I



 

石川静

Shizuka Ishikawa

CHACONNE

1976

 

 

巌本真理

Mari Iwamoto

CHACONNE

1949

CDR

 

アリーナ・イブラギモヴァ

Alina Ibragimova

BWV.1004

2006

mp3

 

アリーナ・イブラギモヴァ

Alina Ibragimova

CHACONNE

2007

 

 

アリーナ・イブラギモヴァ

Alina Ibragimova

BWV.1001-1006

2008/9

 

A B C D E F G HJ Ka Kr L M N O P Q R Sa Sk T U V W X Y Z &


 

石川静
Shizuka Ishikawa

1976
chaconne=
( EMI-Belgium C 061-97863  LP-BELGIUM )


 石川静は1976年、エリーザベト王妃国際音楽コンクールで入賞(5位)。その際に制作された記念盤らしい。ほとんど忘れられてしまった録音である。
 シャコンヌのみを入れている。ほかにラロの協奏曲(ピアノ伴奏版。ピアノはカノウ・ノリコ氏)など。

 石川の無伴奏は、ほかに第1ソナタもある。
 全6曲を入れてもおかしくない人だ。まだまだお若いはず。ぜひお願いしたい。

(2007/07/08)



 

巌本真理
Mari Iwamoto

1949
chaconne=15:40
( goodies 78CDR-3200 CDR-JAPAN )
* first recording of Bach's chaconne by Japanese violinist  


 本邦初のヴァイオリンによるバッハのシャコンヌ録音が陽の目を見た。
 巌本真理(巖本真理)のまぼろしと化していた演奏で、60年ぶりの復活である。
 ロームミュージックファンデーションによるSPレコード復刻CD集≠ノ入るのではないか、と私は内心ひそかに期待していたのだが、かなわなかった。
 CDRでとはいえ、快哉を叫ぶと同時に、これを復刻したグッディーズに対しては「あっぱれ!」を贈りたい。
 彼女については、復刻CDもそれなりにそろい、再評価の気運が高まっているようである。

 巌本真理が23歳時の録音。
 それにしても、戦後間なしの1949年に日本でシャコンヌの録音とは驚嘆すべきなのかもわからない。ひょっとすると演奏されること自体、画期的なことではなかったろうか。あるいは、実はそれほど挑戦的、意欲的なものではなく、演奏家はヴァイオリニスト一人いればレコーディングは可能なので、案外そういうシンプルな事情によるものだったかもしれない。
 ともかく、これが日本人によるシャコンヌ・レコーディングの第1号となった。(※私はその正確な数を把握しえていないが、日本人ヴァイオリニストによるシャコンヌ・レコーディングは現在(2009年)、だいたい60弱あると思われる)
 
 1949年の録音にしては、音は悪い。1929年のブッシュ盤よりも劣る。しかしこれは、製盤にあたって使用した素材の粗悪さ、またレコーディング環境の劣悪さがそのまま反映された結果ではあるまいか。物資の不足している時代の録音であるからやむをえまい。
 また、発行枚数もそれほど多くなかったろうし、破損などでうしなわれたものも相当数あるだろう。「たいへん貴重な記録」とうたうグッディーズの説明は決して大げさではない。

 いかにも戦前のスタイルである。抑制の効いた、端然としたたたずまいは、クールビューティー≠ニいう現代用語を想起させる。彼女が師事した、アウアー門下の小野アンナ直伝のものとみていいが、この後、エネスコに師事しており、どのように変化していったかが気になるところでもある。

 原盤はSP4面。当CDRは面が変わる際に生まれるブランクをそのままにしている。ここでのタイミングは、私的に編集してつないだもの。
 内容貴重も、市販CDR使用、インレイはペラ紙に簡易プリントと、例によっておもちゃのような商品。


 巌本真理は1979年、53歳の若さで亡くなった。
 せめてあと10年活動していたなら、と惜しまれる。

(2009/08/01)



 

アリーナ・イブラギモヴァ
Alina Ibragimova

Aug 24, 2006
chaconne=15:10゛
* downloaded mp3 from her website  


 アリーナ・イブラギモヴァの初録音らしい。第2パルティータ完演。
 彼女のウェブサイトからのダウンロード版。サイト限定の音源である。イニシャルが" I "の演奏家がすくないので採りあげることにした。
 ずいぶん前にPCへ取りこんでおいたもので、どっかのファイルに埋まりこんでいたのが、最近なにかの拍子で出てきた。これさいわいとばかり、iPodに入れて聴いてみた。ちなみにこの音源、現在は、提供を停止しているようである。
 のちに雑誌の付録CDでシャコンヌを入れているが、こちらは全5楽章なので価値があろう。

 彼女は2005年に来日しており、第2パルティータを演奏した。そのときの音源をテレビから盗んだのをもっている。シャコンヌのタイミングはほぼ13:00ちょうどだった。時間だけであれこれ判断するのは安直すぎようが、その場の雰囲気により、かなり演奏に変化が表れるタイプと思っていいかもしれない。
 3種とも悪くないが、ベストをあげればこのDL版となる。内容、音質とも一番よい。

 2006年08月、室内楽では定評のあるロンドン、ウィグモア・ホールにて収録。
 なお彼女は、2009年09月にバッハ無伴奏全曲をリリースする旨、サイト上にて予告している。待ち遠しい。

(2008/08/25)



 

アリーナ・イブラギモヴァ
Alina Ibragimova

Jun 26, 2007
chaconne=14:37
( BBC MUSIC Vol.16 No.1  CD-ENGLAND )


 人気上昇中のイブラギモヴァによるシャコンヌ。
 これは英の音楽雑誌『BBCミュージックマガジン』の付録である。 ほかに、ハープシコード奏者として知られるニコラス・クレーマー指揮BBCスコティッシュ交響楽団による管弦楽組曲第3番、ヴァイオリン協奏曲2曲(イブラギモヴァ独奏)、とまあ、これが付録か、とおどろくような内容のCDとなっている。雑誌の購入価格は、たしか1200円ほどだった。この雑誌を初めて買ったが、いつもこんな豪華なオマケがついているのか。

 静かな湖畔の森の陰……と童謡の一節が思い出される。清澄が魅力のシャコンヌである。静寂のなかに、はっきりと像をむすばせた美しい演奏だ。この淑やかさも好印象。
 遅まきながら、彼女の名にアンダーラインを引いておくとする。

 なかなかにかわいらしき娘さん、アリーナ・イブラギモヴァは1985年09月28日ロシアのポレヴスコイ生まれ。楽器は1738年製ピエトロ・グァルネリ作(ベニスのピエトロ=j。

 2007年06月26日、ロンドンのセント・ローレンス・ジュウリー教会でのライヴ。

(2007/09/30)



 

アリーナ・イブラギモヴァ
Alina Ibragimova

Dec 22-23, 2008  Jan 17-18, Feb 17-18, 2009
chaconne=14:10
( hyperion CDA67691/2  CD-UK )


 期待のイブラギモヴァが、1年以上前の約束を守り、ほぼ予告どおりに全曲CDを出した。
 彼女の誕生日が09/28なので、それに合わせてのリリースだったか。
 今年はすでに、アッカルド、ムローヴァによる無伴奏の注目盤が出ている。私的期待度では、このイブラギモヴァはムローヴァよりも大きかったものである。

 女の子らしい、みずみずしい感性が魅力。コンパクトで強固な構築性を備えた演奏は魅惑であり、かわいらしくさえある。
 バッハの無伴奏がこれほどチャーミングに、ていねいに弾かれた例は、これまでほとんどなかったと言っていい。
 ふいに、いわさきちひろ氏や、おおた慶文氏の絵画作品を思い浮かべたりした。
 彼女はこのセットを完成させた時点で弱冠23歳であるが、すでに独自の世界を築きつつある。
 録音もすばらしい。直接音と残響が混濁せず、絶妙にブレンドされている。

 モダン楽器使用(1738年製ピエトロ・グァルネリ)のようであるが、音色にはピリオド楽器の雰囲気がすくなからず感じられる。
 彼女は、(バッハを)「いずれはバロック・ヴァイオリンで演奏してみたい」と語っているという。

 今回もイギリス、ロンドンにて録音。場所はヘンリー・ウッド・ホール。 
 ここ数年にもたらされた無伴奏全曲ディスクのなかでも出色の一。大収穫盤。

(2009/10/06)



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