T

 

 

高田あずみ

Azumi Takada

BWV.1004

1994

 

 

高橋満保子

Mihoko Takahashi

BWV.1001-1006

2001

 

 

玉井菜採

Natsumi Tamai

CHACONNE

1996

live

 

辻井淳

Jun Tsujii

BWV.1001-1006

2000

 

 

寺神戸亮

Ryo Terakado

BWV.1001-1006

1999

 

 

寺神戸亮

Ryo Terakado

CHACONNE

2003

 

 

天満敦子

Atsuko Temma

CHACONNE

1996

 

 

天満敦子

Atsuko Temma

BWV.1001-1006

2004

 

 

戸田弥生

Yayoi Toda

BWV.1004

2000

 

 

戸田弥生

Yayoi Toda

BWV.1001-1006

2001/2002

 

 

豊田耕児

Koji Toyoda

BWV.1001-1006

1971

 

 

豊嶋泰嗣

Yasushi Toyoshima

BWV.1004

1992

 

 

ゲルハルト・タシュナー

Gerhard Taschner

CHACONNE

1942

 

 

エミール・テルマニ

Emil Telmanyi

BWV.1004

1950s

 

 

エミール・テルマニ

Emil Telmanyi

BWV.1001-1006

1954

 

 

レオン・テマーソン

Leon Temerson

BWV.1004

 

 

 

クリスティアン・テツラフ

Christian Tetzlaff

BWV.1001-1006

1993

 

 

クリスティアン・テツラフ

Christian Tetzlaff

BWV.1001-1006

2005

 

 

ローマン・トーテンベルク

Roman Totenberg

BWV.1001-1006

1971

 

A B C D E F G H I J Ka Kr L M N O P Q R Sa SkU V W X Y Z &


 

高田あずみ
Azumi Takada

Mar 07, 10, 11&14, 1994
chaconne=15:06
( MEDIA RINGS CORP. MGCC-1007 )


  高田あずみによる第2パルティータ完演である。
 かつて彼女は、バッハ・コレギウム・ジャパンのコンミスを務めていた。BCJといえば、鈴木雅明のもと、すばらしい『マタイ』を残している。そのあたり、ミュンヘン・バッハのビュヒナーを思い起こさせるが、両者のアプローチはかなり異なっている。しかもビュヒナーは湾曲弓を使用しており、高田はピリオド楽器を奏している。比較は無意味だろう。いずれもすばらしい。

 音楽の友ホールでの録音。

(2007/07/08)



 

高橋満保子
Mihoko Takahashi

Apr 11&12,  May 23-25, 2001
chaconne=15:35
( VICTOR ENTERTAINMENT NCS-393/4  CD-JAPAN )


 高橋満保子は、関西ではなじみの名演奏家である。
 私が初めてヴァイオリンの生演奏に接したのが中学生のときであり、それが高橋さんのメンデルスゾーンだった。
 その高橋さんが無伴奏全6曲をCDにしたと仄聞し、なんとか聴いてみたいと思ったがどこにも売っていない。ようやく演奏会場で手に入れることができた。

 私的ランキングでベスト10入りはまちがいない。端然として淡々。派手さは微塵もない。気負いもまったくない。そして、どこかもの悲しい。大人の演奏である。夜、静かに耳をすませていると、ついウィスキーに手がいってしまう。味わい深い、すばらしいシャコンヌ、すばらしい無伴奏。

 録音場所は宮城県のバッハホール。

(2007/07/08)



 

玉井菜採
Natsumi Tamai

Jul, 1996
chaconne=14:56  LIVE
( MDR  CD-GERMANY )


 京都出身の玉井菜採が、バッハ国際コンクールで最高位を獲得した際の録音。シャコンヌ単独の演奏である。

 ややおとなしめであるが、このとき24歳だったことを考えると、まことに堂々としており、かなりの完成度。しかもライヴである。このとき、優勝なしの第2位だったという。そのあたりは素人にはよくわからない。しかし、彼女がすばらしいパフォーマンスをみせただろうことは想像がつく。
 録音もよい。
 場所は、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス大ホール。

 これはなんとしても、今の彼女の無伴奏をまとめて聴いてみたいものだ。無伴奏録音希望演奏家リストの上位にランクインである。

 玉井菜採は1972年生まれというから、諏訪内晶子と同年齢となる。諏訪内もチャイコフスキー国際(1990)でのシャコンヌ(途中まで)の映像&録音を残している。
 年齢、コンクールの性格、受賞確定後と確定前等々、条件がまったく異なるゆえ、無意味なことであり、参考にもならぬだろうが、この94年の玉井と90年の諏訪内、両シャコンヌを強引、単純に比較してみれば、玉井のほうがすぐれている。

※余談ながら、本CDには、第3位に入った砂原亜紀の演奏(ハンス・クリスティアン・バーテルの無伴奏ヴァイオリンのための作品)も収録されていて、そちらも傾聴に値する。

(2009/03/14)



 

辻井淳
Jun Tsujii

Aug, 2000
chaconne=14:27
( ISODA IE-2004/5 )


 辻井淳による全曲盤。2CD。
 第2パルティータは、力演であり、気持ちも入っているが、鳴りっぱなしの印象だ。
 冒頭から力みがうかがえる。祈りを捧げるような、もうすこし静謐の魅力がほしい。
 録音現場である神戸女学院のチャペルを「バッハにうってつけ」と、ライナーノートの筆者は書いている。床面積は広くないが、天井が高い、柱体のような空間であるらしい。なのに辻井は、まるで中規模かそれ以上のホールで、朗々と響きわたらせようとしているかのようである。

 録音も疑問だ。全体にぼんやりしており、楽器にねらいをさだめているでなく、チャペルの響きを活かすでなく、つまりどちらのためにもなっていない。
 そんな録音のせいもあるかもしれぬが、このCDを聴く限り、ホールの特性と辻井のスタイルとが融合していないと、私には思えた。
 せまいところで、大声でしゃべられるとイライラする。あれとよく似ている。演奏自体はそれほど悪くはないと思うものの、冷静に音楽を愉しむことができなかった。
 広々としたところで、存分に鳴らしきったほうが、この人には合っているのではないか。このディスクが今ひとつ感銘をあたえてくれないのは、物理的な要因によるところが大きいように思う。その意味では、少々残念な録音である。

 辻井淳は京都市交響楽団のコンサートマスターを務めたあとに独立、現在はソリストとして活躍中の由。

(2008/11/20)



 

寺神戸亮
Ryo Terakado

May 14-18, Oct 31-Nov 5, 1999
chaconne=12:23

( DENON COCQ-83387/8  CD-JAPAN )


 バロック・ヴァイオリンによる全曲である。美しい演奏だ。清冽な川の流れのようである。けっこう長いこと廃盤になっていた。現在は廉価盤で出ている。

 寺神戸のディスクでは、有伴奏ソナタも好きでよく聴いている。

(2007/07/08)



 

寺神戸亮
Ryo Terakado

Dec 29-31, 2003
chaconne=12:19
( DENON COCQ-83734 CD-JAPAN)


 『シャコンヌへの道』と題してある。
 もともと、シャコンヌは一舞曲であり、それをバッハが拝借してとんでもないすごいものにしたわけだ。その源流をたどってみようという歴史散歩のような企画盤。
 寺神戸にとって、2度目のシャコンヌだが、前回に不満があって録りなおしをしたというわけではないようである。寺神戸の演奏を聴くなら全集盤が出ているのでそちらがあれば鑑賞には十分だろう。

 それにしても、前回全集のシャコンヌとこれとの時間的な差はわずか4秒。しかも両者のあいだには4年の歳月が流れている。潮田さんはもっとすごく(?)、1回目と2回目の間隔は25年であるが、その差はたった3秒でしかない。
 その日の気分がストレートに出てしまいそうに、私のようなトーシローには思える。カリカリしているときは速くなるとか、そういうことはないのだろうか。これもいわゆる生物時計というやつなのか。同じ演奏家の同曲異演を聴くたびに湧いてくる疑問である。とにかく、ガラリと変わることはまずないようだ。それだけ解釈を確立させているということか。

(2007/07/08)



 

天満敦子
Atsuko Temma

Sep 17&18, 1996
chaconne=15:55
( ART UNION ART-3040  CD-JAPAN )


 シャコンヌのみを入れている。決して悪い演奏ではないが、天満を聴くならやはり全集のほうで、となる。
 1735年製ストラディヴァリウス使用。於府中の森芸術劇場ウィーンホール。

(2007/07/08)



 

天満敦子
Atsuko Temma

Aug 12, 13&16, 2004
chaconne=
( KING RECORD KICC-481/2  CD-JAPAN )


 マスコミに先導されて出てきた印象があり、そういうのに私は生理的拒絶反応を起こす。だから、天満敦子にはあえて注意を払っていなかった。しかし、全曲録音を達成した日本人、それも女流となるとじっとしておれず、聴いてみると……。
 これはすばらしい。情炎の火の粉が降りかかってきそうなほどに熱いバッハを聴くことができる。聴きはじめたら最後、すぐに引きこまれ、ラストまでつきあわされてしまう。情熱を感じさせるという点では、全無伴奏のなかでも1、2を争う。すごい。

 於横浜フィリアホール。

(2007/07/08)



 

戸田弥生
Yayoi Toda

Jun 21&26, Jul 04, 2000
chaconne=13:55
( ONGAKU NO TOMO SHA CORP. OCD-0065  CD )


 エリーザベト王妃国際コンクール優勝の実績をもつ戸田のシャコンヌ、第一回目の録音。第2パルティータを完演している。
 この後、間を置かずに全6曲をレコードした。いずれも音楽之友社からのリリース。重要なのは、やはり全曲のほうとなろう。

 於音楽の友ホール。

(2007/07/08)



 

戸田弥生
Yayoi Toda

Dec 6&7, 2001  Jan 21&22, Feb 5&6, 23&24, 27&28, Mar 3&4, 2002
chaconne=14:00
( ONGAKU NO TOMO SHA CORP. OCD-0090 )


 全曲である。一曲に二日を割り当て、計十二日で完成させたということらしい。最初は、奏者と距離をとった録音のせいか、小さくまとまっている印象を受けた。ところが、その高貴さに気づいてからは、惹きつけられてゆくこととなった。また構築性もきわめて高い。この人には、もっとレコーディングのチャンスを与えなければならない。
 1694年製ストラディヴァリウス「スギチェリ」使用。こちらも音楽の友ホールにて。この録音はよくない。もっとこの人の魅力を前面に出す録り方をすべきだった。

(2007/07/08)



 

豊田耕児
Koji Toyoda


Apr, 1971
chaconne=13:28
( VICTOR-Japan VX-70/72  LP-JAPAN )


 邦人初のバッハ無伴奏全曲盤である。この記念碑的記録が一度も再発されていないのは不可解だ。
 録音ディレクターは、のちにカメラータ・トウキョウを興した井坂紘。エンジニアは梅津達男。直接音を重視したストレートな録音である。

 さすがに日本初とあって気合いの入り方が違う。
 豪華布張りボックス・ジャケ。3LP。インナーはちょっとしたプログラムなみの厚さに仕上がっていて、レコーディング風景・背景などがくわしく書かれているほか、Fディースカウや鈴木慎一をはじめ、音楽家・評論家など8人が寄稿。そのうちの一人、粟津則雄は感慨深げに次のように記している。
 「おさない頃私は、やがて日本人の演奏によってシャコンヌのレコードがきけるようになろうとは夢にも思わなかった。まして、全曲レコードなど、とんでもない話である」

 1971年04月、川口市民会館にて収録。

(2007/07/08)


※その後、《TOWER RECORDS》がCD化した。



 

豊嶋泰嗣
Yasushi Toyoshima


Jul 14, 15, 17, 1992
chaconne=15:56
( PONY CANYON Canyon classics PCCL-00167  CD-JAPAN )


 豊嶋泰嗣の無伴奏アルバム。ここで彼は第2パルティータ全5楽章を演奏している。

 先日(2009年09月11日)聴いた兵庫県立芸術文化センター管弦楽団の定期演奏会で、コンサートマスターを務めていたのが豊嶋泰嗣だった。このジャケ写真から17年経った今は、ずいぶん貫禄のあるオッサンになっている。とはいえ、人のことは言えぬ。私のほうが2歳上である。
 プログラムにドヴォルザークの第8が入っていて、ほんのちょっとだけ彼のソロを聴くことができた。実際、ほんのすこしであったが、宙を舞いつつ、眼前を通りすぎてゆく綿帽子のようであって、なぜか忘れられず、このディスクを今一度聴いてみようと思い立った次第。

 なめらかな音色にまず惹かれる。首尾一貫して、まったく荒らげることもなく、荒れることもないので、それだけでも心地よい。加えて、テクニック、センスとも文句がない。あまりに優等生的で、もうすこし、ムチャをやってくれてもいいような気もするほどだ。
 ほかにイザイの第4ソナタ、プロコフィエフが入っており、いずれも高水準のデキ。バラツキのない完成度の高いアルバムである。

 録音は、残響ゆたかで、とんがったところがなくひじょうに聴きやすい。

 録音場所として、秋川きららホールと武蔵野文化会館の2カ所の記載がある。このバッハがどちらにおいておこなわれたかはわからない。
 このディスクには『モノローグ』(※ひとりごと)というタイトルがつけられている。

(2009/09/16)



 

ゲルハルト・タシュナー
Gerhard Taschner


Nov 24, 1941
chaconne=
( archiphon ARC-128/129 )


 オールド・ファンになじみの、ゲルハルト・タシュナーのシャコンヌ。海外店のカタログで ODEON のSPをたまに見かけることがあり、いつか聴いてみたいと思っていた。
 それが今世紀に入ったあたりにひょっこりCD化。私の手に入れたのは archiphon 盤であるが、ほかのメーカーからも出ているようである。

 実に雰囲気のあるヴァイオリンだ。
 SPのサーフェス・ノイズがよく似合う、なんとも古色蒼然たる演奏で、耳にやさしく、音律が鼓膜をなでるような快感があり、いつまでも聴いていたくなる。時代を感じさせるポルタメントも、ハイフェッツのような聞こえよがしなものではなく、甘美な微風として流れてくる。
 クラシックカーが始動するがごとくノロノロと走りだし、ゴールインのタイムを予想せよと言われれば、「18分あたり」と答えてしまいそうであるが、終わってみれば意外にはやく、16分を切っている。
 このレトロな名演を聴くと、残されたのがシャコンヌだけとは残念至極。
 ベルリンでの録音の由。

 タシュナーは1925年、チェコスロヴァキアのクルノフという国境の町で生まれた。フバイやフーベルマンに師事。このシャコンヌを録音した1941年、ベルリン・フィルのコンサート・マスターに就任している。

(2007/07/08)



 

エミール・テルマニ
Telmanyi, Emil

around 1950
chaconne=
( TONO LPA-34002  LP-DENMARK )


 エミール・テルマニは、デッカの全曲録音の前に、パルティータ第2番だけを単独で録音。いずれも湾曲弓を使用している。これを使うと直線弓では物理的に不可能だった3〜4音の和音をいちどきに響かせられる。弛緩させることによって、毛を四本の弦すべてに接触させることができるのだ。

 ラベルには単に"Speciel Bach-bue"とある。ここで使われているのは、つまり、全集を完成させたときのヴェガ・バッハ・ボウ≠ナはない。
 ライナーによると、テルマニの注文を受けて湾曲弓を製作したのは、デンマークのヴァイオリン製作者、Arne Hjorth という人物。
 「スペシャル・ボウを使って今回、エミール・テルマニが偉大なニ短調パルティータを演奏しました。それを新登場のLPレコードでお届けします」てなことが書かれてある。
 すると、1950年前後の録音か。
 数年後の全集で使ったヴェガ・バッハ・ボウは、この弓に改良を加えたものである。すなわち、この演奏でテルマニは改良前の弓を使用していることになるが、両者を比較視聴してみても、そのことによる差は、私にはあまり感じられない。

 このTONO盤がおそらくオリジナル。デッカでも出ていたように思うが詳しいことはわからない。演奏は新旧いずれもすぐれており、大差ないものの、録音はこの旧録音のほうがよい。LP両面にたっぷりとカッティング。一面をシャコンヌに割いている。

(2007/07/08)



 

エミール・テルマニ
Emil Telmanyi


Mar, 1954
chaconne=16:38
( danacord DACO-147/9 )


 テルマニがデッカに残した、湾曲弓(ヴェガ・バッハ・ボウ)による全曲。
 Vega Bach Bow は、彼がヴァイオリン製作者 Knud Vestergaard と共同で生みだした必殺弓。それ以前に使っていた Arne Hjorth 製作の弓を改良したものである。
 両者の違いは、どうやら、Hjorth弓はもともと弛緩させているのを指で緊張させるタイプであるのに対し、ヴェガ弓は逆に緊張させてある弓を必要なときに弛緩させるタイプのものであるらしい(※推測。違うかもしれぬ)。

 ヴェガ以前からバッハ演奏に湾曲弓を使用していたテルマニだが、その使用をやめようと考えていた。毛を緊張させたり緩和させたりするのにいそがしく、演奏に集中できんというわけである。

 1953年1月7日、ヴァイオリン製作者である Vestergaard がテルマニの湾曲弓によるシャコンヌを聴き、おおいに興味をそそられた。そのことをコンサート後、テルマニ自身に伝えると、やめようと考えている、とヴァイオリニストは言う。理由を訊くと、上述のような次第だった。そこで、ちょっと待て、となった。
 二人は話し合いを重ね、ついにヴェガ・バッハ・ボウ≠完成させた。これなら、通常の運弓動作が可能。弓のフロッグ部分(手元についている毛をまとめている部品)を可動式のハンドルレバーに改造し、和音を響かせるときはそれを指で軽くはさみ、しぼるようにする。すると、難なく毛が弛緩する仕組みである。スティック(棒)部の素材は高級弓に使うペルナンブコ材ではなく、竹を使ったという。

 この全曲盤は、察するに弓の完成を知ったレコード会社が、それはおもしろい、と関心を示して実現したのではあるまいか。

 和音がジャーンといっぺんに鳴り響くと、ヴァイオリンというよりハーモニカの音のようだ。テルマニはこの後、この弓の提唱者であるシュヴァイツァーにも聴かせ、絶賛された。

 所有盤はデンマーク・ダナコードによる復刻盤で、大バッハ生誕300年の1985年リリース。
 彼は、これ以前にも湾曲弓(※上記 Arne Hjorth製作の弓)を使い、第2パルティータだけを録音している(TONO)。

 モノラル時代にはこれのほか、ラルフ・シュレーダーによる湾曲弓演奏が出ていた。最近では、ゲーラーが同様の弓を使い、全曲を完成させている。
 三者を比較すると、演奏ではテルマニ、録音のよさでゲーラー。シュレーダーは内容的に影が薄いが、初の湾曲使用全曲盤ということで意義がある。

(2007/07/08)



 

レオン・テマーソン
Leon Temerson



chaconne=
( Academy Records AR-4  LP-USA )


 テマーソン(テメルソン)は無伴奏全6曲のうち、4曲を録音した。なぜ残りの2曲(第1&第3パルティータ)を放置したのだろうか。全曲録音進行中に、このAcademy Recordsがポシャッてしもたとか……。あるいは録音したのかもしれないが、見かけたことはない(※あるとすれば、レコード番号はおそらくAR-2かAR-5であろう)。どういうわけか、見向きのされない録音で、海外店などではたいてい数ドルで売られている。なんかカワイソー。

 レオン・テマーソンはパリ生まれ。パリ音楽院でカペーらに学び、17歳で卒業後は、モントゥー指揮するパリ交響楽団の準コンマスを務めるなどした。その後、フランス軍に在籍するも、1941年のフランス陥落を機に渡米。シカゴ響、ニューヨーク・フィルなどで仕事をした。1967年、仏政府より、芸術文化勲章を授与されている。

(2007/07/08)



 

クリスティアン・テツラフ
Christian Tetzlaff

Mar & Nov, 1993
chaconne=13:00
( Virgin CLASSICS 5 45089 2 )


 テツラフの無伴奏全曲、第1回目の録音である。彼は12年後に再録音している。いい演奏と思うのに、本人にすれば、なにかご不満だったのだろうか。

 第2パルティータの、軽みには欠けるものの、力強く駆け抜けてゆくジーグなどよい。シャコンヌもメリハリが効いており、中盤あたりで見せる安らぎなども印象的である。

(2007/07/08)



 

クリスティアン・テツラフ
Christian Tetzlaff


Mar & Jun, 2005
chaconne=13:27
( haenssker CD-98.250 CD )


 テツラフの無伴奏全曲録音2回目。
 12年ぶりというのは、Dシトコヴェツキーの13年よりもさらに短い間(ま)である。ジャケ写真も前回と似ている。メガネも似たようなのをかけている。
 シトコヴェツキーもヘンスラーからのリリースだった。シトコヴェツキーは大全集に組みこむための録音であり、これはこれが目的で入れさせたということなのだろう。前のVirgin盤で充分なデキだっただけに、なんでまた、という想いもある。

 よほど楽しみにしていないかぎり、発売即買いということはないのだが、廉価販売されていたのでゲット。

(2007/07/08)



 

ローマン・トーテンベルク
Roman Totenberg

1971
chaconne=
( DA CAMERA MAGNA SM-193316 )


 トーテンベルクは全曲を録音している。レースにあてはめれば、まちがいなく印の付く無伴奏。
 ほんとうは優勝候補と声を大にしたいくらいだが、入手難盤を推薦したところで、聴いてみたいという人にはイヤミにしか聞こえなかろう。よってオススメというわけにはいかない。

(2007/07/08)



chaconne

FeFeFe