P

 

 

プリシラ・パルマー

Priscilla Palmer

BWV.1004

1982

 

 

テディ・パパヴラミ

Tedi Papavrami

CHACONNE

1992

 

 

テディ・パパヴラミ

Tedi Papavrami

BWV.1001-1006

2000

 live

 

レジ・パスキエ

Regis Pasquier

BWV.1001-1006

1981

 

 

フローリン・パウル

Florin Paul

BWV.1001-1006

1989

 

 

フレデリック・ペラシー

Frederic Pelassy

BWV.1001-1006

1990

 

 

フレデリック・ペラシー

Frederic Pelassy

BWV.1001-1006

2006

 

 

イツァーク・パールマン

Itzhak Perlman

BWV.1001-1006

1986

 

 

ルミニッツァ・ペトレ

Luminitza Petre

BWV.1001-1006

 

 

 

ヴィクトル・ピカイゼン

Victor Pikaizen

BWV.1001-1006

 

 

 

シリオ・ピオヴェサン

Sirio Piovesan

BWV.1004

1965

 

 

レイチェル・ポッジャー

Rachel Podger

BWV.1001-1006

1997

 

 

クリストフ・ポッペン

Christoph Poppen

BWV.1004

2000

 

 

ジェラール・プーレ

Gerard Poulet

BWV.1001-1006

1994

 

 

ヴァッサ・プシホダ

Vasa Prihoda

CHACONNE

1949

 live

A B C D E F G H I J Ka Kr L M N O ● Q R Sa Sk T U V W X Y Z &


 

プリシラ・パルマー
Priscilla Palmer

1982
chaconne=
( WEALDEN WS-216  LP-UK )


 プリシラ・パルマー(パーマー)は1973年から、バロック・ヴァイオリンによる演奏を専門として活動している。
 使用楽器は、バッハの時代のヴァイオリンを忠実に再現したものという。英ケント州ガウドハースト村にあるフィンチコックス古楽器博物館にて収録。

 まだピリオド楽器による演奏がめずらしかったころで、これが発売された当時は、ルカ盤があったかどうかといった状況。その意味で貴重だった。
 レコ芸の外盤情報で知り、神戸の《らるご》に注文したところ、届いたのがカセットテープで、再オーダーしたが結局入ってこなかった。そんな思い出がある。
 これははるかのちに、中古で入手したもの。カップリングは第3パルティータ。

(2007/07/08)



 

テディ・パパヴラミ
Tedi Papavram

P1992
chaconne=14:15
( stereoplay CD 27100692 A )


 テディ・パパヴラミは1971年、アルバニアのティアナ( Tiana )生まれ。20歳ごろの演奏である。シャコンヌだけを入れている。彼はのちに、全曲を2度、レコーディングした。
 余裕綽々としており、小憎らしいほどに落ちついている。テクニックは安定しているし、演奏もすこぶるていねいだ。とはいえ、全体に平板で重量感にとぼしく、感動を呼ぶまでにはいたっていない。まだなにかを模索しているらしくもある。
 しかし、パパヴラミがこのまま終わらなかったことは、12年後に録音した全曲を聴けばわかることである。

 このディスクをリリースした stereoplay というメーカーは聞いたことがないが、察するところ、高音質を追求するレーベルのようだ。実際、音がいい。
 カップリングは、ラヴェルのツィガーヌ、フォーレのヴァイオリン・ソナタ、ヴィエニャフスキーのスケルツォ・タランテラ、 パガニーニのカプリース3曲(1曲はピアノ伴奏付)。で、ラストにシャコンヌを据えている。
 以上、ほとんど再録音してそうな感じだが、 ひょっとするとしていないのもあるか。だとすれば、それは貴重、ということになるかもしれませんですな。

(2008/01/11)



 

テディ・パパヴラミ
Tedi Papavrami

Oct 17, 2000
chaconne=14:11
( un-numbered )


 パパヴラミは2度の全曲録音を果たしている。現在市場に流布されているのはAEONに入れた新録音のほうであり、こちらはファースト・レコーディング。
 どうやら、半分自主制作のようなかっこうでリリースされたものらしい。ライヴ一夜一発録り。会場はフランス・イヴリーヌのサンカンタン劇場とある。拍手の規模、その残響の具合などから推しはかるに、まあまあ広いホールのようだ。
 技巧派として知られるが、ここではカッ飛ばすこともなく、法定速度を遵守しており、安心して聴けるバッハに仕上げている。一発録りのハンディもほとんど感じられない。録音もよい。
 彼は無伴奏曲が好きなようで、パガニーニも入れている。さらに、スカルラッティのソナタ集をみずから編曲したものまで出している。これには食指が動き、聴いてみた。なつかしさを覚える響きと曲調が魅力である。

 サンカンタン・イヴリーヌはパリの西郊にある新興都市で、モダンとトラディショナルの融合に成功したremarkableな都市――と市のウェブサイトで自画自賛している。

(2007/08/04)



 

レジ・パスキエ
Regis Pasquier

Oct & Nov, 1981
chaconne=
( harmonia mundi-France HM-1085/7  LP-FRANCE )


 全曲3LP。
 レジ・パスキエは1945年生まれ。いわゆる神童≠ナあったらしい。1960年、アメリカでリサイタルを開いたことが、彼のその後のキャリアにはずみをつけた。フランチェスカッティが、彼の才能を高く買ったといわれる。協奏曲から室内楽まで多数の録音を残している。

 高校生のころ、京都の《十字屋(現・JEUGIA)》で見つけ、レジの間近まで持参した。それを思いなおしてエサ箱に返却。以来、20年以上縁がなく、数年前、やっと中古で手に入れた。値段は三倍にふくれあがっていた。15000円ほどだった。

(2007/07/08)



 

フローリン・パウル
Florin Paul

1989
chaconne=15:46
( TACET 10  CD )


 ヴィンテージ・マイクを使って収録。優秀録音で人気のCDだ。長岡鉄男が「大吟醸サウンド」と絶賛していた。残響たっぷりも、意外と人工臭がしないところがいいのかもしれない。
 録音で注目されがちだが、ここではむしろすぐれた演奏として採りあげたい。これは私的ランキングのなかでもかなり上位に入る。

 クラシックにあまりくわしくない人に「バヨリンの曲でなんかエエのないか?」なんて聴かれたときには、これを紹介することにしている。耳に心地よいのでみんな気に入って聴いているようである。「よき曲、よき演奏、よき録音」。このディスクは、野村あらえびすのそんな言葉を思い出させる。オススメ盤だ。

 フローリン・パウルは1958年、ルーマニア生まれ。11歳ではやくも国際コンクールで優勝。以後、77年のロン・ティボーで最上位(1位なし)、79年のパガニーニ国際で優勝(4位に千住真理子)するなどの成績を収めた。彼はTACETに全曲をレコードしている。

(2007/07/08)



 

フレデリック・ペラシー
Frederic Pelassy

May, 1990
chaconne=14:50
( BNL PRODUCTION 112790  CD-FRANCE )


 フレデリック・ペラシーは06/72生まれ。この録音が05/90におこなわれている。すなわち、ヴァイオリニスト17歳時の演奏である。彼はBNLへ全6曲を入れている。全曲録音の最年少記録保持者とみてよさそうだ。

 全体におとなしく、やや一本調子か。内気な少年といったイメージ。音色は美しい。ペラシーもそろそろ中年の仲間入りである。ここらで再録音に挑んでみては、という想いがちらつく。

(2007/07/08)



 

フレデリック・ペラシー
Frederic Pelassy

Sep, 2006
chaconne=16:09
( BNL PRODUCTION 112952  CD-FRANCE )


 ↑で期待をちらつかせたのが伝わったわけでもないだろうが、えらくうまいタイミングで、ペラシーによる全曲の新録音が登場した。16年半ぶりの再録音である。

 ケースには、通常録音とdts方式(Digital Soundfield Recording と称する5チャンネル録音)によるものとの2種全4枚のCDが封入されている。演奏は同じもの。
 dtsのほうは一般のCDプレーヤーではかからない。いや、かかるが雑音が聞こえるのみである。なので、こっちはDVDプレーヤーにセット、通常のステレオ装置(2チャンネル)にて鑑賞した。それが正しい再生法かどうかは詳しくないのでわからぬが、ともかくそんなやり方でいい加減に聴きくらべてみた。
 結果、通常版のほうが奏者との距離が近いように感じ、逆を言えば、dts版は若干広い会場で聴くような感じがあった。音については、通常版は、よく言えば鋭く鮮明。やや高音がキツい気もする。dtsのほうが――妙な言い方になるが――甘味があり、ほのかに、写真で言うところの「ソフト・フォーカス」のような処理がほどこされているような印象。生々しさで通常版、聴きやすさでdts版ということができる。

 今回のペラシー新録音は、前回とは基本的なコンセプトは変わっていないものの、芸風に深みがぐっと増しており、落ち着きも加わっている。あいかわらず実直な演奏で、たとえば、テクニックをひけらかすようなふるまいはまったく見られない。
 私は新旧2種のバッハ以外に彼の演奏に接していないが(ほかの演奏も、という気にならなかったわけだが)、この生真面目さがペラシーの魅力か、と思ったりした。ある意味、模範的な演奏と言っていいかもわからない。

(2007/11/10)



 

イツァーク・パールマン
Itzhak Perlman

Jun, 1986  Jan, May & Jun, 1987
chaconne=
15:46
( EMI CLASSICS 7 49483 2  CD )


 パールマンの無伴奏というのをイメージできず、正直、期待していなかったが、聴いてみるとかなりいい演奏だった。来日公演で第3パルティータを弾いているのをテレビで観たことがある。
 ニューヨークのコンコルディア・カレッジにおける録音。ドラッカーもここを利用していた。

 小説の新人賞最終候補に残り、その授賞式に出るために上京した。その賞は、選考会と授賞式が同日におこなわれ、当落に関係なく、候補者全員が式に出ることになっていた。私は通算二度残ったのでその経験も二度あり、これは受賞した回の帰りに、秋葉原の《石丸電気》で買った思い出深いCDである(※落っこちたときはなにも買わずに帰った)。

(2007/07/08)



 

ルミニッツァ・ペトレ
Luminitza Petre


chaconne=13:49
( un-numbered )


 女子マラソンで人気を博した松野明美の無伴奏である……と紹介したくなるお顔ですな。どっちがどうとは言いませんが。全曲CD。
 一部のファンのあいだで評判になっていたのを耳にし、また限定盤であるとかないトカ、これを逃すともう手に入らないトカ、そんな噂も付加され、「はよ買うとかなイカン」とばかり、取扱元の《ラ・ヴォーチェ京都》まで、電話にて取り置きを依頼のうえ、飛んでいって求めた。入手をよろこんでいたら、主要ショップでも売られはじめ、なーんだ、と少々ガックリ。みると値段もグッと下がっている。大いにガックリ。
 さまざまなところで、同時多発的に大絶賛の声があがっていた。そうなると、そこまでほめちぎらなくても……と私のヒネクレの虫が起きてしまう。

 ルミニッツァ・ペトレはヴュルテンベルク州立管弦楽団のコンサート・ミストレスという。非常にストレートなバッハであり、余計なことをしていないところが、最近ではかえって新鮮かもしれない。たしかに、いい演奏。

(2007/07/08)



 

ヴィクトル・ピカイゼン
Victor Pikaizen

1970s
chaconne=
( MELODIYA 33CM-02999/04  LP-USSR )


 ヴィクトル・ピカイゼンの全曲3LP。超絶技巧の持ち主と聞くが、案外慎重に進めている。ステレオ録音とされているものの、ほとんどモノラルにちかい。

 レコ芸の「求む・譲る」欄を通じて入手。レコードを受け取りに、1時間半電車に揺られて、先方のご自宅まで足を運んだのがなつかしい。そのときのお相手様とおよそ20年後、ネットオークションで再会してビックリ。

(2007/07/08)



 

シリオ・ピオヴェサン
Sirio Piovesan

C1965
chaconne=16:49
( FRATELLI FABBRI EDITORI  I GRANDI MUSICISTI 103  LP-ITA )


 シリオ・ピオヴェサンが、どういう人なのかは不明。イタリアのヴァイオリニストであり、1948年ブダペスト国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で優勝したという。判っているのはそれくらい。
 技巧的には並、中の中といったあたりであるが、バッハの無伴奏の場合、テクニックのこころもとなさは、かならずしもハンディキャップにならない。背伸びをせず、自分のペースでのびのびと弾いている。特徴にはとぼしいものの、音色にうるおいがあり、また録音もよいので耳に心地よく響く。佳演と言っていい。

 伊ファブリ社が発行した名曲全集のうちの一枚であるようだ。「ヨハン・セバスティアン・バッハのU」となっている。そこで無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番が紹介されており、その実演(全5楽章)をピオヴェサンが受け持った、ということであるらしい。
 この名曲全集は、かつて平凡社から日本語版が出たことがあるそうで、このディスクもそのなかに含まれていたかもしれない。
 10インチステレオLPであるが、ジャケは12インチサイズ。なかなか立派なブックレットが付属、というより書籍出版社が出したものゆえ、メインは活字とみるべきか(※しかし、オール・イタリー語でまったく読めず)。レコードは付録なのかも。そのせいか、演奏者は重要視されていず、ピオヴェサンの名はジャケにちいさく刷られているだけである。ラベルにその名はない。なんぼなんでも、この扱いはひどいのではないか?

(2008/03/11)



 

レイチェル・ポッジャー
Rachel Podge

Dec, 1997  Apr & Dec, 1998  Apr, 1999
chaconne=13:36
( CHANNEL CLASSICS CCS SEL-2498)


 全曲。2CD。これもなかなかの演奏だ。古楽器礼賛ではないが、女流ということもあり、ややポイントが高くなるのはいたしかたなし。

 レイチェル・ポッジャーはイギリス生まれ。ドイツで学んだのち帰国、さらに研鑽を積み、今や古楽器のスペシャリストとして活躍中の由。

(2007/07/08)



 

クリストフ・ポッペン
Christoph Poppen

Sep, 2000
chaconne=14:22
( ECM New Series 1765  CD-GERMANY )


 パルティータ第2番の各楽章の前に、バッハ作品より選び出したコラールを置いたもので、このアイディアは、Helga Thoene という女性研究者の説にもとづくものであるという。
 私にはよくわからないので、これがつくられた事情、背景からは逃げることにするが、ここでのクリストフ・ポッペンの奏するシャコンヌはすばらしいものだ、とは言える。

 これを聴いて気づかされたのは、パルティータ第2番において、シャコンヌは独り立ちできても、前半四楽章は、それぞれのあとに次の楽章が続かなければ輝きが激減するということである。
 ヒリヤード・アンサンブルの合唱はすばらしいし、ポッペンのヴァイオリンもまたしかり。しかし、この縫い合わせが成功しているとは思えない。

 シャコンヌについては、ヴァイオリン独奏のほか、ヴァイオリンと合唱のための編曲版も収録されている。こちらのほうがむしろ、上述のテーネ説が実践に活かされたものといえるのかもしれない。
 とはいえ、私には両者が融合していないと感じられた。2つのプレーヤーで別々のディスクを同時再生したかのように聞こえ、やかましいだけと感じる瞬間すらあった。
 私個人としては、それぞれをそれぞれに聴きたいというのが本音となる。

 ポッペンは微細な瑕疵を気にせず弾き進んでゆく。後半になるほどよくなってゆくようだ。バロック・ヴァイオリンを使用しているとのことだが、その響きはきわめてモダン的である。
 いずれポッペン単独によるバッハ無伴奏を――できれば全曲を――聴きたいものだ。

 録音は、残響に意味をもたせ、空間の拡がりを重視したもの。とくにヒリヤード・アンサンブルの合唱部分はすばらしい。場所はオーストリアのザンクト・ゲロルト修道院。

 クリストフ・ポッペンは1956年、西ドイツのミュンスター生まれ。ヴァイオリニストとして国内外のコンクールで好成績を収めた。現在は指揮者としても活躍している由。

 ※シャコンヌのタイムはヴァイオリン独奏版のもの。

(2009/10/07)



 

ジェラール・プーレ
Gerard Poulet

1994 & 1995
chaconne=11:50
( ARION ARN-268640  CD-FRA )


 フランスの名手、ジェラール・プーレによる、格調高い無伴奏全曲。好きな演奏の一つだ。
 これは再発CD。ジャケも変わった。初版のものよりもこちらのほうがよい。シャコンヌは速めの11:50。

 プーレは、メニューイン、ミルシテイン、シェリングらに師事した。いずれもバッハの無伴奏を語るうえで、絶対にはずせない面々である。
 楽器は、1743年製フェルディナンド・ガリアーノ作。

(2007/07/08)



 

ヴァッサ・プシホダ
Vasa Prihoda

Jul 29, 1949
chaconne=
14:08
(
PODIUM LEGENDA POL-1006-2 )


 シャコンヌ単独演奏。SPファンのあいだで人気が高く、テクニシャンとして鳴らしたヴァッサ・プシホダのライヴ録音である。
 達者だとは思うが、もうすこし叙情がほしい気も。冒頭から和音をベットリと響かせており、騒々しく、落ち着かない。

 ヴァッサ(ヴァーシャ)・プシホダ(プルジホダ)は1900年、ポーランドのポズナニ生まれ。プラハ音楽で学び、デビューもプラハにおいてであったため、チェコの代表的ヴァイオリニストとして周知されている。1960年、ウィーンにて没。

「プシホダはこの上もなく美しいが、枯淡質朴な芸術を愛する日本人にとっては、少し派手過ぎ、華やか過ぎ、そして官能的過ぎるかも知れなかった」と、野村あらえびすは『名曲決定盤』に記している。
 この評に触れたとき、なんとなしに京都の金閣を思い浮かべてしまった。しかし、このシャコンヌから金閣を連想することはむずかしい。
 彼はSP時代に、第3ソナタの前半2楽章を録音している。

(2007/07/08)



chaconne

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