奏はどんな新人さんが入れるのかいな、と興味津々だった。すると……。
 なんとあのエディンガーではないか。失礼ながら、生きてはりましたんかいな、とつぶやいてしまった。

 この新録音は、演奏・録音とも旧盤を楽々としのいでいる。ただ、緩急の付け方が独特で、そこにやや違和感を覚える。

(2007/07/08)



 

ジェームズ・エーネス
James Ehnes

Nov 7-9, 1999  Jun 8-10, 2000
chaconne=
( ANALEKTA FL-2 3147/8  CD )


 CD全集。エーネスは1976年生まれのカナダ人。87年、カナダ音楽コンクールでグランプリを受賞している。弱冠11歳だった。
 好きな演奏で、ふと思い出して手を伸ばすCD。現時点で、すでに高い評価と人気を得ている。今後さらに飛翔、バリバリ活躍してくれそうな男である。

(2007/07/08)



 

ジョルジュ・エネスコ
Georges Enesco

1949
chaconne=13:57
( OLYMPIC RECORDS 8117/3  LP-USA,  CCD 104/5  CD-JAPAN )


 レコード史上初の無伴奏全曲録音盤(※これ以前にメニューインはバラで、結果的に全6曲を入れているが、セットとしてリリースされていない)。
 オリジナル盤には横綱級のプレミアムがついている。100万を超えることもあると聞く。つきあっていられない。私には復刻盤で充分だ。世評も高く、気品の感じられる演奏だが、私的にはベスト10にも入らない。

 これは米オリンピアの疑似ステ盤。
 たぶん日本コロムビアのDXMで出たっきりになっていて、これが世界的にも久しぶりの復活だったように思う。昔、まったく同じものが京都の《十字屋(現・JEUGIA)》で大量に積まれ、3000円で投げ売りされていたのを憶えている。あれはなんだったのだろう。すでに持っていたので、その安さに腹を立てつつ買わなかったが。
 今や、これにもけっこうな値がつく。わからんものである。

(2007/07/08)



 好復刻で評判のCDで再聴。
 CCD104/5というもので、オリジナルであるコンチネンタル盤のデザインを忠実に再現しているらしく、復刻者の情報すら完全に排除するほどの徹底ぶりである。日本製とどこかで聞いたが、ネットショップなどの商品情報ではアメリカ製となっている。
 ↑のオリンピア盤よりもこちらのほうが音質良好だ。
 どういうわけかステレオ針を使用している。だが、復刻に使用した盤の状態がよいようで、あまり気にはならない。とはいえ、第3ソナタの終楽章などは、原盤がやや傷んでいる模様であり、モノラル針で再生していれば、もうすこしマシな音になった可能性がある。 

 テクニックは並上。ただし、終始一貫してテンションは高い。
 雰囲気と芸術性、精神力で聴かせるタイプのようだ。あるいは、年齢的な技巧の衰えから、そうならざるをえなかったのかもしれない。しかし、その情熱も空回りしがちである。
 あまりに一心不乱、サラバンドもジーグもなく、ひたすら目一杯に突き進むため、緩急に欠け、リズムの乱れも目立つ。セカセカした印象が常につきまとい、落ち着かない。どこか、ムキになっているようですらある。

 ちょうど同時期に残された、彼によるバッハの協奏曲第2番( Kuypers & イリノイ大学オケ。Biddulph )などを聴くと、哀しげな音色が得も言われぬ魅力となっており、技巧の衰えをむしろ受け入れた諦観、あるいは達観をただよわせているが、この無伴奏も、ここまでがんばらずに、あるがままにふるまえばよかったのではないかと思う。
 Biddulph盤にはアンコールとして、第1ソナタのフーガが収録されている。気魄に満ちていながら、力みのない自然体の演奏である。コンチネンタル盤よりも30秒以上長い時間をかけている。コンチネンタル全集もこんなふうでよかったのでは……と思わざるをえない。

 世界初の全集セットへ敬意を払い、立派な記録と認めるにやぶさかでない。しかし、鑑賞の対象として冷静にみれば、私的評価は中の上といったあたりにとどまる。

(2009/02/18)



 

ジョシュア・エプスタイン
Joshua Epstein

1995
chaconne=14:20
( AGORA Musica AG-100.2  CD )


 ジョシュア・エプスタイン(エプステイン)は、1965年の第1回シベリウス国際で第2位(第1位カガン)、同年のパガニーニ国際で第5位(第1位ピカイゼン、第4位久保陽子)、67年のエリーザベト王妃国際で第8位(第1位ヒルシュホーン、第3位クレーメル)と、コンクールにおける成績は控えめである。
 ブックレットに生年の記載がないが、これらの受賞歴から推測すると、2007年現在、還暦を迎えたあたりではないか。するとこの無伴奏全曲を録音したのは40代半ばとなる。

 演奏も、決して出しゃばることをしない。録音もまた、演奏者がやや奥へ引っこんだようなもので、やっぱり控えめである。
 主張にとぼしいものの、この演奏はなかなかに味わい深い。その音色はなめらかでぬくもりがあり、かつ、しなやかでもある。その残響にまでこの人の意志がしっかり伝わっている。尻尾の先まできっちりあんこが詰まっているふうである。また、第2パルティータのクーラントやサラバンド、シャコンヌにおける冒頭の和音でみせる強靱さは鮮烈で、彼がただの引っ込み思案な男でないことをうかがわせる。
 思うに、エプスタインは点数制のコンクールなどでは不利な演奏家だったに違いない。控えめすぎたのだろう。
 上記コンクールの覇者の残した無伴奏と彼のものとを比較してみても、独特なクレーメルとの比較はむずかしいが、すくなくともカガンやピカイゼンに劣るものではないと思える。
 特筆すべきは第3ソナタのラルゴ。祈るように奏でており、感動的だ。5分ちかくかけている。第3パルティータのルールにみせる女性的とも言えそうなやさしさも忘れがたい。

 イスラエルのテル・アヴィヴ出身。ベルギーでグリュミオーに学んだ。しかし、彼がもっとも影響を受けたのは、そのあとに教わったアンドレ・ジェルトレル(1907-98)だったという。ジェルトレルはバルトークのエキスパートとして知られる。

(2007/12/17)



 

アイラ・エルドゥラン
Ayla Erduran

1957
chaconne=
( MUZA XL-0044 )


 トルコの女流、アイラ・エルドゥランが1957年、第3回ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクールで入賞(5位)した際の録音である。シャコンヌを単独で演奏している。
 彼女はのちに第2パルティータの完演をレコードした。現在、そのCDがトルコで発売中である。

(2007/07/08)



 

アイラ・エルドゥラン
Ayla Erduran

1973
chaconne=14:35
( triolila 279904-2  CD-TURKEY )


 アイラ・エルドゥランによる第2パルティータ(完演)。1973年のライヴ。
 彼女はトルコのイスタンブール生まれ。ヴァイオリンは、母親より習うことから始め、その後、フランスやアメリカ、ソ連でいろんな人に習ったようだ。略歴のなかに、ガラミアン、フランチェスカッティ、ダヴィド・オイストラフらの名が見える。

 1973年の、おそらく放送用ライヴ録音ではないかと推察されるが、音はいいほうだ。
 演奏もいい。終曲に向かって全力をつくしているさまが浮かぶようであり、といって激さず、気品と清潔感を最後まで維持しつづける。「すてきな女性」といったムードがある。会場にいた聴衆も、おそらくかなりの満足度だったのではなかろうか。

 彼女のCDは triolila により、"ayla erduran archive series" として4枚にまとめられている。いずれも秀逸なデキだ。
 ボベスコは無伴奏を残さなかったが、「こんなふうではなかったか……」と、エルドゥランの演奏を聴いて想うことがある。
 好きな演奏。数枚のディスクを聴いただけでおこがましいが、好きなヴァイオリニスト、と言いたくもある。

(2008/02/14)



 

ドゥヴィ・エルリ
Devy Erlih

P1969
chaconne=14:00
( ACCORD 476 9686 CD )


 ドゥヴィ・エルリの全曲CD。オリジナルは3LP(バラ売り)であり、おそらくエネスコに次ぐ高価盤。
 海外オークションにて、全曲3枚ぞろいが 400000円以上の値で落札されたのを目撃したことがある。同じものが、海外店のカタログに 4000 だか 5000 だかで(※米ドル)で出ているのを見かけたこともある。
 とまれ、それが2枚2000円弱のCDとなって出たのだから、ひじょうにトクをした気分になれますな。
 エルリのレコードはなんでも高くなっているようだ。私には関係ないことだが。

(2007/07/08)



 これは怪演としか言いようがない。第2パルティータの演奏が始まるやいなや、強烈なものが襲いかかってくる。私の頭中にすぐさま浮かんだ言葉は「ヤケクソ」というものであった。気が乗らぬのだが、拒めずに弾いてやっているといった感じなのだ。
 「弾いたらええのやろ、弾いたら!」――第1楽章は音楽よりもそんな開き直りの声が聞こえてしかたがなかったが、聴きすすむうちに、どうやらやる気がないわけではなさそうだと思えてくる。
 途中で、吹き出しそうになりさえした。人間くさい、かなりオモロイ演奏である。

 ※ひさしぶりに聴いたついでに補筆しました。

( 2008/05/09)



chaconne

FeFeFe